コンクリート板をスピーカーの下にもう一枚敷いて高さ調節

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はじめに:

良い音を聴くにはリスナーの耳の高さにスピーカーの位置があるのが良いとの情報に接し、使用中のスピーカーの高さが理想よりも少し低いと感じました。今回の記事はスピーカーを少しだけ高くセッティングしなおすための工夫についてご紹介します。

RCD-N10CDレシーバーにバックロードバックロードホーン型のスピーカーをセットしていい音を楽しんでます。その様子は前回の記事”ネットワークレシーバーを買ってよかった”や”FOSTEX FE166EnスピーカとBK16バックロード”の記事などで紹介しました。

バックロードホーンタイプのスピーカーは、そもそもがスピーカースタンドを使わなくても高い位置にスピーカーが来るようになっています。さらにカーペットの上に安定しておくための土台で高くなっています。それでも私が普段椅子に座って聴く状態だと、わずかに高さが足りないことを知りました。

経緯

スピーカーの音をより良く聴くためには、左右に置く位置やスピーカーとの距離が最も大切です。そしてスピーカーが置かれる高さが聴く人の耳の高さにあるのが望ましいということも何かで読みました。

私が音楽を聴く時は、座椅子のときもありますが、パソコンの前で椅子に座って聴くことが多いのです。

椅子に座っている時の耳の位置は床からおよそ1メートル。スピーカー中央の高さは70cmぐらいです。すこし見下ろす感じです。というわけで、もう少しだけスピーカーの位置を高くしてあげたいなと感じました。

以上が、今回の取り組みを始めた経緯です。

考察

椅子に座った状態での私の耳の位置の高さは測ってみると110cmでした。スピーカーの中心の高さが110cmであれば理想的ということになります。スピーカーは円形で直径が16cmあるので100cmから120cmの間にあれば許容範囲でしょう。

そこで、これまで置かれていたスピーカーの中心の高さがどうだったかを検証します。

スピーカーボックスは幅と奥行が24cm x 35cmで高さが75cm。下からスピーカーのセンターまでの高さが60cmです。そのまま床置きすると、理想とは50cmの差があります。

ずっと以前は、スピーカーを安定させるためにゴム板(2cm)とコンクリート板(3cm)にスポンジと鉄板(1cm)を敷いてました。下からスピーカーセンターまでの高さは66cm。理想には44cm足りませんね。

今回の耳の高さの情報を知る前に、スピーカーは高いほうが良いと薄々感じていたようで、レンガ(11cm)と直径3cmの円柱形インシュレーター(2cm)を追加して高さが19cmの土台にしてました。これだと下からスピーカーのセンター位置までが79cm。理想には31cm足りません。許容範囲に収めるにしてもあと20cmは高くしたいとなります。

下に敷くのは何がよいか?
平面が30cm x 40cmで、高さが20cmの何かがほしい。

調査

DIY店に行って木やブロックなどの素材を探しますが、適当なものがありません。
木材を切って組み立てる案は、強度とかの不安があり却下。
コンクリートブロックは大きすぎて却下。
レンガは小さすぎて却下。

散々悩んだ末に、30cm x 30cm x 6cm のコンクリート板にしました。かなりの重さです。これに黒の水性ペイントを塗ります。30cm x 30cm x 厚さ5mm ほどのゴム板も同時に購入。

スピーカーペース左正面
スピーカーペース左正面

これらをこれまでの土台の間に挟み込みました。上の写真でみると、下からゴム板(2cm)、コンクリート板(新6cm)、ゴム板(新0.5cm)、コンクリート板(3cm)、その上に薄い布を敷いて、レンガ(11cm)、スポンジと鉄板(両方で1cm)、その上にスピーカーを置きます。屋上屋を重ねる典型みたいなことになりました。

スピーカーベース右斜め
スピーカーベース右斜め

それまで使っていた直径3cmほどのインシュレーター4個は、ぐらつきの原因になって危ないので外しました。

結果として今回の作業で土台の高さが23.5cmとなりました。前回のレンガを追加したときよりも4cmほどの嵩上げに落ち着きました。当初よりは17cmほど高くなります。

スピーカー高さを定規で計測
スピーカー高さを定規で計測

下からスピーカーの中心までの高さが83.5cm。許容範囲の下限としていた100cmよりも16cmほど足りないという結果です。でもこれで精一杯。

”いろいろ悩んだ挙げ句の結果がこの程度か”という感じがしないでもありませんが、スピーカーがぐらつくことなしに安定しています。

次の写真は左スピーカー全体の様子です。フラッシュを焚いて撮っているので、まだら模様に見えますが、実際はもう少し全体に黒でまとまっていて、こんなにたくさん積み重ねているようには一見ではわかりません。

左スピーカー全体のようす
左スピーカー全体のようす

こちらは右スピーカー全体の様子です。前の隙間が見えないように、鉄板を立てかけてます。

右スピーカー全体のようす
右スピーカー全体のようす

地震のときを考えると、これ以上は高くしないほうが良いでしょう。

始めから30cm以上の高さのしっかりした土台を用意して、スピーカーに固定すればよかったということですが、それは結果論に過ぎません。今さらたくさん積み上げたこれまでの材料を廃棄するわけにもいきません。ほどほどに安く上げようとして積み上げた結果なので、これで満足しておきます。

スピーカーを見下ろす感じは全くなくなって、音が以前よりも聴きやすくていい感じになった気がします。これで良しとします。

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RCD-N10ネットワークCDレシーバーで聴く音をもっと楽しみます。おもにスピーカー関連の工夫になりますがご覧ください。次にご紹介するのは、自分(リスナー)の周りにスピーカーを置いて音で包み込まれる形、いわゆるサラウンド化への試みを始め他記事です。最初は軽くて高い場所でも置きやすいダンボール箱に取り付けたスピーカーを自分で作ってみるDIYをしてます。

ダンボール箱のスピーカーを作ってみました
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