はじめに:
大きめの液晶テレビのスピーカーの音声を聴きやすくするための工夫を紹介します。
工夫の一つが、テレビ本体の後ろを塞ぐようにして反射板を取り付けます。スピーカーから出る音が反射してテレビの前面に向かうようにします。
もう一つの工夫が、上向きの傾斜をつけた板をテレビの下に置きます。スピーカーから出る音が前方上向きに反射して、音声が聴いている人の耳に届きやすくします。
ある程度スピーカーの音量が大きいときに効果が感じられます。むやみに音量を大きくしなくても音声が聞き取りやすくなります。
テレビの後ろを塞ぐ反射板のようす
我が家のリビングで視るテレビは、Panasonic TH-40JX750(40V型)です。前から使っていたAVボードの高さでは画面を見下ろす感じになってしまったので、9cm四方の角材を敷いてその上にテレビを設置してます。テレビの本体の下の部分に、高さが本体の脚部も合わせて約12cmで幅が60cmほどのスペースがポッカリと空いています。
液晶テレビのスピーカーは本体の下部に取り付けてあり、本体の下方向に音が出ます。スピーカーから出る音が12cm下に当たって、それから後方と前方に拡散していくことがイメージできます。
今回の工夫の目的は、このスペースの後ろ側を反射板で閉じて音が後ろに逃げるのを防いで、スピーカーから出る音を前の方に集中させることです。
スピーカーの仕様は、フルレンジ2個 20W(10W+10W)となっており、テレビの本体を下を覗くと、音の出口が4箇所設けてあります。
反射板を取り付けたようす
実際に反射板でスペースの後ろ側を閉じたようすが下の写真です。

こちらは下の方から見上げたようすです。中央の橙色のLEDの左右にそれぞれ2箇所ずつスピーカーからの音の出口が開いてます。

スピーカーの音の出口付近にカメラを寄せて見ます。上の方に格子状に穴が開いているところです。

もう1箇所の様子です。こちらのほうがわかりやすそうです。

以前は、スピーカーの音の出口の後ろ側がオープンでした。
反射板で後ろ側を塞いだので、スピーカーの音がスペースの後ろへ逃げるのを防げました。
反射板のようす
以下、反射板について説明します。
材料は使用済み段ボール板を使用。2度ほど試作して、L字型に落ち着きました。
最初に反射板を裏側から見たようすです。少し手前に傾斜したL字型です。

表側から見たようすです。

反射板は段ボール板などを3枚重ねにして、奥の板は2cmほど高くしました。奥の板をテレビ本体の裏側に差し込んで取り付けることで上の隙間をなくしてます。
反射板を横から見たようすです。

反射板をテレビの前の下から押し込み、上の部分をテレビの背面に差し込みます。取付作業はこれだけ。簡単です。

反射板に黒色の塗装をして取り付けます。

音を前方上向きにする反射板のようす
もう一つの工夫の、音を前方上向きにする反射板のようすを紹介します。
上向きに3cmほど傾斜をつけた板を敷きました。この角度でちょうど食卓に座っている私の耳のあたりに音声が届きます。

反射板を横から見ると下の写真になります。

外付けスピーカーの利用
今回紹介した工夫に加えて、外付けスピーカーを2つ利用してます。1つがテレビからずっと離れたダイニングルームで朝の食事の時に朝の連続ドラマを視聴するときには必ず利用する手元テレビスピーカーです。これは便利です。充電式電池を使用していて何度も充電し直して使ってます。初期コストの電池代も回収できてます。

もう1つがテレビの下にアクティブスピーカーを置いて、必要を感じたときに電源オンして音を補強してます。

USB給電の電源スイッチのようすです。


紹介した反射板の効果に加えて、2つの外付けスピーカーを使い分けて、聴く場所や聴く対象によって音を補強しています。安上がりで取り付けるのも難しい作業ではありません。
感想
今回紹介した工夫は、音量が小さいときに効果は感じられません。それでも、音量レベルが24ぐらいまで上げて近くで聴くと、音が前面に出てくる実感があります。それなりの効果は感じられます。
この反射板の制作は、最初は段ボールの切れ端から始めましたが、段ボールを重ねて補強することで、それなりの密閉度や強度が確保できるように改善を加えてきました。
段ボール板を加工して何かを作るDIY工作は、私に向いてます。手軽にできるのと、失敗しても失うものはないので気軽に取り組めて楽しいですよ。
また、アクティブスピーカーや手元テレビスピーカーは確実に音声が聞き取りやすくなります。





