6cmスピーカーを小型プラスチックケースに組み込む

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はじめに:

口径6cmのスピーカーを小さなサイズのプラスチックケースに取り付けてみました。プラスチック板の穴あけは、板紙に穴あけするよりは面倒ですが、木材を加工するより簡単です。小型で軽くて丈夫な6cmスピーカーができました。

プラスチックケースに取り付けた6cmスピーカー

小型のプラスチックケースに取り付けたAR-7スピーカーのようすです。

6cmスピーカーのようす
6cmスピーカーのようす

このスピーカーは私がいろいろなケースを使ってミニスピーカーの自作をはじめたときに最初に段ボール箱でスピーカーを組み立てたときに使用したものです。段ボール箱のサイズが私の部屋の用途には適さなくなったので、箱から取り出して再利用です。

最初に作成した段ボール箱スピーカーケースの内部のようす
最初に作成した段ボール箱スピーカーケースの内部のようす

こちらはAR-7スピーカーを新しく組み込んだプラスチックケース内側の様子です。4本のビス・ナットでスピーカーを固定してます。スピーカーコードはケースの側面に穴を開けて通してます。ケースのフタは片開きで開け閉めできるタイプです。

スピーカーケース内部のようす
スピーカーケース内部のようす

スピーカーを取り付ける前のプラスチックケースのようすです。スピーカーをはめ込む穴の周りに4つのビス止め用の穴を開けます。

スピーカーを取り付ける前のプラスチックケース
スピーカーを取り付ける前のプラスチックケース

プラスチックケースについて

今回選んだプラスチックケースです。

プラスチックケースの側面
プラスチックケースの側面

フタがとまるケース。シールを見ると以下のことがわかります。

サイズは、幅179x奥行123x高さ106mmで、容量は1.7L(リットル)とあります。サイズが今回の私の希望にピッタリ。1.7Lという容量も小さすぎることはなくほどほどお大きさです。

フタは片開きで、ツメに引っ掛けて開け閉めできます。フタの右下の穴がスピーカーコードを通すために開けた穴です。

プラスチックケースの蓋の部分
プラスチックケースの蓋の部分

今回はスピーカーを部屋のベランダ窓枠の柱に取り付けることを想定しています。ケース本体を柱に固定するときに、工夫のしがいがありそうで楽しみです。

スピーカーをフタに取り付けるか、ケースの底に取り付けるか、判断の難しいところですがケースの底に取り付けることにします。スピーカーを箱に固定しやすそうだからです。

制作のポイント

プラスチックケースの加工作業は3つあります。直径6.7cmの穴を開けることと、4辺にビス用の穴を開けること、そしてスピーカーコードを通す穴を開けることです。

スピーカーはめ込み用の穴あけ

ケースの底に直径6.7cmのスピーカーはめ込み用の穴を開けます。この寸法は、スピーカーをケースの外からはめ込んだときに、隙間ができないようにするためのちょうどいい寸法でした。

穴あけのためのマークを付ける必要があります。コンパスを使わなくても大丈夫。たまたま手元にあった釣り糸のボビンがジャストサイズでラッキーでした。

釣り糸のボビン
釣り糸のボビン

ボビンの外形がたまたまジャストサイズで、この円を定規代わりにして周りをマーキングします。マーキングした円に沿ってドリルで穴明けし、ニッパーで穴と穴の間を順番に切りながら、円に沿って切り抜きます。

プラスチックケースにスピーカーはめ込み用の穴をくり抜きます
プラスチックケースにスピーカーはめ込み用の穴をくり抜きます

切り抜いたあとは、ドリルの穴のあとがギザギザに残ります。ギザギザをヤスリで削って滑らかな円に仕上げます。

スピーカーをはめ込んで、取付用の穴4箇所の穴あけをします。

ケースにスピーカーはめ込み用の穴をくり抜いたようす
ケースにスピーカーはめ込み用の穴をくり抜いたようす

スピーカーとケースの間にスペーサーを入れることにしました。スポンジの両面テープを活用します。

隙間テープをスペーサー代わりに貼り付ける
隙間テープをスペーサー代わりに貼り付ける

スピーカーを4本のビス・ナットで固定します。

スピーカーをケースに取り付ける
スピーカーをケースに取り付ける

このスペーサーはいらないかもしれません。せいぜいおまじない程度にはなれば。

適当に内部に防音材を貼り付けてとりあえず完成。

スピーカーを柱へ取り付ける

このスピーカーをどのように使うか、2,3日迷ってました。Denon RCD-N10レシーバーに取り付けるのは決まってましたが、8Ωのスピーカーを4つぶら下げることになってしまいます。

並列スピーカーの実践に取り組みます。8Ωのスピーカーを2つ直列につなぎます。もう2つの8Ωスピーカーも直列につなぎます。それで16Ωのスピーカーが2組できます。その2組のスピーカーをレシーバーのスピーカー端子に並列につなげば、4つのスピーカーが8Ωのスピーカーとして動作することになります。試してみたかった4つのスピーカーによる並列スピーカーを実践することにしました。

スピーカーの柱への取付

スピーカーケースの蓋に2箇所穴あけして、木ネジで柱に固定することにしました。軽いとはいえ、固定する作業はちょっと面倒ですが、穴あけの間隔を正確に測って、ケースに穴あけし、柱側にも予備穴を開けてドライバーで固定ができました。

右側のスピーカーのフタを2箇所柱にネジ止めしたようすです。

右側のスピーカーのフタを柱にネジ止めしたようす
右側のスピーカーのフタを柱にネジ止めしたようす

ケースの蓋を閉めるとスピーカーが柱に固定されます。

右側のスピーカーを柱に固定したようす
右側のスピーカーを柱に固定したようす

同じように左側のスピーカーも柱に固定します。フタを2箇所木ネジで柱に固定します。

スピーカーは、NR1711レシーバーの右側のフロントハイトスピーカーの下に設置しました。

右側のスピーカーはフロントハイトスピーカーの下に設置
右側のスピーカーはフロントハイトスピーカーの下に設置

こちらは左側のスピーカーの取付の様子です。ケースのフタを2箇所木ネジで柱に固定します。

左側のスピーカーのフタを柱にネジ止めしたようす
左側のスピーカーのフタを柱にネジ止めしたようす

ケースの蓋を閉めてスピーカーが柱に固定されました。

左側のスピーカーを柱に取り付けたようす
左側のスピーカーを柱に取り付けたようす

スピーカーは、NR1711レシーバーの左側のフロントハイトスピーカーの下に設置しました。

2つのスピーカーを見渡したようすが下の写真です。

左右のスピーカーを見渡したようす
左右のスピーカーを見渡したようす

ケースが白で目立ちます。以下は、白いケースをちょっと見た目には目立たなくさせるために行った工夫の紹介です。

100円ショップで黒の端切れを買ってきます。ケースのサイズに合わせて右面と左面に当てる布、そして上面から正面そして下面をおおう布の合計3枚の布を切り出します。まずケースの右面と左面にそれぞれ布をビニールテープで固定。そして上面から前面と下面を1枚の布で覆ってビニールテープで固定します。

こちらは布でカバーした右側のスピーカーのようすです。

布でカバーした右側のスピーカーのようす
布でカバーした右側のスピーカーのようす

こちらは同じく左側のスピーカーのようすです。

布でカバーした左側のスピーカーのようす
布でカバーした左側のスピーカーのようす

およそ1時間でできる作業でした。雑な作業ですが、正面から見る限りはスピーカケースの白を目立たなくできました。

布でカバーした左右のスピーカーを見渡したようす
布でカバーした左右のスピーカーを見渡したようす

実際に音を出してみると、左右4つづつのスピーカーがほどよく鳴ります。特に左側の音の空間が充実したように感じます。期待通りでした。スピーカー4つの直列並列接続による8Ω化もうまくできたように思います。

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