はじめに:
痛風発作の再発から逃れるために、お酒をやめて水分補給を忘れずに尿酸の排出に心がけてきました。尿酸値を3年以上基準値以下に保ち続けることで、痛風の発作が全く出なくなりました。
わたしは57歳に初めての痛風発作を経験したあと、60歳から62歳にかけてたびたびの痛風発作に悩まされていました。62歳の終わり頃の激しい発作の再発が契機になりました。通風発作のあとに治療を開始して再度の発作を経験したで書いたようにお酒を飲むのをやめ、麦茶なしクエン酸水を作って試してみるで紹介した水分補給をしながら歩く運動も続けて、63歳(2017年の8月)から尿酸値を下げる薬の力も借りました。
その後はずっと尿酸値がほぼ基準内に収まるようになりました。
お酒は66歳まで4年近くやめあと復活。服薬は69歳の末頃に中止。それでも71歳の現在(2025年10月)まで尿酸値の基準値(UA<7.0)をほぼ維持しています。
尿酸値の推移をみながら、これまでを振り返ります。最後の方で35歳から71歳までの尿酸値の推移をグラフにまとめたものを紹介します。
尿酸値の推移と考察
尿酸値の推移を痛風発作が出て対策した時期に絞った期間を最初に紹介します。そのあとで35歳から71歳までの長いスパンでの推移をグラフにまとめたものを紹介します。
尿酸値推移(痛風発作と対策の時期)
グラフで60歳(2015年6月)から64歳(2018年12月)までの尿酸値の月別の推移を示します。尿酸値は60歳の1年で急激に下がりました。下がったと行っても、その後2年近くは値が基準値超えで停滞しています。63歳(2017年9月)にようやく数値が基準値の範囲(緑色で表示)に収まりました。その後は数字は上下を繰り返しますが、ずっと基準値内で推移しています。

最初の60歳の低下はメタボ対策で運動などの効果だったように思います。それでも尿酸値については十分な効果ではなかったことがわかります。
63歳の激烈な発作の再発で断酒して薬も飲み始めます。ここでようやく尿酸値に変化が現れます。薬を飲み始めた直後は発作が一度ありましたが、それ以降は1度もありません。
以下のグラフで、痛風の発作が起きた時期を赤の三角印で書き加えました。薬を服用した直後の発作の再発は、それまでに溜まっていた尿酸結晶が剥がれ落ちたことが推察されます。

3年ほどかけて「溜まっていた尿酸結晶が溶けてなくなり、さらに血中の尿酸値も基準値内に収まることを続けることで、ようやく痛風発作の心配がなくなる。」調べて知った理論とおりの展開を経験できました。
尿酸値推移(35歳から71歳まで)
次に、35歳から71歳までの長い期間での尿酸値推移のグラフを紹介します。
グラフの横軸は年齢に変えて、社会人生活の時期や、痛風発作の時期、服薬と断酒の期間も記入してます。これで自分のこれまでのようすのある一面が実感できるようになりました。

振り返ってみると、社会人生活は25歳からで、お酒はそんなでもなかったはずです。それでも35歳からの20年間にどんどん尿酸が蓄積されていったことが伺えます。
その後酒量が増え、痛風発作に苦しんだ6年間。そして本格的に痛風対策を始めてから8年が経過して現在に至ります。
感想
痛風発作に悩んでいた頃は、ちょっと歩き過ぎたりして無理すると発作の心配がありましたが、対策を始めて1年が過ぎ2年も経つと発作再発の心配もしなくてすみました。発作の心配がないとちょっときつい運動でも気楽にできます。
通風治療で薬を飲み始めた直後は発作の再発で苦しみましたが、その1回きりでした。その後も薬を7年間飲み続けました。止めて2年が経ち、基準値の上限ギリギリのところに踏みとどまっているのが現状です。断酒は3年ぐらいでやめて、その後はほどほどの飲酒を続けています。
幸いなことに、最後の再発から71歳になるまで通風の発作は全くありません。薬は一度始めるとなかなかやめられないようですが、なんとか止められました。
老齢で、痛風よりも腰の痛みを感じだす年代になりました。前かがみになって立っていたり歩いたりしている自分に気が付きます。これからどのように歳を取っていけるのか?毎日を大事にして過ごしたいと思います。
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尿酸値の管理はこれからも続けますし、水分補給のためのクエン酸水も飲み続けます。麦茶は沸かして作るものという固定観念がありましたが、水出しで麦茶が簡単に作れます。