レコードプレーヤーのドライブベルトを取り替える

ドライブベルト交換のタイトル画面
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はじめに:

ベルトドライブ方式のレコードプレーヤーのドライブベルトの交換作業について説明します。使用しているレコードプレーヤーはAudio-technica製AL-PL300です。

ベルトドライフ方式とは、モーターの軸とレコードのターンテーブルを細いベルトでつなぎ、ベルトでモーターの回転をターンテーブルに伝えて、ターンテーブルとその上のレコードを安定して回す仕組みを言います。

レコードプレーヤーを長く使っていると、ゴム製のベルトがだんだん伸びてきて再生音が不安定になることがあります。そのときは、ベルトを交換すれば元の安定した回転でレコードの再生ができるようになります。

ベルト交換が必要になった時の様子

ベルトの寿命にはなかなか気づけません。レコードが回らなくなればすぐわかりますが、いきなりそうはならずにレコードは回ります。その回り方が問題です。正常であれば1分間に33回転とか45回転とかで一定の速度で安定して回転しているのが、ベルトがだんだん伸びてくると回転がだんだん不安定になってきます。その変化はとてもゆっくりなので、ふだん聴いているぶんには、その変化には気づきにくいのです。

映画『追憶」のテーマ、バーバラ・ストライザンドが歌う主題歌。しっとりと聴かせてくれます。それがいつの間にか、フラーフラーっと幽霊の歌のようになってしまいました。

ベルトが多少伸びたくらいでは気がつきませんが、そのうちにしだいに聴きづらくなり、聴いていて気持ち悪くなるくらい音がふらふらとしだします。そうなってしまうと辛抱しきれなくなってしまいます。

ベルト交換の様子

ベルト交換のようすを説明していきます。

交換用のドライブベルト

交換部品を注文しました。部品の名称は”ドライブベルト”です。下の写真が新しいドライブベルトのようすです。

新しいドライブベルトのようす
新しいドライブベルトのようす

audio-technica ターンテーブル用交換ベルト AT-PL300USB・AT-PL300対応

古いベルトをはずす

交換作業は簡単です。ベルトを無理やり伸ばさないように、決められた手順に従って丁寧に作業するだけです。

レコードプレーヤー
レコードプレーヤーのカバーを上げたようす

ゴムマットを外します。

レコードプレーヤー2
レコードプレーヤーのゴムマットを外したようす

下の写真で説明します。金色の金属のシャフト(モーターの軸)にかかっているベルトを外します。シャフトにかかっているゴムベルトをなにか細い棒で引っ掛けて、外側に引っ張りながら持ち上げれば、ゴムの力で引っ張られて、シャフトから外れます。棒をベルトから抜きます。外れたゴムベルトはターンテーブルの内側にピタッと張り付きます。

レコードプレーヤードライブ部
レコードプレーヤーのベルトドライブ部分

ターンテーブルを抜いて、ひっくり返します。黒いゴムのベルトが張り付いてます。それを外します。ターンテーブルを抜くときは、ちょっと引っかかる感じはありますが、真上に引っ張って持ち上げてやればスポット抜けてきます。

ターンテーブル裏側
ターンテーブルをひっくり返す

新しいベルトを取り付ける

新しいドライブベルトと交換します。先ほどとは逆の手順です。

新しいベルトをターンテーブルにはめます。ベルトの裏表はありませんが、このときにベルトがよじれてはまらないないように気をつけます。

ターンテーブルをスポッとはめて、ベルトをシャフト(モーターの軸)に先程の棒を使ってすこし伸ばすようにして掛けます。ゴムのベルトを無理に引っ張りすぎないように、このときだけは慎重に作業します。

ターンテーブルを手で1,2回廻してみて、ベルトがシャフトにきちんとかかっているのが確認できれば交換完了です。あとはゴムマットを敷きなおして作業終了です。

古いベルトと新しいベルトを比べてみる

ベルトはだんだん伸びてきます。

古いベルトと新しいベルトを並べてみました。

新旧のドライブベルトを並べてみました
新旧のドライブベルトを並べてみました

わかりづらいので、新しいベルトを内側に入れてみました。左側を揃えてあります。右側に注目。

ドライブベルト新旧比較2
新旧のドライブベルトを重ねてみる

右側の部分を拡大。

ドライブベルト新旧比較3
新旧のドライブベルトの長さを比べる

外側の古いベルトが伸びているのがはっきりとわかります。これだけ伸びると、不安定な回転が耳で聴いていてもわかるんですね。

ベルト交換後

バーバラ・ストライザンドの歌声が安心して聴けます。

ボリュームを多少上げても大丈夫。バーバラ・ストライザンドの歌声が復活です!

商品へのリンク

audio-technica ターンテーブル用交換ベルト AT-PL300USB・AT-PL300対応

レコードプレーヤーはいろいろあります。それに合わせてドライブベルトには長さが違うものがあります。使用しているレコードプレーヤーに対応しているかどうかを確認して購入してください。紹介したアマゾンのリンクは、私の購入先です。品切れとかで他のリンクを探すときは、掲載されているドライブベルトが使用しているレコードプレーヤーに適合しているかよく注意してください。

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