ダンボール箱に入れたスピーカーを自作しました

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オーディオシステムのサウンドに周囲からの音を付け足したくて、市販のダンボール箱でスピーカー筐体(エンクロージャ)を作ってみました。

出来上がったスピーカーを取り付ける

2台のスピーカーを鴨居(かもい)に1m50cmほど離して取り付けたようすです。ふだん私がパソコンの前に座って作業している場所の頭上にあたります。頭の上から音が聴こえます。

鴨居に取り付けたスピーカー

スピーカーを取り付けた様子

実際に鳴らしてみた音楽がすこし聴けます。左隅の三角の再生ボタンを押してみてください。



どうですか。

スピーカーを取り付けた様子

スピーカー制作の様子

制作の様子を簡単に紹介します。

ダンボール箱に印をつける

ダンボール箱に鉛筆で印を付けていきます。

  • スピーカーの振動面が出る穴と取り付け用の穴の印を付けます。
  • ダクト用の穴の印を付けます。
  • スピーカーの筐体を鴨居に取り付ける金具の穴の印も付けます。

ダンボール箱に印をつける

穴を開ける

スピーカーの丸穴をカッターナイフでくり抜きます。
ダクト用の四角い穴も開けます。
ネジ穴をキリでそっと開けます。

スピーカーの穴をくり抜く

ダンボール箱の底面の側の蓋を木工ボンドで接着します。最初はビニールテープだけで固定してみましたが、テープが剥がれてきて密閉できませんでした。

スピーカー取り付け

今回使用したスピーカーAR-7です。

スピーカー正面

スピーカー背面AR-7

スピーカーは3ミリのビス・ナットで固定します。素材が紙なのであまり締め付けすぎないように注意します。

スピーカーケーブルはコネクタを介さず、じかにスピーカー端子にはんだ付けしました。

固定用金具の取り付け

スピーカーの筐体を鴨居に固定するための金具を取り付けます。

固定用金具

外側に金具を取り付けた様子。

金具の取り付け

内側の様子です。

スピーカー取り付け

スピーカーの左下の白い金具の部分です。表から金具を当て、裏側からも別の短い金具をあててビスとナットで固定します。材質が紙なのでそれなりに強度には気を使います。ただし裏側の金具は寸法を間違えて購入したため、穴の位置が合わなくて1箇所が遊んでしまいました。まあ、ご愛嬌です。

ダクト取り付け

開口径が3cm四方で長さが13cmのダクトをダンボールで作ります。

ダクト背面

ダクト正面

ダクトを筐体に貼り付けます。

ダクトを貼り付け

吸音材固定

吸音材は手持ちのフェルトを気持ちだけ使いました。

吸音材を貼り付け

ダンボール箱の蓋を閉める

ダンボールの上の蓋も木工ボンドで貼り付けます。
蓋がきちんと閉まる位置に固定用の小さな厚紙を筐体内部にあらかじめ貼り付けておいて、内側の蓋が下に落ち込まないように工夫しました。

上下の蓋で四隅に空いた隙間をゴムボンドを埋めて塞ぎます。

外観を整える

ダンボール箱のままだと美しくありません。100円ショップで壁紙らしきものを購入。薄くて簡単にハサミやカッターナイフで切れるし、裏がシールになっていて簡単に貼り付けられました。便利なものですね。

スピーカー外観

スピーカー筐体の取り付け

スピーカーを筐体に取り付けた金具で鴨居に木ネジで固定します。

スピーカーの固定

金具で固定

プラスチック製のくさりを100円ショップで購入しヒンジを使って、軽く吊り下げる感じで筐体を固定。

くさりで固定

スピーカー本体の重量が300g、スピーカー全体の重量は測り忘れましたがたぶん500gはいってないんじゃないかな。軽いです。この固定方法で問題なしと判断。

スピーカーグリル取り付け

万一、スピーカーの振動面を触って傷つけるのが嫌だったのでスピーカーグリルも自作しました。適当なネットが100円ショップで見つからず、手持ちの網戸のネットを流用です。

スピーカーグリル

スピーカーグリル

11cm四方の厚紙2枚にスピーカーの丸穴をくり抜きます。紙と紙のあいだにネットを挟んで2枚の紙をゴムボンドで貼り合わせます。さらに壁紙で装飾して完成。おもったよりも簡単にできました。マジックテープで筐体に取り付けました。

音質

取り付け前に視聴

メインのスピーカーの上に置いてアンプに接続して、音を聴いてみました。
紙製のケースだからといっても侮れません。音は悪くないです。
最初はダクトを塞いで聴いてみました。これはさすがに音がこもった感じだったので、ダクトを開けて聴いてみると、それなりに低音も出ていました。
音量をめちゃめちゃ上げては聴かないのでビビリのような箱鳴りはしません。
箱に触ると、ああスピーカーが鳴っているなという感触を感じられました。

鴨居に取り付け後

最初に書いたように、目的は音の付け足しです。大音量では鳴らしません。聴こえているなという感じで充分なので、オッケーです。
AR-7は秋葉原の電気店の親父さんからいい音だよとわざわざ聴かせてくださり勧められました。いい音でした。もっと鳴らしてくれとスピーカーが泣きそう、宝の持ち腐れのようで可愛そうな気もしますが。

音楽を聴いてみてください

甘茶の音楽工房さんが提供されている音楽を使用させていただきます。

「オマージュ」~モーツァルト風のアレグロ
「オマージュ」~バッハ風の無伴奏プレリュード
夏色のキャンパス
録音の様子

鴨居に取り付けた状態での音の様子を記事に載せるためにフリーの音楽で録音してみました。

録音の様子です。スピーカーの前に置いたマイクロホンをUSB接続でパソコンにつなぎ、アプリ”Audacity”で録音しました。マイクロホンはサンワサプライ製MM-MCU03BKです。

スピーカー間の距離は1.7m。スピーカーとマイクの距離はおよそ1.5mです。

感想

1kgとかの重量物を頭上に置くのはちょっと怖い。今回の目的に合う軽くて小型の筐体は市販では探してもありません。秋葉原の某スピーカー専門店にも行ってみましたけど。
ダンボールで筐体を作ろうと思ったきっかけは、”だんすぴ”のことを知っていたからです。思っていたよりいい音だとのレビューが目に付きました。ネットで購入しようかなとも思いましたが、AR-7を入れる筐体の容量としては小さめな感じでした。
5リットルの容量のダンボール箱をホームセンターに探しに行ったら、60サイズというのが2種類あり、その一つがサイズ的にもよさそうでした。これで決まり。それから作業を開始したわけです。値段も1つ140円(税抜き)で失敗しても惜しくないですしね。いくらでもやり直しができます。
最初からスピーカーを頭上に置くつもりではありませんでしたが、作ってみてとても軽いので、鴨居への設置を決めました。これなら万一落ちてきてもけがしない。

さて、振り返ってみて一番よかったなと思うのは、何かやりたいというフラストレーションが安上がりで解消できたことですね。未知への挑戦は楽しい。

設計仕様

このスピーカーの仕様を導き出してくださった方。スピーカーの仕様から筐体やダクトの寸法を計算出来るようにしてくださった方の情報をネットで見つけたので、そっくり利用させていただきました。

スピーカーの仕様

スピーカー名:AR-7
f0:130Hz
m0:2.3g
Qoc:0.89
Qo:0.85
a:3cm

箱の適正容量

約5L

箱の寸法

外寸:22 x 16 x 16 (cm)
内寸:21.2 x 21.2 x 14.4 (cm)
サイズ的には約6Lと大きいですが、吸音材などで容積が減るのでこれに決めました。

ダクトの寸法

開口部が3cm x 3cmの場合は
約11cmとなりましたがちょっと長めに13cmに決めました。

参考にさせていただいたおもな情報

ダイトーボイスAR-7/8Ωスペック表

バスレフ型スピーカーを設計しよう~その3 (実践編)~

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