自分のうしろにテレビスピーカーを設置する-2

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はじめに:

テレビの音量を上げずに音声を聴きやすくするために、アクティブスピーカーを自分の後ろに設置してテレビの音声を聴きやすくします。今回はスピーカーの設置場所を前回の記事から変えました。変えた理由と工夫した点を紹介します。テレビの外部スピーカーを自分の後ろに設置する場合の参考にしてください。

テレビスピーカーの構成

まず、後ろに置くスピーカーの全体を紹介します。

下の図は装置の構成を示します。

タイマー付きのアクティブスピーカーの構成図
タイマー付きのアクティブスピーカーの構成図

テレビとスピーカーの間を3.5mmステレオミニプラグ延長コードでつなぎます。アクティブスピーカーへの電源はAC100VをDC5Vに変換して供給しますが、AC100Vの電源タップ・ボタン式デジタルタイマー・3分岐タップ・USB変換アダプタを介します。

実際の様子を写真で説明します。

上から順に、上に配置したスピーカー、スピーカーの音量を調節するボリューム、下に配置したスピーカー、そして一番下にボタン式デジタルタイマーなどを配置します。

後ろに設置したテレビスピーカー一式のようす
後ろに設置したテレビスピーカー一式のようす

テレビの音声信号は、テレビのイヤホンジャックからボリュームの信号線のプラグへの間を、ステレオミニプラグタイプのオーディオケーブルでつなぎます。

スピーカーはアクティブタイプを使用するのでUSB給電が必要です。AC100Vのテーブルタップに差し込んだデジタルタイマーの左側のACコネクタに3個口タップを差し込み、タップの上側のACコネクタにUSB電源アダプタのACプラグを差し込みます。USB電源アダプタのUSBコネクタにスピーカーのボリュームから伸びたコードのUSBプラグをさしこみます。これでアクティブスピーカーにDC5Vの電源が供給されます。

デジタルタイマー周辺の接続の様子
デジタルタイマー周辺の接続の様子

3個口タップは必須ではありませんが、USB電源アダプタを上向きに変えるために使います。タップを使わないと、デジタルタイマー・USB電源アダプタ・そしてスピーカーからのUSBケーブルが左の水平方向に並んでしまって窓の開け締めに不都合です。それを避けるための対策です。

前回からの変更

前回からの変更点を説明します。以前はスピーカーが2個ともカーテンレールの上とそのすぐ右に置いてありました。今回はカーテンレールの上にあったスピーカーを、ボリュームとデジタルタイマーの間に移しました。理由は、木の板に穴を開けて下に音が出るようにはしてましたが、カーテンに遮られた音がこもりがちだったからです。

デジタルタイマー、下側のスピーカーなど
デジタルタイマー、下側のスピーカーなど

右側のスピーカーはカーテンに遮られることもないので残します。ただし、固定方法に問題があったので、スピーカーを木の板に乗せるための新たな作業が発生しました。

当初は壁にマジックテープを貼り付けて、カーテンレールからはみ出すように取り付けていましたが、どうも不安定で剥がれ落ちやすく、しっかり固定できていませんでした。

そこで、カーテンレールを固定するために取り付けてある木の板のなるべく右端に穴を開けました。この穴からスピーカーの音声を下に通します。

上のスピーカーの音を下に伝えるために開けた穴の様子
上のスピーカーの音を下に伝えるために開けた穴の様子

この穴を下から覗き込んだ様子です。

スピーカー用に開けた穴を下から見た様子
スピーカー用に開けた穴を下から見た様子

開けた穴の上にスピーカーを被せるようにして下向きに置きます。

上のスピーカーは開けた穴の上にかぶせて置くだけ
上のスピーカーは開けた穴の上にかぶせて置くだけ

これで、上に残したスピーカーは特に固定しなくても安定します。カーテンに音が遮られることもそんなにありません。額縁を元の位置に戻して、上の部分の作業は終了。

上のスピーカー設置の様子
上のスピーカー設置の様子

変更した理由

スピーカーの位置を変更した理由は、テレビの音をもっと聴きやすくするためです。

以前の配置はステレオ効果を意識してましたが、スピーカーコードの長さが短いのでスピーカーの間を離せません。そのためもあって実際に聴いてみるとステレオ効果が感じられません。それより、もっと耳元に近いところにスピーカーを持ってきたほうが、小音量でも音声が明瞭に聴こえるだろうということに気づきました。

実際にスピーカーの1つを下げてみたところ、期待したとおりでした。上に残したスピーカーの音と相まって音量も十分です。

さらに耳元近くで音声が聴こえることで、以前より小音量でテレビの音声が聴き取れます。ヘッドホンの必要性は全くなくなりました。

苦心したこと

苦心したことを説明します。下に設置したスピーカーが、しばらくすると接着力がなくなって落下してしまうのです。テーブルタップも同様に落下です。それぞれマジックテープで固定してました。マジックテープの貼り付け部分は両面テープですが、両面テープの粘着力がすぐに劣化してしまいます。すべすべしたものを長くは保持できません。

対策は、木の板に貼り付ける側のマジックテープはステープルを打ちつけます。これはうまくいきました。

ところがテーブルタップやスピーカー本体に貼り付ける側は硬質プラスチックで硬いので、ステープルをマジックテープに打ち付けて固定することができません。木ネジで穴を開けるのも怖いです。マジックテープを新しくしても、しばらくすると落下です。

とった対策は、スベスベをザラザラにすることです。テーブルタップとスピーカー本体のマジックテープを貼り付ける面をヤスリで削って表面を粗くすることです。そこにゴム製ボンドを塗ってマジックテープを貼り付けます。接着力が強化されました。ただし、効果の程は未定。

追加対策です。

スピーカーを固定する場所を増やしました。スピーカーでは当初左側にだけマジックテープで固定していたのを、壁側にもマジックテープを追加しました。固定を2箇所にすることで安定します。

スピーカーとテーブルタップの固定について
スピーカーとテーブルタップの固定について

下のスピーカーの固定方法について具体的に説明します。

窓枠の横をスピーカーコードや電源アダプタからのコードがはわせてあり、その目隠しのために木枠を作りました。その木枠にマジックテープを貼り付けてスピーカーを固定したのが、以前の固定方法です。今回は木枠の右側の壁にもマジックテープを貼り付け、その上にステープルを打ち込んで補強します。壁は化粧ベニヤ板のようなので簡単にステープルが打ち込めました。これで2箇所でスピーカーを固定します。

下の写真がマジックテープにステープルを打ち付けた状態です。

2箇所にマジックテープを貼付け、ステープルで補強した様子
2箇所にマジックテープを貼付け、ステープルで補強した様子

スピーカー本体は、マジックテープを貼り付ける場所をヤスリで削って面を粗くします。そこにゴム製ボンドを塗ったうえでマジックテープを貼り付けます。

スピーカー本体はヤスリで表面を粗くしゴムボンドでマジックテープを貼り付ける
スピーカー本体はヤスリで表面を粗くしゴムボンドでマジックテープを貼り付ける

スピーカーのマジックテープと、木材や壁側のマジックテープとを張り合わせることで、木枠と壁の2点でスピーカーを固定できました。

マジックテープ同士を張り合わせてスピーカーを固定する
マジックテープ同士を張り合わせてスピーカーを固定する

テーブルタップもスピーカーと同様の対策です。テーブルタップを取り付ける木の台にはマジックテープとステープル。テーブルタップ本体はヤスリで削った上にゴムボンドでマジックテープを貼り付けます。さらに追加対策は、テーブルタップ本体と木の台をビニールテープで下の木片に巻き付けて固定します。木の台はL字型金具で木枠に固定してあったのを一旦外して、ビニールテープを巻きつける作業をします。

テーブルタップ本体と木材をビニールテープを巻いて固定した様子
テーブルタップ本体と木材をビニールテープを巻いて固定した様子

これまでは、テーブルタップを固定してはいけないという説を信じたので、テーブルタップ本体をがっちり固定してはいけないのだと思っていました。けれど本体がすぐに落下するようになってしまったので困りました。そこでネットでよくよく調べてみると、本体は固定してもよい、問題がないことがわかりました。

ただし本体から伸びているコードをステープルで固定するのは禁止です。理由は、コードは中の芯線を保護する強度がないためです。ステープルで強くコードを固定してしまうと、その圧力で芯線が発熱してしまうおそれがあるからです。これは納得。コードは固定しません。コードは強度がなく、ケーブルは強度があるんです。そういう使い分けがあることも、今回学びました。

感想

ボタン式のデジタルタイマーのボタンを押して、テレビの音声が聴けます。下の写真では、上段右端のボタンを押した状態です。ボタンをもう一度押せば音声が消えます。

デジタルタイマーのスイッチオンのようす
デジタルタイマーのスイッチオンのようす

他のボタンはそれぞれ表示された時間だけ通電してスピーカーから音声が聴こえ、その後自動的にオフになります。電子式なので機械の動作音は全くありません。便利です。

苦心したことへの感想

なかなか機材を定して固定できないことへの対策に苦心しました。

両面テープは硬質プラスチックのすべすべの面だと圧着力が保てません。これには困りました。スピーカー本体はたいして重くないのに落下してしまいます。固定箇所を1箇所を2箇所に増やす対策で解決できました。様子見です。

テーブルタップはコードがつながっており、タイマーなども付けてあるので、それなりに重みがあります。これをどう安定させるかの対策には困りました。結局、テーブルタップ本体は固定してよいことが判明したので、あっさりとビニールテープで固定で解決です。紐でガッチリ縛っても良かったのですが、そうすると今度は本体が木の台から浮き上がってしまい、グラグラしてしまいそう。L字金具の取り付けも全部やり直しになりようです。面倒すぎるので紐は見送りました。浮き上がりを気にしなくて済む程度に薄いビニールテープを巻き付けました。ビニールテープがどれだけ持つか?ま、これも様子見ですね。

ハム音対策について

スピーカーの音量ボリュームは絞り目にしてあります。大きくするとブーという雑音、いわゆるハム音が気になりました。電源コードと並べると雑音をひらいやすいということで、コードを密着させないように引き回しを再調整。それでもテレビとつなぐための延長コードが10メートルぐらいと長いので雑音を拾いやすいのは致し方なし。

少しでもノイズを減らしたくて、以前はテレビからの音声信号はスピーカー側とヘッドホン側に分岐させていたのを、ヘッドホン側への分岐を取り去りました。効果は定かではありませんけど。

さらにスピーカーのボリュームを下げて、テレビからの音声信号がないときのハム音が気にならないようにします。ボリュームを下げた分をテレビ側の音量を上げます。これでブーンという音は気にならなくなりました。

ネットでアクティブスピーカーの評判を見たら、ノイズを気にしてる人が多かった。配線の仕方とか、ボリュームを上げすぎないとか、アドバイスしてあげたい気がしました。けれども使う人それぞれで、使用環境が異なることから、現場を見てみないことには適切なことはわかりません。言葉だけではなかなか伝わりませんし。ま、余計なお世話になるんでしょう。自分でいろいろ調べながら解決していくのが一番。

以上、問題にその都度対策しながら、当初の目的である周囲の迷惑をかけないようにしながら、テレビの音声を心地よく聴けるようにしていきます。

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1回目の取り組みの記事です。使用した機材を紹介してます。

“tテレビの外付けスピーカーをDIYで自分の後ろに設置する”へのリンクです
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