はじめに:
BOSEのトランジスタアンプPLS1510の音を聴き直してみました。真空管アンプとは違う、はっきりとした音が楽しめます。60歳を越えて、それまでの自分の音楽の聴き方や楽しみ方を振り返り、自分なりのオーディオライフをこれからも楽しんでいこうと思います。
私の音楽の聴き方と楽しみ方を振り返る
私の音楽の聴き方はさまざまでした。
- ホールで生演奏を聴いたり
- テレビでたまたま自分ごのみの音楽が聴こえたり
- 自動車のカーステレオで、音楽を聴いたり
- ステレオアンプで、好きなレコードをかけてみたり
- ヘッドホンで、直接頭の中で音楽が奏でられたり
- イヤホンで、パソコンからネットの音源を聴いたり
音楽を聴くとき、聴こえてくる音はその時の気分によって、良いなと感じたり、そうでなかったりします。自分が良いなと感じた音を再現する場所を作りたい、それは自己満足的な世界を作ることです。でもそれでいいんじゃないかな。
人それぞれ、聴こえてくる音楽への満足度が違ってきます。そのためにオーディオの世界はひとりひとりの趣味として存在できます。自分だけの音楽をたのしく聴ける環境を目指していく、自分なりにできる範囲で突き詰めるのが面白いと思います。
60歳までの音樂の楽しみ方を振り返る
昔のことはほとんど覚えていませんが、最初は電蓄だったと思います。
小学校の音楽でペールギュントの”ソルベーグ組曲の「朝」”に惹かれてEPレコードを買い、電蓄で聴いてました。
中学生の時は勉強で忙しかった?
高校生や大学生まではラジオやアンプの自作に凝ってました。でも自分で気に入った音楽環境を作るというには程遠かった。鳴ればよい、程度。
カセットプレーヤーで音楽を聴く時代は結構長かったですね。今でもその時聴いたミュージックカセットテープが20本ほど保管してあります。
社会人になってからは、音楽やオーディオとはほとんど縁がなくなってしまいました。仕事のことで頭がいっぱいで、オーディオどころではなくなりました。楽曲もよく知っているのは1980年代ぐらいまで。
そのうちいつのころからかCDが出てきました。途中でほんの何年かはMDが流行りました。CDポータブルプレイヤー、そしてMDポータブルプレイヤーを2、3台買いました。今でも記念に保管してあります。
街で聞こえてくる中から気に入った曲のCDを、その都度買い増していきました。
BOSEの音が良かった
社会人になって30歳過ぎか40歳くらいだったか、少し余裕が出てきてオーディオを楽しもうと思うようになりました。
その時からハマったのがBOSEの音でしたね。低音の響きにあこがれのようなものがありました。そして、PLS-1410 CDアンプ。これはとても良い音がしました。専用のスピーカーがデザインが良くて気にいってました。セットでけっこういい値段がしましたが、損をした気はしません。
そのうちに、DVDが出てきましたね。DVDは映画鑑賞が家庭でできるのに大きく貢献しました。全盛を誇ったVHビデオもいつの間にかほとんど見なくなりました。レンタルビデオ店の進出もあり、そしてビデオデッキやDVDビデオデッキが普及するにつれ主にテレビの録画であっという間に普及してます。DVDプレイヤー付きアンプもBOSE PL-1510を買いました。
いろいろと環境の変化はありましたが、やはりいい音楽を聴きたいという自分の欲求は捨てがたいというか、地味に続きます。
だんだんスピーカーに目が移ります。FOSTEXの小さな自作スピーカーを買ったりもした頃です。まだ数年前のこと。
以上、ざっと62歳になる時点までのわたしの音樂の楽しみ方を思い出してみました。
BOSE PL1510を懐かしむ
あるとき、PLS1510をひとときだけ復活させて気分転換してみました。
トランジスタアンプの復活
BOSEのPLS1510トランジスタアンプとBK16(FE16En)スピーカーの組み合わせを復活させて聴いてみます。このごろはずっと音樂をTRK3488真空管アンプとFOSTEXスピーカーで聴いてきたのですが、すこし気分を変えてみようと思います。
下の写真はPLS1510です。

PLS1510アンプはDVDの再生部分が使えなくなってますがアンプは問題なく動作します。このアンプは音量を絞ってもスピーカーを十分に鳴らすパワーを持ってます。それがFostexのBK16バックロードスピーカーシステムをしっかり鳴らすのに合っています。
バックロードホーンの入れ物(エンクロージャ)はパワーのあるアンプとの相性がいいみたいです。レコードの再生で音量を小さく絞っても、音の広がりを感じさせてくれます。
BK16バックロードを余裕を持って鳴らせるトランジスタアンプを、今一度考えてみたいとこのときに思いました。
レコードを聴いてみる
渋谷や横浜のレコード中古店でレコードが何枚か手に入れました。ダニエル・リカーリの「シェルブールの雨傘」は懐かしい。なんて高音がきれいなんでしょう。

トランジスタアンプの復活その2
さらに気分転換で、PLS1510とセットされていたスピーカーBOSE125をつないでどんな音だったか思い出してみることにしました。
BOSE125スピーカーは小型なのでセットする場所に工夫がいります。TAOCのスピーカースタンドがあったのを思い出してスタンドを組み立て直します。
スピーカーを縦と横の置き方に変えて聴いてみました。
まずはスピーカーを縦置き。

上にFostex ツイーターを追加。

今度はBOSE125を横置き。

横置きのほうが、ちょうどスピーカーの位置がリクライニングの椅子に座っている時の耳の位置の高さと一致していて、聴きやすい。
スピーカースタンドを置くと中央が狭くなります。スペースを節約する意味で、BK16の上にセットしてみました。これだとスピーカースタンドが要らなくなるので省スペースになる。

これは、さすがに音が上の方に聴こえてしまって、いまいちでした。スピーカーの角度を下向きに調節すればもう少しマシだったかな。
試聴の結果
いちばん聴きやすかったのは、スピーカースタンドに横置きでした。

BOSE125に近づいて撮影。

BOSE125で聴きなおした感想
- BK16で16cmスピーカーの迫力ある音に慣れてしまうと、BOSE125の音は低音、高音ともに物足りなく感じます。高音はツイーターを補って聴きました。
- 音量は、BK16で聴くときよりも、音量をひと目盛り分ぐらい上げて聴きました。
- 宇多田ヒカルさんの楽曲を聴いたときは、低音も程よく響き、声がよく聞き取れます。
- FE16En(BK16)は、ボーカルを聞くときには楽器の演奏が邪魔してしまうきらいがあります。
- 125は、オーケストラで多くの楽器の音がかぶさる場合には物足りないが、ボーカルを聴きたいときには選びたいと思いました。
ひとときの気分転換を終えて
トランジスタアンプの余裕のあるパワーを再認識できました。また小型のスピーカーはボーカルを適度な音量で聴く場合に適していることも再認識できました。良い試みができたと思います。
一時の気分転換を終えて、スピーカースタンドを分解し、PLS1510とFE16Enの組み合わせだけに戻します。セッティングを変えて配線をし直したり、アレヤコレヤで3時間ほどの気分気分転換でしたが楽しめました。
これからも音楽をもっと楽しく聴きたい、聴けるようにしていきたい。その取組をこれから記事にしていきます。
次の記事
BOSEのトランジスタアンプの次は、真空管アンプとFOSTEXスピーカーの組み合わせで音楽を楽しみます。
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