CDプレーヤーの音飛びを改善できないか

CDプレーヤーのメカの動作のタイトル画像
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はじめに:

CDプレーヤーの音飛びがCDやレンズのクリーニングをしても改善しなくて、プレーヤー本体のドライブ機構の問題が疑われる場合の対処法の紹介です。対処すれば、しばらくの間は改善できるかもしれません。

CDの音樂を楽しんでます。マランツ製のCDプレーヤーCD6006に買い替えましたが、CDを再生しているあいだの音飛びが目立ち、聴くに堪えない状態になってしまいました。ネット記事で見た対処法で症状がしばらく改善しました。

最初のお見せする動画がCDプレーヤーの内部のようすです。

CDプレーヤーの内部の動作を観察します

不具合のようす

CDプレーヤーのどこが具合が悪くなったかを説明していきます。

音飛びがひどくなる

思い起こせば、このプレイヤーは購入当初から新品のCDでもたまに音飛びしてました。それがこのごろはCD再生中に何度も音飛びします。音飛びとは、演奏中に急に違う場所の演奏に変わってしまう現象です。昔使っていたBOSEのアンプは2台ともにCDプレーヤー部やDVDプレーヤー部が最初に故障したので、光学系の機構を持つ製品は寿命が短い気がします。それにしても買って2年ぐらいで壊れるには早すぎます。ハズレの製品だったのかと後悔してましたが、諦める前にいろいろと試してみました。

とりあえず試したこと

一応レンズクリーニングを試しました。

レンズクリーニング

内部の光学系のレンズ汚れをきれいにすればある程度改善できるかもしれないので二通りを試しました。

レンズクリーニング1

レンズクリーニング用のCDをトレイに乗せて再生してみましたが全く効果なし。これで効果があった装置は多かったのですが残念。

レンズクリーニング2

レンズ部を自分の目で見てみたいと思いました。CDプレーヤーの筐体を外してみます。メカ部品の中にピックアップレンズが見つかりました。

CDプレーヤーのピックアップ全体
CDプレーヤーのピックアップ全体

もう少し近寄ってみるとピックアップレンズの様子がわかりやすくなりました。写真のうえの円形のプラスチックの透明な部品です。

ピックアップ部を拡大
ピックアップ部を拡大

綿棒をエチルアルコールで湿らしてそっとレンズをなでます。力を入れすぎるとレンズに傷がつくということなのでそっとです。綿棒に薄っすらと茶色のシミが付きました。

びっくりしたのが、綿棒で障るとレンズは上下に動くんです。てっきりしっかり固定されているものだと思ってましたので意外でした。結果はすこし良くなった気もしましたが気のせいでした。

このようにしてレンズクリーニングはふた通りを試しましたが、結果はよくなりませんでした。

CDプレーヤーの内部を観察する

せっかくCDプレーヤーのケースを開けて中を見られるようにしたので、ただ元通りに戻すのではもったいない。メカの動きやピックアップの動きがとてもキビキビとかつ動きが珍しかったので、カメラで撮影してみました。ピックアップ(レンズ)の部分に注目です。動画は最初にお見せしたのと同じです。こんどは見え方が違いませんか?

CDプレーヤーの内部の動作を観察します

CDが回転すると、ピックアップレンズが上下に動きます。どうやらCDと触れないギリギリのところでCDの上下の動き(ゆれ?)に追随して通常だと上手に再生できているわけです。複雑で、すばらしい仕組みだと感心しました。

ピックアップの素早い移動を繰り返す対策

対策法を探す

メカの動きに感動しましたが、音飛びは改善しません。どうしたものかとネットをしつこく検索。Yahoo!知恵袋の2011年の記事に改善策が出ていました。回答を引用します。

80分程度の長いCDを用意してください。再生ボタンを押して、一曲目の再生が始まる前に最後曲までスキップさせます。最後の曲が再生する前にまた一曲目までスキップさせます。これを20回くらい連続で繰返してみてください。もし、少しでも改善されたならもう少し繰返します。あまり一度に過度にやりすぎるとピックアップ移動用のモーターを過熱させますので注意。
これはピックアップの移動をすばやくやることで、ピックアップの移動用のかみ合わせをスムーズにすることで解消するやり方です。グリスが古くなったりしてガイドがうまくいかないために音とびを起こすことが良くあるからです。本当は分解してレールとのかみ合わせを丁寧にふき取って再度グリスすると良くなることが多いのですが、分解は無理でしょうから。

対策をやってみる

”一曲目の再生が始まる前に最後曲までスキップさせます。最後の曲が再生する前にまた一曲目までスキップさせます”これをどうやって実現しようか?よくわからないので、リモコンでスキップボタンを押しまくりました。このあとで気が付きましたが、リモコンの数字ボタンで”1”と局番の最後の”27”とかを交互に押せば簡単にできました。

対策の結果

10回ぐらい繰返したら改善が見られました。それで20回繰り返したところ音飛びはしなくなりました。

感想

最初からこの製品は音飛びがしていました。メカの移動部分のグリスか何かに問題があるのか?素人の私には全くわかりません。間違いないのはハズレの製品を引いてしまいました。この作業をやってもしばらくすると、ふたたび音飛びが起きる気がします。特にたくさんの音楽が収録されているCDで再現性が高いようです。やはり微細な動きに問題があるということの裏付けでしょうね。

そのたびにこの作業を繰り返すのも面倒です。いずれは”レールとのかみ合わせを丁寧にふき取って再度グリスする”ことに挑戦することになりそうです。うまくできるかな?

その後の感想

2023年2月の時点でも改善してません。ほとんどこのCDプレーヤーで聴くこともしなくなりました。新しいCDはパソコンでmp3ファイルとして取り込んでからネットワークディスクに納めて、それを聴くことが多くなりましたから。

ただし問題なく聴けるCDはおおいです。曲数が特別に多いCDで問題が起きやすい傾向があるのと、装置の調子が良い?ときもあるので、CD6006を捨てるのはもったいない。光学系を内蔵しているオーディオ装置の当たり外れとか取り扱いは難しいですね。

感覚的な話で恐縮ですが、曲数が特別に多くて収録時間が極端に長いCDに音飛びの問題が起こりやすいという感触を持ってます。CDそのものの限界もあるのかな?CDを大切の扱うことも必要でしょう。よくわかりませんが、今回の対処法の紹介は以上です。

CD6006CDプレーヤーとNR1711AVレシーバー
下のシルバーの外観の装置がCD6006CDレシーバー

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CDプレーヤー内蔵の装置ではRCD-N10CDレシーバーをその後に買いました。CDを入手したらすぐにネットワークディスクに収録してそちらを聴くようになり、もうあまりCDを直接演奏する回数が少なくなったこともあってか、RCD-N10では音飛びは起きてないです。

“ネットワークCDレシーバーを買ってよかった”へのリンクです。

オーディオ装置のメンテナンスの観点では、レコードプレーヤーのレコード針の交換作業をしています。

”AT-PL300レコードプレーヤーのレコード針交換”へのリンクです。

レコードプレーヤーのドライブベルトの交換もしています。

“レコードプレーヤーのドライブベルトを取り替える”へのリンクです。
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