超小型スピーカーをサラウンドの高所用に使ってみた

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はじめに:

7.1chサラウンドシステムで前面の高い所にサラウンド用のスピーカーを取り付ける課題を解決します。重いスピーカーを高いところに取り付けるのは簡単ではないので、とても軽くて超小型のパッシブスピーカーを探して取り付けてみました。これでも音はよく鳴ります。お手軽なサラウンドシステムの紹介です。

小型スピーカーを高い位置に設置したようす

カーテンに取り付けた小型スピーカーです。安全ピンで引っ掛けているだけ。

左側の小型スピーカー
前面左側の高い位置に取り付けた小型スピーカー

こちらは、もう片方の様子。カメラのフラッシュ光の反射の加減で、ちょっと違って見えますが、同じ製品を使ってます。

右側の小型スピーカー
前面右側の高い位置に取り付けた小型スピーカー

7.1chサラウンドシステムの前面高所(フロントハイト:FH)スピーカーの音をなるべく高い位置に移動させることがねらいです。

超小型スピーカーを取り付けた全景
2つの小型スピーカーとAVサラウンドシステムの様子

なぜカーテンに引っ掛けることになったか?答えは次の写真でどうぞ。

カーテンを開けてみると?
AVシステム中央のカーテンを開けてみる

システム背後のカーテンの中央を開くと外はベランダ。ここのガラス引き戸で出入りをします。カーテンの後ろにスピーカを配置しようかとか、いっそ天井からスピーカーを吊り下げようかとか、天井に固定しようかなどアイデアは浮かびます。

カーテンの後ろに置くのは音がこもってしまうので却下。天井に取り付けたり吊り下げるのは強度を持たせる工事を考えるとあまりにも大げさになりすぎます。これも却下。

カーテンを開けてもスピーカーの位置はずれません
AVシステム中央のカーテンをさらに開ける

取り付けるまで

超小型の今回の小型スピーカーをネットで見つけて注文。届いたのをすぐに安全ピンで引っ掛けて取り付けてみました。スピーカーの取り付け位置までカーテンを左右に引かなくてもガラス引き戸の開け締めはできます。カーテンを開け閉めしてもスピーカーの位置はずれませんでした。カーテンの開け閉めでの問題はないことが確認できました。

すでにFH用に取り付けているBOSEスピーカーとパラレルにスピーカーケーブルを接続すると音は鳴ります。スピーカーの出力インピーダンス4Ωをつなぐことでアンプの負荷を重くすることには多少不安がありましたが問題なし。

こんどはBoseのスピーカーへのケーブル接続をはずし、この小型パッシブスピーカー単独の接続にしてみましたが、これはアンプの仕様範囲内の使い方ですので、もちろん問題なし。音量をあげればそれなりに鳴りますし、サラウンド用の設定(小音量)でもサラウンド音として機能しています。課題が改善できたようです。あっけない感じ。

取り組んだ課題

取り組んだ課題を整理してみます。

7.1chサラウンドシステムを設置したときに気になった課題がありました。”’7.1chサラウンド設置作業を振り返る”の記事で触れたようにフロントスピーカーの上に設置するスピーカーはなるべく天井に近い高い位置に取り付けるのが望ましいのですが、重いスピーカーを高い位置に取り付けるのが物理的に困難なので、やむを得ずフロントスピーカーの上に直置きして様子を見ることにしたからです。それでもサラウンド感は感じられましたが、もう少しなんとかならないかと言うことが課題でした。その課題の改善策として、小型のスピーカーを高い位置に取り付けて様子を見ることにしました。

適切なスピーカー選びは困難

パッシブというのはアクティブスピーカーと区別するための呼び方です。アクティブスピーカーは、スピーカーボックスに増幅器(アンプ)を内蔵して音量をコントロールできるので、パソコンやスマホなどのイヤホン端子につないで手軽に音量を上げて楽しむのに使われます。アクティブスピーカーは内蔵アンプを動作させるために、電池を内蔵したりUSBケーブルなどで外部から電源供給する必要があります。

一方で、パッシブスピーカーはスピーカー信号ケーブルをオーディオアンプのスピーカー端子につないで鳴らします。専用の電源は必要ありません。

(パッシブ)スピーカーといえば、立派な木箱に収められて良い音を鳴らすことが求められてきました。大きく重量も1kgとかそれ以上のものがほとんどです。

ところが、サラウンドのオーディオシステムを構築しようとすると、いろいろなところにスピーカーを配置することになります。かさばる1kgを超える重量物をどこにでも置けるわけではありません。壁取り付け型とか天井埋め込み型とか小型のものも探せばありますが、価格の点や、取り付けが面倒です。

アクティブスピーカーの場合は、小型のものが多いのでわりと入手しやすいですし、つなげば鳴りますが、外部電源が必要で電源スイッチのオンオフの対応を考慮した配線処理が面倒です。7.1chシステムではすでに多くの配線が引き回されています。さらにフロントハイト(FH)スピーカーのために専用電源の引き回しはしたくないという強い思いがありました。

超小型のパッシブスピーカーユニットを見つける

「FHスピーカーをなるべく前面の高いところに取り付ける」この課題についての対策はしばらく諦めてました。

小型のパッシブスピーカーでひさしぶりにネット検索すると、探せばあるものです。ありました。DIY用とか交換用という用途になってます。以前は見つからなかったのに、やはり需要がでてきたのかな?そこらへんの詳しいことはわかりません。

値段も1台1000円ぐらい手頃です。似たようなのがあった中からインピーダンス8Ωか4Ωどちらにするか迷いましたが4Ωの製品を2セット使うことにしました。選んだ理由にはなにも根拠はありません。受領までしばらく待ちましたが、到着後さっそく取り付けてみました。

予想よりもちっちゃくて軽すぎる!のに、ちゃんと鳴ります。スピーカーを取り付けるパッケージもプラスチックですがしっかりとした作りです。四隅に穴が空いていて固定する手段を見つけやすいのも良い点です。上方からの音の広がりも心持ち良くなったかな…? 小さくて軽いパッシブスピーカー、見つかってよかった。

傍から見ると大したことではないかも。でも、何ごとも課題を明確化すればそのうちに答えが見つかるものです。興味を持ってチャレンジ!かなり大げさかもしれませんが、本人は達成感が得られてちょっぴり自己満足です。これからの人生も、できればこのペースで行きたい。

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7.1chサラウンドシステム全体の様子はこちらの記事でご覧ください。

”7.1chサラウンドレシーバーを設置しました”へのリンクです。
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