スピーカーの並列接続で音の再生空間を広げる -new-

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はじめに:

並列に接続した複数のスピーカーを広げて配置すれば、音の再生空間が広げやすくなります。ステレオレシーバーRCD-N10とサラウンドレシーバーNR1711の2つのスピーカーシステムを同居させました。それぞれのシステムで複数のフロントスピーカーを並列接続して。小音量で音の広がりを楽しんでます。

RCD-N10レシーバーとNR1711レシーバーのフロントパネル
RCD-N10レシーバーとNR1711レシーバーのフロントパネル

これまでに、いろいろなスピーカーを入れ替えたり置き直したりしてきて、自分でも何がなんだかわからない状況になってしまいました。現状を確認しながら、スピーカー記号を整理し製品名も書き加えて、システム構成図とスピーカー配置図を一新しました。現状のシステム構成や自作のスピーカーと小型の市販スピーカーの見え方を紹介します。

RCD-N10システムのスピーカー配置

サラウンドレシーバー導入後は予備的な役割をしていたDENON RCD-N10ステレオレシーバーでしたが、スピーカーの並列接続を試してみると従来のステレオサウンドでも十分な音の広がりを感じられることがわかり、スピーカーの組み合わせや配置を試行錯誤してみました。

RCDD-N10レシーバーのフロントパネル
RCDD-N10レシーバーのフロントパネル

現状のシステムのようすをシステム構成図とスピーカー配置図で説明します。

システム構成図の左側が入力ソースで右側が出力のスピーカー構成です。入力側はラジオとCD再生がメインです。起動が早いのでCDの再生がスムーズです。図面には記載してませんが、LAN接続してネットワーク・サーバに収容した楽曲も聴けます。

RCD-N10システム構成図
RCD-N10システム構成図

スピーカー配置図で示したように、フロントのスピーカーは口径6cmスピーカー、BOSE120と16cmスピーカーを配置し、BOSE120とBOSE125をサイドに配置してます。

各スピーカーのようす

各スピーカーの見え方を写真で示します。

SPR1、いわゆるフロントスピーカーです。FOSTEXのFE166NVバックロードホーンスピーカーの上に置くために小型軽量のスピーカーを配置しました。このスピーカーは私が段ボール箱スピーカーを自作した初めての作品。AR-7 6cmのスピーカーが入ってます。アクティブスピーカーに改造して鴨居に取り付けて使ってました。10cm紙ボックススピーカーに置き換えられてからはお蔵入りしてましたが、小型軽量でメインスピーカーとして使うのに好適でしたので、再登板です。

SPR1-Daito Voice AR-7スピーカー
SPR1-Daito Voice AR-7スピーカー

こちらはSPL1フロントスピーカーです。同じく小型軽量スピーカーです。

SPL1-Daito Voice AR-7スピーカー
SPL1-Daito Voice AR-7スピーカー

(メインのスピーカーとしては力不足を感じたので、つい最近、FOSTEX P1000K 10cmスピーカーをP1000-Eエンクロージャーに入れて置き換えました)

つぎにフロントスピーカーに並列接続したスピーカーを紹介します。

フロントサイドに配置したスピーカーです。右側のSPR2は20㎝のスピーカーが入ってます

SPR2-GSR 8PR-8Sスピーカー
SPR2-GSR 8PR-8Sスピーカー

左側のフロントサイドSPL2はBOSE120スピーカです。

SPL2-BOSE120スピーカー
SPL2-BOSE120スピーカー

さらに、並列接続したスピーカーを増やしてます。

両サイドにBOSEを配置しました。

右側のSPR3はBOSE125スピーカです。

SPR3-BOSE125スピーカー
SPR3-BOSE125スピーカー

左サイドのSPL3はBOSE121スピーカーです。

SPL3-BOSE121スピーカー
SPL3-BOSE121スピーカー

8Ωスピーカーを3つも並列接続してしまうとイレギュラーなのは承知のうえです。小音量でしか鳴らさないことを絶対条件にして自己責任での利用です。

サラウンドレシーバーシステムのスピーカー配置

MachintoshのNR1711サラウンドレシーバーは7.1chサラウンドスピーカーを構成できます。部屋の構造に合わせてスピーカーを配置してます。7.1chパートのそれぞれで1個のスピーカーでは物足りない部分はスピーカーを増やして並列スピーカー接続で音の広がりを出すようにしてみました。

現状のシステムのようすをシステム構成図とスピーカー配置図で説明します。

システム構成図の左側が入力ソースで右側が出力のスピーカー構成です。

NR1711システム構成図
NR1711システム構成図

スピーカー配置図で示した各スピーカーは以下のスピーカー配置図で示した場所に配置してます。

フロントのスピーカー(FR1とFL1)は口径16cmFOSTEXスピーカーFE166NVで、フロントサイド(FR2とFL2)にも口径16cmのFOSTEXスピーカーFE166Enを置いてそれぞれを並列接続してます。

フロントハイトにBOSE soround(FHRとFHL)、センターにはBOSE121(C1)をテレビの下に置き、部屋の前面中央にmicroスピーカー(C2)をカーテンに引っ掛けて音を補強してます。Yamahaサブウーファー(SW1)はアンプ収納ラックの上、FOSTEX PM-SUBmini2(SW2)は左サイドで視聴場所に向けて設置。

フロントサイドにBOSE120(SR1)とBOSE125(SL1)を配置。

後方の音支援のためにマイクロスピーカーや小型スピーカー、そして小型のアクティブスピーカーを配置しました。鴨居に配置した北日本音響の10cmスピーカー(SR2とSL2)、左サイド(SL3)にmicroスピーカーを配置しました。Daisoのミニスピーカー(アクティブタイプ)をPCデスク下(SR3)やPCデスク右脇の引き戸の向こう(SR4)、テーブル脇(SL4)、そして部屋の後方(SR5とSL5)に配置してます。アクティブスピーカーはサラウンドな音にもっと包まれたいときにスピーカーに電源を供給して音を出します。

NR1711スピーカー配置図
NR1711スピーカー配置図

スピーカーの並列接続の状況を説明します。

右サイドは、SR1とSR2が8Ωの並列接続。更にSR3、SR4、SR5も並列接続です。実に5つもぶら下がった状態。SR3,SR4,SR5はハイインピーダンスなので無視。実質2つの並列接続として利用します。

左サイドは、SL1、SL2、SL3が8Ωの並列接続。さらにSL4、SL5も並列接続です。これも5つのスピーカーがぶら下がってます。SL4SL5はハイインピーダンスなので無視。実質3つの並列接続として利用します。

各スピーカーのようす

各スピーカーのようすを写真で示します。

フロント側

FR1、FL1いわゆるフロントスピーカです。FOSTEXのFE166NVスピーカーをバックロードの大きなエンクロージャーに入れてます。その上にFT17H,FT207Dツイーターを乗せてセットで動作させます。

FR1,FL1-FOSTEX FE166NVスピーカー
FR1,FL1-FOSTEX FE166NVスピーカー

フロントサイドのスピーカーとしてFR2とFL2はFOSTEX FE166Enスピーカーを自作の箱に入れてます。FR1、FL1とそれぞれ並列に接続して音の空間を広げてます。

FR2はカラーボックスの半分を使ってスピーカーを直接取り付けました

FR2-FOSTEX FE166Enスピーカー
FR2-FOSTEX FE166Enスピーカー

こちらはFL2スピーカーのようすです。左の壁際に収まってます。試しにプラスチックの衣装ケースにスピーカーを取り付けてみたのですが、意外に音が良いのでそのまま使ってます。

FL2-FOSTEX FE166Enスピカーほか
FL2-FOSTEX FE166Enスピカーほか

フロントサイドには他にもスピーカーが配置されます。

フロントハイトスピーカー(FHRとFHL)は、BOSEの初期のサラウンドシステムのメインスピーカーを再利用してスピーカーを壁の柱に3点で固定してます

右側(FHR)のスピーカーのようす。

FHR-FOSTEXサラウンドスピーカー
FHR-FOSTEXサラウンドスピーカー

左側(FJL)のスピーカーのようす。

FHL-FOSTEXサラウンドスピーカー
FHL-FOSTEXサラウンドスピーカー

このスピーカーは最初からこのために存在していたかのようにピッタリとハマりました。

次はセンタースピーカーC1とC2のようすです。

テレビ(TV)の下に置くC1はBOSE121です。音声をクリアーにすることができます。

C1-BOSE121スピーカー
C1-BOSE121スピーカー

テレビを部屋の左脇に置かざるを得ない関係で、センタースピーカーと言いながらも部屋のセンターには配置できません。そのためフロントスピーカーの間の音がイマイチスッキリしません。センターにスピーカーを置ければよいのですが、この場所はベランダへの出入りの関係でスピーカーを置けません。窮余の一策としてマイクロスピーカーC2をカーテンに引っ掛けてセンターに設置できました

C2-microスピーカー
C2-microスピーカー

次はサブウーファーを説明します。

サラウンドシステムではサブウーファーがあったほうが低音から高音までの音の広がりが実感できます。自作のサブウーファーも試しました。最後は口径20cmまで試しましたが、やってみてわかったことがケースがしっかりしていないとだめですね。それで市販の製品を2点使ってます。最初はFOSTEX PM SUBmini2(SW2)を導入しました。置き場所には困りました。最初はフロントスピーカー(FR1)の脇にスピーカースタンドを置いて設置してみたりしましたが、部屋の左脇の現在の位置に設置してます。適度な重低音の響きが心地よいです。

SW2-FOSTEX PM-SUBmini2の設置場所
SW2-FOSTEX PM-SUBmini2の設置場所

SW2の正面の様子。

SW2-FOSTEX PM-SUBmini2スピーカー
SW2-FOSTEX PM-SUBmini2スピーカー

重低音へのあこがれは尽きないもので、結局Yamaha NS-SW050(SW1)を買ってしまいました。デカくて重い。昔FOSTEXの初期のサラウンドアンプを買ったときに後悔したことの再現です。当時に比べればかなり小型軽量ですが置き場所には困ります。アンプラックの中に収めたらレコードが振動で針飛びして聴けない。結局、ラックの上に防振対策して置いてます。重低音は出過ぎるのでボリュームのレベルはかなり絞ります。でもいざというときにこれがあるのはとても安心です。

SW1-Yamaha NS-SW050サブウーファー
SW1-Yamaha NS-SW050サブウーファー

サラウンドスピーカー

以下は、部屋のサイドや後ろに配置したスピーカーの説明です。うるさくならないように適度に音量を調節すれば、聴く場所で音のバランスを取るのに役立ちます。

フロントサイドにBOSE120(SR1)とBOSE125(SL1)を配置。BOSEのスピーカーはデザインも飽きません。カバーを掛けておくのはもったいないですが、部屋中スピーカーで埋め尽くされてしまったので、仕方ありません。スピーカーが目立つところはカバーをかけてます。

SR1-BOSE120スピーカー
SR1-BOSE120スピーカー
SL1-BOSE125スピーカー
SL1-BOSE125スピーカー

北日本音響の10cmスピーカー(SR2とSL2)を鴨居上に配置しました。アンプ内臓でないパッシブタイプなのによく音が出てびっくりしてます。

SR2-北日本音響F02710HOスピーカー
SR2-北日本音響F02710HOスピーカー

紙箱に取り付けただけの簡単で手軽にできました。

SL2-北日本音響F02710HOスピーカー
SL2-北日本音響F02710HOスピーカー

左サイドにmicroスピーカー(SL3)をつけました。8Ωのパッシブタイプであり3つ目の並列接続になるので、使うのをためらいましたが、ずっとしまっておくのもどうかな?で再利用。おまけ程度ですが近づくと意外に音が出てます。

SL3-microスピーカー
SL3-microスピーカー

ここからはアクティブスピーカーの紹介です。

Daisoのミニスピーカー(アクティブタイプ)を右サイドではPCデスク下(SR3)やPCデスク右脇の引き戸の向こう(SR4)に置いてます。左サイドには、テーブル脇(SL4)、そして部屋の後方(SR5とSL5)に配置してます。

まず、右サイドのSR3とSR4を紹介します。

SR3は、足元の本棚にポンと置いてます。片側が故障したので方チャンネルのみの使用。

SR3-Daisoミニスピーカー
SR3-Daisoミニスピーカー

SR4は、右サイドの引き戸の向こう側の小型の移動式ラックの天板の裏側に両面テープで固定して使ってます。一度接着が剥がれましたが、その後はくっついてくれてます。

SR4-Daisoミニスピーカー
SR4-Daisoミニスピーカー

つぎは左サイドのSL4を紹介します。テーブル脇に置いた自作の細身の移動式ラックに置いてます。

SL4‐DaISO ミニスピーカー
SL4‐DaISO ミニスピーカー

最後に部屋の一番後方に置いたアクティブスピーカーを紹介します。

SR5は、電話機やルーターを設置した棚の空きスペースに収容。

SR5-Buffalo BSSP-100UBKスピーカー
SR5-Buffalo BSSP-100UBKスピーカー

SL5は、部屋の左サイド公報にあるベランダ窓のカーテンレールカバーの上に置きました。

SL5-Buffalo BSSP-100UBKスピーカー
SL5-Buffalo BSSP-100UBKスピーカー

アクティブスピーカーはサラウンドな音にもっと包まれたいときにスピーカーに電源を供給して音を出します。

小型で軽いので、気軽にポンと置けるのでとても重宝してます。おもに音声をクリアーに聴き取る補助手段として利用すれば十分な役割を果たしてくれます。

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