はじめに:
テレビの音声を聴きやすくするために、ミニスピーカーを自分のうしろに置くための取り付け方でいろいろ工夫した内容を紹介する記事の3回目です。初回の記事でカーテンレールの上に置いた2つのスピーカーの一つを、前回の記事では思い切りリスナーの耳元に近づけました。2回目の改良となる今回は、下におろしたスピーカーの取り付け場所をリスナーの耳元から離しました。設置場所を変えた理由とその内容を紹介します。あわせて、スピーカーがしっかり固定できなくて落下してしまう問題がなかなかうまくいかなかった点を解決したようすも紹介します。
テレビスピーカーの構成
テレビの外付けスピーカーを自分の後ろに設置する理由は簡単で、自分の前や横には置けるスペースがなくて後ろにしか見つけられなかったからです。前回と同様に自分(リスナー)のうしろに置くテレビスピーカー全体の構成を紹介します。
下の図は、全体の構成を示します。

テレビとスピーカーの間を3.5mmステレオミニプラグ延長コードでつなぎます。アクティブスピーカーへの電源はAC100VをDC5Vに変換して供給しますが、AC100Vの電源タップ・ボタン式デジタルタイマー・3分岐タップ・USB変換アダプタを介します。
実際の様子を写真で説明します。
上から順に、上に配置したスピーカー、下に配置したスピーカー、スピーカーの音量を調節するボリュームコントローラーを配置し、一番下にはボタン式デジタルタイマーなどを配置します。

テレビの音声信号は、テレビのイヤホンジャックからボリューム(コントローラー)の信号線のプラグへの間を、ステレオミニプラグタイプのオーディオケーブルでつなぎます。

スピーカーはアクティブタイプを使用するのでUSB給電が必要です。AC100Vのテーブルタップに差し込んだデジタルタイマーの左側のACコネクタに3個口タップを差し込み、タップの上側のACコネクタにUSB電源アダプタのACプラグを差し込みます。USB電源アダプタのUSBコネクタにスピーカーのボリュームから伸びたコードのUSBプラグをさしこみます。これでアクティブスピーカーにDC5Vの電源が供給されます。

3個口タップは必須ではありませんが、USB電源アダプタを上向きに取り付けられるようにするのに使います。タップを使わないと、デジタルタイマー・USB電源アダプタ・そしてスピーカーからのUSBケーブルが左の水平方向に並んでしまいます。そうすると、カーテンの向こう側にある窓の開け締めに不都合となります。それを避けるための対策です。
スピーカーの位置を変えた理由
前回からの変更点を説明します。前回は下のスピーカーがもっと下の位置で、ボリュームとデジタルタイマーの間に付けてました。
今回は取り付け場所をリスナーから離しました。その理由は、耳障りなハム音をなるべく聞こえなくするためです。
リスナーの近くにスピーカーを置くと音が鮮明になるかと思ってましたが、そうではありませんでした。あまり近くにあると、無音時のサーというハム音が気になります。このサーという耳障りな音はスピーカーを耳元から離せば改善できました。結局は前々回設置していた当初の位置近くが聴きやすくてよい位置でした。
音の届き方のイメージ
TVスピーカーの設置位置変更で、リスナーとの距離がどのように変わったかをイメージで説明します。
前回の位置関係を下の写真で示します。

下の写真が、今回のイメージです。

TVスピーカーのボリュームを調節して、ハム音がほとんど聞こえないようにできました。
スピーカー落下問題
スピーカー本体にはネジで固定するための穴のようなものはありません。上に置いたスピーカーのように棚の上に置いて使う場合には何も問題ありません。
ところが、支えになるものがないところに設置するにはひと工夫が必要です。下のスピーカーの取付位置は3箇所を探りました。
最初は壁にマジックテープ1箇所で固定。2回目と3回目は壁と木片の2箇所にマジックテープで固定です。2回目では木片だけで固定して、その後壁への固定も追加しました。3回目は、はじめから木片と壁の2箇所で固定しました。
マジックテープ(面ファスナー)は小さなループがびっしり並んだループ面に、細かいカギ状になっているフック面の2枚1組で使います。カギの部分がループに引っかかることで2つの面がくっつきます。ループ面とフック面の裏側には両面テープが貼り付けてあり、両面テープの接着力でループ面は木片や壁に貼り付けます。フック面はスピーカー本体に貼り付けます。
この両面テープの接着力の強度や耐久性にずっと悩まされました。しばらくすると剥がれてしまいます。フックとループはくっついたままなのに、両面テープのところで剥がれてしまうのです。
木片や壁は木製なので、ステープルを打ち込むことで解決できました。マックスガンタッカ・ホビーホッチキスという工具を使って1208Fステープルを使用します。重宝します。
一方、プラスチックでできているスピーカー本体は固くてステープルは打ち込めません。すべすべしていて両面テープの接着力ではすぐに剥がれてしまいます。グムボンドで接着してもだめでした。この問題にはずっと悩まされていました。今回はもう少し改善してみたので、紹介します。
マジックテープをビニールテープで固定する
スピーカーをマジックテープで壁に固定するのは、壁になるべく大きなキズを付けたくないからです。
今回は、ビニールテープでマジックテープを外れにくくするための補強を思いつきました。四角く切り取ったマジックテープの周囲にビニールテープを貼り付けることで、マジックテープが剥がれにくくすることが目的です。ビニールテープはこれまで段ボールスピーカーの制作で何度も使ってきてみて、その粘着力の強さは確認できました。今回はその応用編です。
ビニールテープをマジックテープの周囲に貼ることで、マジックテープのループとフックとが上手にくっつくかどうかが心配でしたが、杞憂に終わりました。
ビニールテープをマジックテープの周囲に貼り付けて、さらにスピーカー本体を1周させてぐるぐる巻きにすることも考えましたが、そこまで流行る必要はなさそうでした。
それよりも、フックの部分になるべくかからないようにビニールテープをマジックテープの縁に貼り付けることに注意をはらいました。
下の写真は、ビニールテープをマジックテープの周囲に貼り付けたようすです。

2箇所で固定するので、もう一箇所のマジックテープにもビニールテープを貼り付けます。

木片と壁に付けたマジックテープの様子です。

2箇所でTVスピーカーを固定できました。

上下のTVスピーカーの様子です。

今度こそうまくいくように願ってます。
感想
2回目の改良をしてから約2年が経ちましたが、落下しなくて使えてます。
最初は”ミニスピーカーを適当に置いておけばいいや”ぐらいの軽いノリで始めましたが、結構手間がかかりました。工夫したり改良したりすることで楽しめました。
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2回目に取り組んだときの記事です。