はじめに:
小さな固定電話機本体を前の方に傾けて電話台に固定するための工夫をしてみました。固定電話機を買い替えましたが、電話機を手で持って前の方に傾けないと液晶画面が見えなくていろいろと不便です。電話機本体を手で持たなくてもよくするための工夫です。
電話機を斜めに固定するための工夫
元々はFAX電話機が電話台に置かれてましたが、電話機の親機・子機の液晶画面が真っ白になって使えなくなってしまったので、買い替えです。Faxは利用しないので留守録ができるだけのシンプルな電話機に買い替えました。
ところが新しい固定電話機を電話台に置いてみると、正面からは液晶画面が見えません。ボタンの操作をするにも文字がよく見えません。本体が真上を向いているからです。電話台が腰の位置よりも高いために上から画面をのぞきこまなければならないんですね。
壁掛けにすると、奥の壁まで距離があるので手が届かなくなります。画面が垂直方向だとこれも見にくくなりそうです。ボタン操作もしにくくなりそうだし…。
そこで電話機を前向きに斜めに固定して正面から画面が見えるようにしてみたわけです。

電話機を斜めに固定するために、いくつか細工をしたので、順番に紹介していきます。
電話機のフック部分に支え板を取り付ける
この部分が今回のいちばん工夫したところです。
電話機本体の裏側には壁掛け用のフックを引っ掛ける穴が上下に2箇所開いています。上の穴に電話機本体を斜めにして支えるためのつっかえ棒として、支え板を取り付けます。
支え板は7cmx8cmx1.5cmの木片が手頃です。高さを7cmにするか8cmにするかは、実際に電話機を支えて傾き加減を見て、7cmに決めました。
支え板にカーペット用の鋲(びょう)を押し込みます。

鋲の頭を固定電話機のフック用の溝に滑らせて穴に潜り込ませれば、支え板がつっかえ棒として電話機に固定できます。

鋲の頭を滑り込ませたあとの電話機本体裏側のようすです。

こちらは電話機本体の外側から支え板と電話機本体が組み合わせっているようすです。

鋲の2cm以上の長さの針が板にしっかりと食い込み、少しくらいの力では、外れたりぐらついたりしません。
この部分の仕掛けについては、最初はアルミの板を細工してフック様の部品を自作して組み立てるつもりでしたが、その必要はなくなりました。カーペット鋲を使うアイデアはけっこう頭を悩ましたあとで考えつきました。我ながら良い思いつきです。
支え板と電話機を固定する
このままで電話台に置くと流石にグラグラとして不安定でした。置き台を1枚設けることにします。置き台として手頃な大きめの板が手持ちにありました。小さな板切れでも捨てずに保存しておけば役に立つときがあります。
電話台と支え板のそれぞれを置き台に固定します。私のDIY作業に欠かせなくなっている両面テープで固定します。とりあえずの固定なので、もしも剥がれてくるようなら、もう少ししっかりと固定方法を考えるかもしれません。

置き台を滑り止めする
これで電話機を前向きに斜めに固定できました。置き台が電話台の上でツルツルと滑ってしまいました。そこで置き台の下の面の4隅と中央に滑り止めのテープを貼り付けます。

テープは、隙間テープの残りがあったのを流用します。スポンジに両面テープがついていて貼り付けが簡単。この程度の滑り止めならスポンジで問題ありません。わざわざゴム板を貼り付けるまでもありませんでした。
受話器の滑り止め
これで作業終了してもよいのですが、受話器のコードに重みがあって受話器を丁寧にセットしないとすぐに受話器が滑り落ちてしまいます。あまり良い対策は思いつかなかったので、受話器をセットする下の部分に先ほどの隙間テープを貼って少しでも引っ借りが良くなるようにしてみました。この効果のほどはよくわかりませんので、これからの様子見です。

以上で今回の作業は終了です。電話台付近の様子が下の写真です。

それまでのFAX電話機の処分に困りましたが、とりあえず電話台の下の空きスペース、写真ではスピーカーとティッシュの奥へ押し込むことに成功。まあ、FAXを使うことはこれからもなさそうですが、廃棄処分は免れました。1つの電話線に2台の電話機を同時に繋ぐことは誤作動を招くので不可だそうです。理屈を考えれば当然かな。万一のときはFAX電話機を復活させることが可能。
感想
買い替えのときにFAX電話機にするか迷いましたが価格が3万円以上なんですね。今回選んだ固定電話機は、売り場で2番目に安い機種で1万円程度です。これが安いのかどうか?固定電話をなくすのはちょっと寂しい感じ、情緒的ですが、この程度の投資なら私の財布の許容範囲かなと思います。
1日に固定電話にかかってくるのは10中8,9勧誘電話です。10の場合も多い。常時留守録の設定にしてあるので、ワンギリか「ただいま電話に出ることができません」のメッセージが流れ出すと同時に切られます。
電話がかかってくるたびに、なるべく一応は電話機の前まで行って、どこからかかってきた電話なのかを液晶表示で発信者番号を見るようにしています。その点で、今回の作業のお陰でいちいち電話機を持ち上げなくてすぐに発信者番号が確認できるようになりました。よけいな手間が省けてストレスを減らすことができます。
本質的には勧誘電話や詐欺電話をなくしてほしいですけどね。固定電話の必要性に疑問を感じつつも、固定電話ありきの固定観念からはなかなか抜け出せませんね。
インターネット回線と固定電話回線の毎月の費用が馬鹿にならないので、固定電話をやめたいと思うこの頃ですが、随分以前にインターネットサービス会社を変更したときはいろいろと手続きやらが大変なだけだった記憶があります。辞めるのも大変そう。電話回線関連は当分このままで行きそうです。


