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はじめに:
NR1711 AV サラウンドレシーバー(Surround Receiver)に8つのスピーカーをつないで7.1chサラウンドシステムを設置するまでのようすを詳しく紹介します。
サラウンドレシーバーにマランツNR1711を決めた理由と、レシーバーをコンパクトに収めるためにDIYした専用ラックの紹介、そしてサラウンドスピーカーを置く場所の検討や実際の接続のようすとシステム初期設定の様子がわかります。
前回の7.1chサラウンドレシーバーをリビングに設置しましたの記事では、出来上がったシステム全体の様子を紹介しました。
今回は7.1chサラウンドシステムが出来上がるまでの様子をくわしく紹介します。
NR1711AVサラウンドレシーバーに決めた理由
主装置(AVレシーバー)の選定
どの装置を購入するかを、チャンネル数、装置のサイズ、音質、価格のそれぞれの面から考え、7.1ch・コンパクト・音楽鑑賞・価格の面で私の要求を満たすMarantz社製のNR1711を選びました。
・チャンネル数:サラウンドには大まかに言って、5.1ch、7.1ch、さらにそれ以上があります。チャンネル数は周りに置くスピーカーの数であり、それぞれのスピーカーを鳴らすための内蔵アンプの数、といってもよさそうです。
スピーカーを増やせればそれだけ設置の自由度が増えます。いまの主流はどうやら7.1chのようでこれから始めるなら7.1ch。ネットでもいくつか装置が検索できます。7.1chより上はさらにスピーカーが増やせますが価格が急に高くなり装置もほとんどありません。ch別に専用のアンプ(信号増幅器)で駆動するのがサラウンドアンプの特徴であり、chが増えるに従って価格が高くなるのは当たり前なのかな。
使い方と価格との折り合いで7.1chで決まり。ただし7.1chでも機種はあまりありませんが、主に以下の項目で比較検討して決めました。
・装置のサイズ:置き場所のスペースが狭く。なるべく高さが低いものが望ましい。この時点でNR1711が断然有利。NR1711で気になったのは7.1chとは明記されてないこと。でも詳細な情報を探して調べると7.1chアンプだとわかりました。
・音質:NR1711のレビューを見ると、映画鑑賞用としてはパワーが物足りないが、音楽鑑賞に向いた音質とのこと。この点も私にはありがたい。これでほぼこの機種に決まりです。
・価格:NR1711の定価は11万円ぐらいと高価ですが、実勢価格はこなれてます。エイヤッの決断で買える程度まで下がってました。
チャンネル数についてさらに検討
そもそもサラウンドシステムの基本中の基本となるチャンネル数とは何か?7.1chとはどのようなことを指し、どのような形で構成できるのか?最初はよくわからなかったので、ネットから装置の説明資料をダウンロードして調べてみました。
調べてみると、サラウンドシステムとは5.1chのレイアウトが基本となるようです。スピーカーの役割と置き場所と数を示します。リスナーの前面に左右の主スピーカー(FL,FR)、リスナーの左右の若干斜め後ろにサラウンドスピーカー(SL,SR)を置きこれで4chです。リスナーの前にあるテレビジョンの下辺りに置くセンタースピーカー(C)を置いてこれで5ch。さらにリスナー前方のどこかにサブウーファー(SW)を置きます。サブウーファーだけは”.1ch”という小数点の扱いなんですね。これらのスピーカーの配置を総称して5.1chというわけです。下の図がわかりやすい。
これに+2chのスピーカーをどこかにおいて7.1chというわけです。5.1chでも十分にサラウンド感は楽しめるようですが、臨場感をさらに高めようという、オーディオマニアの限りない欲望の一つの象徴なのかな?
さてその+2chの置き場所を決めるのですが、選択肢がたくさんでよくわかりません。名称だけを羅列すると、サラウンドバック、フロントハイト、トップフロント、トップミドル、フロント Dolby Atmos Enabled スピーカー、サラウンド Dolby Atmos Enabled スピーカーです。
説明を何度も読み見比べてみました。わかってみれば単純で、+2chのサラウンドスピーカーは前方の上や天井か背後とか置けるところならどこでも置いていいんです。さらに斜め上の天井に向けてスピーカーから音が出ていくDolby Atmos Enabledスピーカーという新しい発想のスピーカーも出現しています。わざわざ天井に向けて音を出し天井からの反射音を聴くという発想です。
さてどの配置にするか? 私には、Dolby Atmos Enabledスピーカーの手持ちはありませんし、背後とか天井にはスピーカーを置けないという設置スペースの制約があります。現実的な選択肢であるフロントハイトで置くことにしました。フロントハイトというのは前面(フロント)に置く左右2つのスピーカーの真上に一つづつ(+2ch)のスピーカーを設置する形態です。リスナーの頭の上でも音が広がって良さそうです。
下の図がフロントハイトスピーカー(FHLとFHR)を加えて7.1chサラウンドシステムを組んだときのスピーカーレイアウトを説明しています。
設置準備
装置はNR1711と決めましたが、その購入と前後して準備作業をしました。
- AVレシーバーの設置場所の検討と準備
- スピーカー関連の準備
- ケーブル類の準備と設置
AVレシーバーの設置場所の検討と準備
最初に私のリスニング環境というか、部屋の大体の間取り図を紹介します。
NR1711の設置場所はテレビの下か、アンプ類を収めている場所のどちらかになりますが、あとのメンテナンス作業のやりやすさを考えてアンプ類の置き場所に積み重ねることにします。ただし装置の幅が広いので、新しくAVラックを自分で作って用意しました。その制作については装置のサイズに合うAVラックを自作するをみてください。
下の写真が自作したAVラックの様子です。幅はNR1711がすっぽり収まり、高さ方向は放熱スペースを考慮したジャストサイズです。
システムの中に収めました。Marantz社製のCD6006もこのラックに収めてスッキリしました。
スピーカー関連の準備
フロントスピーカー(FR,FL)はFOSTEX FE166NVをバックロード筐体(BK21)に組み込んだものを使います。
サラウンドスピーカーは新規に準備する予算もないのと、役目を終えて保管してあったBOSEの小型スピーカー6本を使うことにしました。サラウンドスピーカーに使うにはもったいないですが、使わないでしまっておくのよりもよっぽど有効活用になります。これらのスピーカーをどこに配置するかを決めていきます。これがなかなか難しかった。
スピーカーの設置場所の検討と準備
選んだ7.1chレイアウトでは+2chの設置場所はフロントスピーカーの上と決まります。それで5.1chのスピーカーの置き場所を決めていきます。設置場所は下の5.1チャンネルスピーカーレイアウト図を基本にしました。
角度の範囲が示されているので、その範囲内に収めたい。とは言っても、部屋の構造上なかなか理想通りには行きません。基準通りにリスニングポジションを割り出すと、普段座って聴いている場所よりもっとフロントスピーカー寄りに座らなければなりません。これは非現実的。
下の写真は見にくいと思いますが、実際のフロントスピーカーの間隔を計測して、リスニングポジションやサラウンドスピーカーの置き場所を割り出した図面です。
私の部屋ではパソコン机の右脇に仕切りがあります。部屋の構造上、サラウンドスピーカーをさらに右後方にはずらせません。というわけで理想通りの角度には置けなくて、ほぼ右横に置くことになってしまいます。
理想通りには行きませんが、どこにサラウンドスピーカーを置けばよいかのおおよそのイメージがつかめました。右サイドのスピーカーはこのイメージの範囲内で置けるところに置くことで良しとします。あとは実際の様子をみることにしました。
サラウンドスピーカーの設置
BOSEのスピーカーは3種類保管してあり、それぞれが微妙にサイズが違います。サラウンドスピーカー(SR,SL)の置き場所の確保については、どの大きさのスピーカーを置くかで必要なスペースが変わります。
サラウンド右(SR)スピーカーの設置
サラウンドの右側(SR)スピーカーの場所はパソコンのディスプレイの背後が最初の候補。高さ的には適していますが、スピーカーがディスプレイですっぽり隠されてしまいせっかくの音がこもってしまうのでよくありません。
結局Displayの上の棚に設置することにしました。
本当はディスプレイの右横に置きたいところですが、右横が引き戸になっており不可能。棚の上しか選べません。棚にスペースを作って設置。手持ちでずっと保管してあったBOSE製の120、121、125スピーカーはそれぞれが微妙にサイズが異なります。デザインとサイズで125スピーカーに決定。
サラウンド左(SL)スピーカーの設置
SLスピーカーはレコード類を保管している棚の上が角度的にも距離的にも高さ的にもベストポジション。
食事のときに後ろの方にあるテーブルに座ってテレビを視ます。そのときにこのスピーカーが画面をさえぎらないかが気になりましたが、画面を隠さないギリギリなので、この場所で決まりです。
これでフロントと合わせて4chの配置が決まりました。このあと、フロントハイトスピーカー、センタースピーカー、サブウーファーを設置していきます。
フロントハイトスピーカーの設置
フロントハイトスピーカーを選んだ理由は、リスナーの背後にスピーカーを置くスペースが取れないし、天井に取り付けるのも難しい。そこでとりあえずフロントスピーカーの筐体の上に置いてフロントハイトのようにしてみたわけです。
理想は天井近くに置くことだそうですが、重量物を高いところに置くのは私の技術力では無理です。理想通りにはなりませんが、これでどれだけサラウンド音に貢献してくれるのか実感してみることにしました。
下の写真は右側のフロントハイトスピーカー(FHR)に選んだBOSE120の様子です。
下の写真は左側のフロントハイトスピーカー(FHL)に選んだBOSE120の様子です。
本当はスピーカーの設置場所をもっと高くしたいですが……。将来の課題です。
しばらく視聴をした後で、それぞれのスピーカーはもっと左右に広げて左右の壁の位置近くに変えました。このほうが音の広がりを感じやすかったからです。
フロントハイトスピーカーの課題を解決
後日、フロントハイトスピーカーのさらに上に小型のスピーカーを追加して取り付けて高さの課題はある程度解消できました。詳細については以下の記事をご覧ください。
センタースピーカーの設置
センタースピーカー(C)は文字通りにはフロントスピーカーの中央に置いて会話などが明瞭に聴こえるようにする役割があります。しかし、これはテレビが中央に置けた場合の話です。わたしの設定環境ではフロントスピーカーのあいだにはセンタースピーカーは置けません。外のベランダと通行する際のじゃま!それにテレビ画面が左隅にあります。左のTV画面の会話が違うところ(部屋の真ん中)で大きく聴こえるのも可笑しい。だったらTV画面の中央に置けば良い、そうなります。
それでは、テレビの前にスピーカーを置くと?画面が隠れます。テレビの下に置くとTVラックの扉を開けられません。しばらく思案して、テレビの背後に置くことを思いつきました。幸いなことにTV画面を見やすくするためにテレビの下に下駄を履かせています。画面の下に高さ方向のスペースが12cm空いてます。スピーカーを横に寝かせて置けば3分の2ぐらいは前から見えます。TVの後ろの物置スペースがかなり減りましたが、スピーカーの置き場所にすることのメリットにはかないません。これなら行けそうということで一件落着。
下の写真はBOSE121をセンタースピーカーにしたようす。下側3分の2は顔を出しています。
サブウーファーの設置
サブウーファーはサラウンドシステムには欠かせません。本来のサブウーファーは場所をふさぎます。とにかくでかい。こんなのを置ける部屋って一体どれだけ広いの?と文句を言いたくなるほど。もういつだったかも忘れた昔、BOSEのサラウンドシステムを買ったときの感想です。実ははるか昔からサラウンドシステムには興味がありました。その時のサブウーファーはとっくに処分してしまってます。
今回はサブウーファーもどきの試みです。スピーカーは部屋の右隅ですでに物置台と化している電子ピアノ下にスペース確保。半分壊れているBOSEのアンプを縦置きし、その上に設置。サブウーファーを駆動するには別途アンプが必要です。これにBOSEのアンプを割り当てます。欲張って真空管アンプもたまの電源入れを兼ねてアンプに割り当てます。駆動力不足なので真空管式プリアンプも使います。真空管アンプとBOSEのアンプを切り替えて低音の補強が楽しめるという超豪華かつリユースなラインアップが出来上がりました。サブウーファーはかなりのパワーで駆動しなければならないみたいですね。
下の写真はサブウーファーもどきのシステムを組んだ様子です。
NR1711の上にあるのがTRK3488真空管アンプ、その上に真空管プリアンプ、右に立ててあるのがBOSEのアンプ、その上にサブウーファーに仕立てたスピーカーです。それらに囲まれている小さなボックスがセレクター(切替器)です。
以上でスピーカーの設置は完了。
あとで、サブウーファーはFOSTEXのPM-SUBmini2 Active Speakerを購入して置き換えました。これはコンパクトながら十分に低音補強ができます。
ケーブル類の準備
スピーカーの選定と設置場所は決まりました。スピーカーとNR1711AVサラウンドレシーバーをつながなければなりません。それとテレビやブルーレイレコーダーとNR1711も繋がなければなりません。スピーカーケーブルとHDMIケーブルを新たに準備しました。
スピーカーケーブルの準備
サラウンドシステムの設置で大変なのがスピーカーケーブルの準備です。ケーブルの引き回しルート選び、ケーブル長さの割り出し、ケーブルの作成とレシーバーとスピーカーとの接続作業と続きます。
ケーブルの引き回しは、目立たないように部屋の隅を這わせます。直線距離よりも相当長くなるので、必要な長さはメジャーで実測すべきです。計測した長さよりもさらに1mぐらいは長くします。
これはレシーバーとの接続作業のやりやすさを考えての処置です。本来の設置場所よりも手前に専用AVラックを引き出しておいてケーブルの接続と各種設定作業や動作確認を行い、その後で本来の場所にもどす手順で作業を予定していたからです。
最初から本来の位置にレシーバーを組み込んでしまうと、私の部屋の場合は、いちいちベランダに出て配線のやり直しやらをする事になってしまいます。それではかないませんから。色々と実際に試してみて、これでオッケー、準備完了となるまでは、AVレシーバーの前後を空けておいて自由に作業できる状態にしておきたいのです。この作業手順は正解でした。作業をスムーズに進めることができました。
ただし、その分だけ余分なケーブル長が必要です。一番長いので8m。ケーブルはアマゾンで30m巻きを購入し十分長いと思ってましたが全て使い切るようにしました。ちょうどよかったかな。
下の写真はたいへん見ずらいですが、各引き回しルートごとの実測した長さとそれにプラスアルファした必要なケーブルの線の長さの設計書です。
それぞれ割り出した長さでケーブルを切ります。それぞれのルートにケーブルを這わせてスピーカーに接続します。装置に添付されていた識別用のタグを装置側のケーブル端に予め貼りつけておきます。接続を間違えないようにして、レシーバーのスピーカー端子にケーブルをつなぎます。
下の写真はサラウンドレシーバー背後のスピーカーケーブル接続端子とそれに接続したスピーカーケーブルの様子です。赤や水色など色違いのタグと端子側の色が一致しているので間違いません。
HDMIケーブルの準備
テレビとブルーレイ(BD)レコーダーはHDMIケーブルで画像と音声の接続をしてます。その間にAVレシーバーを割り込ませます。これまではテレビとBDレコーダーは同じ場所にあったので短いHDMIケーブルでよかったのが、今回は離れた装置の間をつなぐことになるため3m以上の長さが必要です。これもアマゾンで4.7mのHDMIケーブルを2本購入しました。長いスピーカーケーブルや長いHDMIケーブルは近所の電気店では見つけにくいのでネットで購入できるのがありがたい。近所で買えないのはちょっと寂しい気もしますが。
ケーブルの引き回しで唯一床を這わせる場所、それは左右のフロントスピーカーの間です。ここはベランダとの出入り用の引き戸窓があります。そこはケーブルプロテクターで目隠しし踏みつけても大丈夫にします。LANケーブル、スピーカーケーブル…と本数は多くなります。
電源ケーブル
電源ケーブルはAC100Vの標準的なプラグつきのが付属、そのまま電源タップにつなぐだけで終わりです。画像の右の白い増設タップの部分です。
これで主だった作業は終わりです。電源を入れて初期設定。それから周辺の装置を繋いで確認と続きます。レコード・プレーヤー、CDプレーヤー、ラジオとつつがなく確認できました。基本的にそれまで使っていたRCD-N10CDプレーヤーと同じ設定方法なので問題ありませんでした。MarantzとDenonは同じ系統の製品だと改めて実感します。
いろいろ試聴してみて、レコード・プレーヤーをPHONO入力で再生した音がこれまでよりも格段に良く聴こえるようになったのがとくに嬉しかったですね。
最後に装置の初期設定で手こずったり記憶に残った点を2つだけ挙げて、設置作業の流れの説明を終わりにしたいと思います。
装置の初期設定
スピーカーを接続する前に”出力インピーダンス”の設定があり、スピーカー設定(Audyssey セットアップ)この2つの作業に手間取りました。
テレビに接続して設定を行う
初期設定で戸惑ったというお話をします。今となっては笑いはなしです。NR1711の設定作業はTV画面を見ながらおこなうのが基本になっています。最初にTVでモニターできるようにつないでおかなければなりません。ところが私はAVレシーバー単体で設定できると思いこんでいたので、なかなか気づけませんでした。気づいたあともTVの画面を見ていろいろ操作しようとリモコンをTVの画面に向けても反応しない。レシーバーに向けてもだめ。
何がだめだったか?レシーバーが後ろ向きに置いてたのが原因でした。リモコンの光を本体前面の受光部に当てていなかったから、いくらリモコンを操作しても反応しません。今となってはお笑いですが、テレビのリモコンとレシーバーのリモコンをとっかえひっかえして、何も反応しないので、これは初期不良かと思いこんでしまいました。設定する内容もわざわざメモにして作業したり、最初にずいぶんと戸惑ったのが記憶に残ります。
出力インピーダンスの設定
説明書を読むと出力インピーダンスの設定の項目が最初に出てきます。これがよくわかりませんでした。わざわざ手書きのメモを書き写して準備。
スピーカーのインピーダンスなんて普段はほとんど気にしませんが、ボーズのスピーカーが8Ωでなくて6Ωのスピーカーだから、厳密に対応しないといけないのだと思い込みました。今思えばそんなに気にしなくても良かったんじゃないかな。試してませんが、あとでも設定できたのかも。設定作業の最初につまづきました。
スピーカー設定
自動で最適なスピーカー出力バランスに設定してくれるという機能です。付属でマイクロフォンとそのスタンドが付いてました。スタンドは紙製ですが必要十分な強度です。
リスニングポイントにマイクを立てて、TV画面の指示に従って操作すると、フロントスピーカーからテストトーンが発せられます。それをマイクが拾い、AVレシーバーに受信信号が送られレシーバーで音量などが解析されるという仕組みです。全てのスピーカーでテストが一巡すれば終わり。それを記憶して設定終了という仕掛けです。テストトーンがバチーンという刺激的な音なので何度も繰り返す勇気は起こりませんが、これぞサラウンドシステムを醍醐味なのかも?2度めからは手動で個々のスピーカーの設定が行えるので、バチーンという音を出させなくても好きなように設定が変えられます。あまり神経質になる必要もなさそうです。
最後に
以上で、AVレシーバー購入前後の検討と準備、設置の様子を思い出すままに順番に振り返ってみました。この後は、リモコンとTV画面を見ての設定がいろいろと出来ますが、マニュアルを良く読めば出来たり、よくわからなかったりと、様々です。総体的にはこれでもかというくらい機能が盛り込まれているのではないのかな。使い切れない機能もありそうです。サラウンド音と臨場感ががたっぷり楽しめます。音質とサラウンド感は十分に満足感が得られます。
さらにサラウンド音を充実させる
7.1chサラウンドシステムはこれで一応完成でしたが、もう少しよくばりました。NR1711AVサラウンドレシーバーにはゾーン2用ステレオ出力端子があります。それを利用して私の作業部屋と続いているダイニングルーム側にもサラウンド音を広げられるようにしました。
その詳細は”アンプ2台のサラウンド音で部屋を満たす”をご覧ください。
関連記事
NR1711AVサラウンドシステム全体のあらましの記事です。
この記事を書いてからあとも、スピーカーの配置の見直しなどの工夫を続けていきました。その内容をおよそ1年後に記事にしてます。