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はじめに:
通風の発作のときに痛みが我慢できないくらいに苦しいので、ついにお酒を飲むのをやめる決心。運動と処方される薬の力を借りて再発防止にとりくみます。なかなか本気で取り組めなかったメタボの改善にもつながります。酒の飲み過ぎと生活習慣の乱れの蓄積の結果としてのメタボの我が身での現れ方を再認識し、メタボとは何かを再確認し、ようやくこれまでの自分の生活態度を改める決心・改心をしました。何度も起こる痛風発作を転機として、お酒を断ち、その後は改善していく経緯をまとめておきます。
痛風の発作が繰り返してついに改心する
生活習慣病の指標やメタボの状態を放っておいたら、「いよいよ自分の体がやばい、お酒を本気でやめねばならぬ」と自覚させられてしまいました。
痛風発作が再発(2017年5月)
しばらくなかった痛風発作を再発してしまい、通院を再開。処方されたのは、血圧を下げる薬(アムロジピン)と、中性脂肪が高いままなので、コレステロールを下げる薬(クレストール)
血圧や中性脂肪に効く薬は数年前に違う医院で服用してました。尿酸値を下げる薬も終わりの頃。その時は、大して数値が改善しません。仕事がリストラにあったこともあって、勝手に通うのを止めてしまった。医者からは何度も、お酒を控えるように言われてましたっけ。できなかったなあ……。
こんども医者から、「お酒はやめなくてもよいから、控えるようにしなさい」と言われます。それでもお酒を飲んじゃうんですよね。もう正真正銘の飲酒常習者。自分でも随分ひどいと思う。
痛風の発作をきっかけにして断酒を始める(2017年5月)
以前の通院を止めてからずいぶん経ちましたが、その間に少しのあいだですが、お酒を断った時がなんどもありました。リバウンドがあります。
しばらく前にお酒をやめてみた時は、何日かして、歩いていると何かふらふらする。家の中に細かな虫が這っているのが見えます。何だろうと思ってネットで調べると、アルコール依存者が酒を止めた時に起きる症状だったんですね。幻覚というやつです。
クレジットカードで買い物をしたときにするサインが、手が震えてうまく名前が書けない。これには自分でびっくり。はずかしい。もうなんとかしないとアトがないとさすがに焦りました。
ところがその思いとは逆に、お酒をやめることで起こる幻覚症状が怖くなり、それを言い訳にして、なかなかやめられない。飲み過ぎ、怖い!
そうこうしているうちに起こったのが、強烈な痛風発作の波状攻撃。これがお酒をやめるきっかけになります。それまでは足の甲とか、かかとや、くるぶしが痛くなっていて収まっていたのが、発作が右足、左足、右足と交互に1週間の間隔で発症してしまいました。一時は両足に痛みが出て、立ったり歩くことができません。これには参りました。
その時にちょっとお酒を飲んだら、さらに痛みが増します。あまりにも足が痛くて、とてもお酒を飲もうなどという気持ちにもなりません。この頃の詳しい様子は、痛風の発作が起こったら身体はこうなるに書いておきました。
気がついたら1週間お酒を飲んでいませんでした。お酒を断つことによる幻覚症状もありません。あってもそれに気づくどころではなかったのかも!1週間も酒を飲まなかったことで、もしかしたら、このまま断酒を続けられるかもしれない。ちょっとした自信になりました。
ひと月も経たずに痛風発作が再発(2017年6月)
5月からひと月も経たずに猛烈な痛風発作が起こります。痛風発作を何度も繰り返すようになると、さすがにもうやばい!本当に危機意識です。
なんとかしなければ、でも何から手をつけよう。
医者からいつも言われていた、酒(アルコール)を何とかしたい。ただ漫然とやめるのでは、またすぐに元に戻ってしまいます。そのためには知っているようで知らない?お酒のいろいろを詳しく知ることから始めることにしました。ネットで、”痛風”、”酒”、”アルコール”、”生活習慣病”などと、その関連語で思いつく限りのキーワードで検索しました。
そして、飲みすぎのお酒は自分には害でしかないと確信することができました。何となくやめるのでは、再びなんとなく飲み始めてしまいます。なんとなくやめようとするのと、はっきり意識してやめようとするのでは、雲泥の差があります。
ネットで痛風や生活習慣病や酒(アルコール)についてさらに徹底調査。お酒を飲みすぎることがいかに身体に悪いかがよく理解できました。今では、こうしてサイトを立ち上げられるくらい知識を仕入れることができました。飲酒の弊害についてお酒が身体の代謝機能に及ぼす影響を調べるの記事とお酒とメタボの指標の関連性を調べるの記事に詳しく書きました。
それからは意識して飲酒をやめることに挑戦です。
飲酒をやめてからひと月が経過(2017年6月)
幸いにして、酒をやめてからひと月が経ちました。
酒を飲みたくなったら、ネガティブイメージを頭に描いて、「酒がきらい、酒を飲みたくもない」という心境を目指します。お酒を飲みたくなったときに思いとどまるための対処方法についてはお酒を減らしたりやめたりする方法に詳しく書きました。
断酒の決心
お酒を断つにあたってその決心を明文化します。
わたしが断酒する目的
- 酒を嫌いになる、酒を飲みたくなくなる
- 酒を飲みたいから、酒をイメージしたら気分が悪くなる、そう感じる心と身体づくり
- 酒なしの楽しい生活を送りたい
わたしの断酒での具体的な目標
- 一度は体から完全にアルコールを抜こう。
- 3日、3週間、3月、3年間スパンでマイルストーンを設定。
- 3カ月経てば、新しい身体、新しい風景が見えてくるらしい。それを見たい。
- 3年経てばアルコールが抜けるらしい。その時の爽快感を味わってみたい。
こういう具体的な目的や目標を立てました。くじけたら読み返すようにします。
断酒を継続してメタボを改善
大体ひと月ごとに書き加えた、およそ半年間の断酒継続の記録です。
断酒をはじめました(2017年5月)
私もとうとう改心(観念?)して、断酒をはじめました。
最初は、お酒を飲むどころの騒ぎではない痛風発作をきっかけに始めましたが、お酒のことを徹底的に調べたおかげで、ようやく酒を断つ決心が心の底からつきました。
断酒開始からひと月が経過(2017年6月)
6月18日で、酒を断ってからちょうどひと月目です。
まだ痛風発作が収まらずにドタバタしながらも、お酒を断つという行動に一歩踏み出すことができました。
お酒をやめてからふた月経ちました(2017年7月)
お酒を止めてからもう少しでふた月が経とうとしています。
お酒は飲んでません。飲みたいなと思うときは結構あります。のどの辺りにお酒の感触が蘇るんです。そのたびに、水分を摂ります。麦茶にクエン酸とスポーツドリンクパウダー入り特製ドリンクです。とにかく水分は欠かせません。あと、おやつであられ類を少々かじります。
それでも、とにかく口寂しくなるんですね。ネガティブイメージの効果もだんだん薄れてくる気がします。”喉元過ぎれば熱さを忘れる”というのは、本当です。今ちょっとでも飲めば、元に戻ってしまうんだろうなあ……。
お酒をやめてから3か月経ちました(2017年8月)
市の特定検診で血液検査も受けてきました。健診結果は、
- 尿酸:8.1
- 中性脂肪:138
- HDLコレステロール:41
- LDLコレステロール:95
- AST:21
- ALT:11
- γ-GTP:55
前回と比較すると、
- γ-GTPが112から55に改善
- 尿酸が7.8から8.1に悪化
γ-GTPが8年ぶりに正常範囲に収まりました!やはりお酒をやめた成果が確実に表れます。1週間や2週間やめたぐらいでは改善されませんでした。それが今回は改善されたのでうれしさひとしおです。お酒はこれからも飲みません!
一方、尿酸値は、前回よりもわずかに悪化。お酒をやめても値が下がらないので、お酒との関係はあまりないようです。お医者さんと相談して、尿酸に効く薬を飲むことにしました。
しばらくは1カ月ごとの採血が続きそうです。
いろいろと数字が改善してきた
- 一時期79kg台だった体重が、75kgを切るぐらいになりました。
- 血圧は5月が最高血圧が140台で最低血圧が80台だったのが、7月に最高血圧が120台で最低血圧が70台になりました。
- 腹囲は93cmになり、一時期よりは目に見えてお腹のでっぱりが減りました。
記録をして、その推移を見るのは楽しいですね。良くなっていくのをみるのはもっと楽しい。
お酒をやめて4カ月経ちました(2017年9月)
相変わらず、時々何か飲みたい感覚になりますが、クエン酸ドリンクと、かき氷とあられで紛らわしてます。
先週末にクリニックで採血をして、水曜日にその結果を聞きに診察を受けてきました。
- 尿酸:5.9
- 中性脂肪:116
- HDLコレステロール:44
- LDLコレステロール:98
- AST:22
- ALT:11
- γ‐GTP:53
尿酸値が前回の8.1から5.9に下がり、これですべての指標が正常値範囲内です。薬のおかげと酒を断っているのと、両方の成果だと思います。クリニックの先生からは、尿酸値を下げる薬の量を減らそうかと提案されましたが、このままで低い値を維持していきたいとお答えしました。
これまで毎月の採血/診察でしたが、数値が落ち着いてきたのと採血の注射が痛いのと金銭的にも辛いので、お願いして次回はふた月後にしてもらいました。
体重が、一時は80kgに届いていたのが72kg近辺まで減ってきて、それがお腹のふくらみの減り方と連動しているようで、それがうれしい。
お酒をやめてから5ヶ月経ちました(2017年10月)
もう5ヶ月半がすぎてますが、半年になるのが楽しみです。時々お酒を飲みたい感覚になるのは変わりません。クエン酸ドリンクにスポーツパウダーを混ぜて飲んで紛らわしてます。
クリニックで診察。採血はなかったので、数値はわかりません。すこし寒くなってきて血圧が上がり気味。上が130とか下が70後半になってきました。ちょっと心配。体重も72kgで停滞しています。あと2kgも減れば、お腹がスッキリする予感があるんだけどなあ。
痛風の痛みは感じなくなって、散歩や水泳に支障がほぼなくなりました。これは嬉しい。
お酒をやめてから半年が経ちました(2017年11月)
ようやく半年が過ぎました。お酒を飲みたいという感覚はあまりなくなりましたが、少しでも飲むと元に戻りそうです。クリニックで採血をして結果を聞いてきました。結果はほぼ全て正常値です。
- 尿酸:4.6
- 中性脂肪:150
- HDLコレステロール:50
- LDLコレステロール:92
- AST:19
- ALT:11
- γ‐GTP:38
中性脂肪が境界値。γ-GTPはかなり下がりました。ほぼ40代頃の数値です。体重は71kg台で停滞しています。お腹の出っ張りはあまり目立たなくなりました。ウェスト周りはまだまだですね。85cmなんてまだ夢のようです。
寒くなってから血圧が上がり気味なのか少し気がかりですが、他は異常なしというところです。引き続きこの状態を維持できればと思います。
お酒をやめてから7ヶ月がたちました(2017年12月)
お酒を飲まなくても特にどうということはない、そんな感じになりました。飲酒運転になることを気にしないで、いつでも車を運転できるということのほうがうれしいかな。
朝晩の1日2回測っている血圧が、上がり気味になっています。体重も下げ止まり。お腹も凹まなくなってきました。お酒をやめたのと、薬の効果だけでは、これ以上のメタボの改善は望めないのかな?来月の採血の結果を見て、また考えることになりそうです。
健康な生活へ
まだお酒を止めてからあまり経っていませんが、身体の調子も良くなった気がします。これまでのどうしようもなく後ろ向きの悪いイメージは取り除けてきているようです。
新しい希望
- どんどん健康が損なわれて、いつ倒れるかわからないというこれまでの不安から解放される
- 自分はそんなに長く生きられない、生きていてもしょうがない、という妙な囚われから解放される
- 体調が悪くなる負の連鎖から解放されて本当の健康を得る
- 酒をやめて、いろいろな健康指標が芋づる式に改善する連鎖に持ち込める
- 自分はもうやることがないという感覚から、もっとやろう、やりたいという前向きの姿勢へ転換
前向きな気持ちにもなれそうです。
- お酒を飲んだつもり貯金で趣味の釣りも再開したい
- 旅行に行ったり、おいしい食事をしたり、愉しい生活を少しでも長く生きたい。
- 自分の力で毎日の生活を切り拓こう
こんな、わたしなりの健康生活に向けての一歩一歩が踏み出せそうな期待が湧いてきます。
断酒を続ける
いろいろな指標のチェックはこれからも続けていきます。
健康な生活を送れることを目指していきます!
記事を書き続けます。
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お酒をやめて、毎日の運動をしっかり続けて、日々の体重の変化を記録していきます。長く続けていくことが大事です。