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はじめに:
ベッドの端に腰掛けてテレビを視るときに、足元にちょっとした足置き台があれば、足が疲れずリラックスできます。市販の足置き台は大きいので、自分で作ったコンパクトな足置き台を紹介します。
足置き台のようす
自作した足置き台をベッドの脇に置きました。
足置き台に足を置いてみました。小ささがわかりやすいかも。
足置き台を上から見たところです。本体は木製で、足を置くところには布を被せてみました。
制作過程
本体と足乗せ板の制作過程を紹介します。
本体の製作
本体は4枚の木片で構成されます。右の2枚が脚板になります。右から3枚目が天板で、左端が側板です。あとで側板を1枚追加しました。
脚には手前に見えるような切込みを入れました。
切込みの部分を天板と組み合わせてコの字型に組めば、足置き台の基本的な形ができあがります。
天板と脚板を木ネジで固定するための穴あけをします。3.8mm径の木ネジを使います。木ネジ用の下穴は3mmのドリルで開けます。
木ネジで木の板を留めていきます。
今回使用した木ネジです。
脚板だけでは強度不足と思い、側板を付けていきます。
最初の予定にはありませんでしたが、天板の上に乗せる足乗せ板の幅(12cm)と合わせるために、側板をもう一枚反対側に取り付けて本体の奥行き(Depth)を12cm弱にしました。
これで、足置き台の上に人が乗るようなことさえしなければ、強度的にも全く問題なくなりました。本体の出来上がりです。全体のようすを、色々な角度から見て紹介します。
まず、正面から。
側面のようす。
背面のようす。木ネジを使いすぎましたね。ここまでする必要はなさそう。
上から見ました。
最後に裏側から見てみましょう。
ガッチリと出来ました。
本体の表を薄目の色で塗装します。
今回塗装に使った塗料です。
足乗せ板の加工
天板がこのままだと不細工で、足を載せても快適ではありません。クッション付きの足乗せ板を作ります。
材料の板にクッション材を挟み、布でおおって、ステープルで留めます。
足乗せ板の大きさに切ったクッション材と、かなり大きめに切った布を下の写真のようにセットします。
布を織り込んで、ステープルで留めていきます。
短辺の方をどのようにして留めるか?迷いましたが、布が重なって厚くなりすぎる部分を切り取ってから、三角形に折りたたんで留めてみました。
布のほつれが出ないように、そして布の厚みが均等になるように注意しました。
布を留め終わったあとは、板の中央と足置き台の本体とに多い目のマジックテープを貼って固定しました。マジックテープの厚みと周りに張った布の厚みがほぼほぼ同じなので、足置き板に足を置いても凸凹するような感じにはなりません。
使用したクッション材と布についていたタグを載せておきます。クッション材に使用したものは今回の用途には不十分でしたが、板に直接触れる感触はなくなります。
設計図
設計図というほど大層なものではありません。殴り書きですが作業の記録になるので載せておきます。
最初の構想段階のイメージです。最初は天板と底板を3枚の脚板でがっちり固定するイメージを思い浮かべてました。出来上がりサイズは30(W) x 12(D) x 17(H) でこれは最後まで変わりませんでした。
ホームセンターでヒントを得て設計変更した部分、切込みのイメージの部分を拡大してます。
買ってくる材木の必要長を割り出しました。上手に切り出せば、側板が1枚の初期の計画では90cmの板が1枚で足ります。後で追加したもう1枚の側板は、手持ちの端材を使用。なので側板は2枚の幅が違う結果になりました。
組み上がりの寸法と、木ねじの位置の検討図です。
脚板の設計図です。
試作品
今回の木製の足置き台を作る前に、実は紙の足置き台を試してました。靴が入っていた厚紙の箱に天板を載せて試してました。
流石にこれでは強度がないので、中にはもう一つ紙箱を入れてます。しばらくすると、やはり箱が脚の重みで凹んできます。それではと、ビニール紐で周りを囲んで縛り付けて様子を見ましたが、2,3日も持たず。
やっぱり紙箱では無理だったかあ。で急遽、木製足台の検討と制作に取り掛かった次第です。
試作品はそれでも一月くらい使えました。サイズ的には満足できたようです。試作品で得られた、足置き台の寸法をそのまま木製足台に生かすことができました。
感想
今回のベッドサイドで使う足置き台の製作で、苦労した点と面白かった点がありました。
苦労した点
今回の制作では、木材に切り込みを入れたことが大変でした。これはホームセンターコーナンで見つけた置き台にヒントをもらいました。確かに上からの圧力に耐えやすい構造です。商品にも注意書きがありましたが、踏み台にはしないこと。すなわちそれほどの強度ではないということです。なので、私は補強用に側板を追加することにしたわけです。
切込みを入れるのは、手作業で作業する素人には難しいですね。のこぎりとヤスリで頑張って仕上げました。それでも板を組むと隙間が出来てしまいます。
それも側板で覆い隠しましたけど。その程度の隙間で収まったことは、よく出来たほうでしょう。
木ネジの穴あけには最新の注意を払う
今回使用した木材の板厚は14mmです。それほど薄くはありませんが、木ネジの穴あけには注意をはらいました。板の厚みの中央にキリで位置決めの印をつけ、ドリルで慎重になるべく垂直になるように下穴を開けます。これがズレたり曲がってしまうと板割れを起こしたりして台無しになります。
木片を直角に切る
木片を材料にしてちょっとした作品を作るのは、浴室の2度目の網戸を作ったとき以来久しぶりでした。
ホームセンターで長い板を買ってきて、自分でのこぎりで切り取ります。そのときに直角に切るのがとても難しい。水平な場所に木片を置いて、のこぎりを垂直に立ててまっすぐに引くのですが、必ず角度も引く方向もズレてしまいます。
加工賃を払ってでも、ホームセンターのカットサービスを使ったほうが、後々の作業がずっと楽に早く進むのでおすすめですね。ただし、今回のような切込みを入れるのはサービスの対象外です。直線のカットだけなので今回の作品の切れ込みの部分については自分でやるか、切り込みを使わない別の組み立て方を考えなければなりません。
面白かった点
足乗せ板の制作は自分のアイデアを実現できて面白かったです。
材料捜しでは、クッション材はスポンジ材を100円ショップで探しましたが、台所用のスポンジしか見当たりませんでした。手芸用の綿とかプチプチとかも候補でしたが、今回選んだのは先の写真でも紹介した、キルト芯圧縮タイプなるものでした。これを2枚重ねましたが、まだちょっと厚みが足りなかったかな。4枚重ねくらいだと良かったかも知れません。
ステープルでパチパチと留めて行く過程は快感でした。足乗せ板はもう一枚作ってみてもいいかな?
100円ショップで入手できる材料を使って、失敗してもどうってことない、それよりも自分のアイデアを、あれこれと材料捜しから、組立まで、自分の思うように進めていけるのがDIYの楽しみですね。
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