PR

ガラスまほうびんが揚水パイプの交換で復活した

魔法瓶の部品交換のタイトル画像 工夫

はじめに:

ガラスまほうびんが、プッシュボタンを押しても押してもお湯が汲み出せなくなりました。長年使っていたので寿命として交換を考えましたが、交換部品の存在を知り、ネットで注文して部品を取り替えると、お湯がくみ出せるようになりました。交換部品なんて普段は考えもしませんが、いざ不具合に出会って対策を調べてみると、魔法瓶の構造を知り交換部品の存在に気づくことで、問題を解決できました。

不具合対応

長年愛用しているガラス魔法瓶は、象印のAB-RA22-DYです。

ガラス魔法瓶の全体の様子
ガラス魔法瓶の全体の様子

不具合の状況

上部のプッシュボタンを押すと、お湯が左側の注ぎ口から出てきます。手動式で電気は使いません。それが、いくらプッシュボタンを押しても、お湯が飛び散って出てくるだけになってしまいました。魔法瓶の中のお湯がなくなったときの状況ですが、お湯がなくなったわけではなく、お湯を満タンにしても状況は変わりません。

最初は何が起こったのかさっぱりわかりませんでした。上部の蓋を開けてみても、特に変わった様子は見当たりません。最初は蓋の部分で空気漏れが起こっているかと思いましたが、蓋の部分は取り外して点検するのは簡単ではありません。とりあえず目をつけたのが、注ぎ口の方から魔法瓶の内部の下の方に伸びているパイプです。

最初はパイプが外れるとは思っていなかったけど、指でパイプの根本を持って、力を少し入れてみると、簡単に抜けてきました。

パイプを観察すると、穴が空いてます。不具合の原因はここでした。

下の写真では大きな穴が空いてますが、取り出した当初は小さな穴でした。プラスチックが劣化しており、ボロボロと崩れる状態になってます。魔法瓶の底からパイプでお湯を組み上げても、この穴からお湯が漏れてしまいます。パイプの直角に折れ曲がって右の方向の注ぎ口にお湯が届けられないという状況だということがわかりました。

劣化した揚水パイプの様子
劣化した揚水パイプの様子

パイプからプラスチック部品が外せました。もうぼろぼろです。お湯が汲み出せなくなる前日まで普通の使えてたのに、急にこんな状態になってしまうというのは驚きです。崩れ落ちる寸前で耐えていたんでしょうか。

劣化した揚水パイプのプラスチック部品
劣化した揚水パイプのプラスチック部品

不具合対策-1

はじめに不具合対策として考えたのは、穴をビニールテープで塞ぐことです。実際に試してみました。一応穴は塞げましたし、元の場所にもはめ込めました。魔法瓶にお湯を貯めて、プッシュボタンを押してみると、お湯は元通り出てくるようになりました。

ところが、出てきたお湯の中には、微小なプラスチック片が混ざっています。プラスチックの劣化が進みすぎて、お湯が通るときにプラスチックがますます崩れだして混ざるのです。

これを防ぐには、プラスチック部品のパイプの内側から塞ぐしかありませんが、これはボロボロとくずれる現状から考えても不可能です。この部品を修理して利用を続けることは断念せざるを得ません。

魔法瓶の本体ごと新しいものに交換かな?

不具合対策-2

取り外したパイプ上の部品の名称は”揚水パイプ”でした。魔法瓶に表示されている品名をもとに、まずネットで取扱説明書を検索。ありました。説明書を読んでみると、交換部品の中に揚水パイプも記載されています。

古い製品の交換部品なんて、いまでも入手可能かな?

ネットで調べると、何件かヒットしました。早速その中から注文しました。

注文したのが土曜日でGWにかかってしまっていたので、納品まで相当時間がかかるだろうと覚悟してましたが、賞味5日で届きました。素早い対応でありがたいことです。

納品された部品が入っていた封筒
納品された部品が入っていた封筒

新旧の揚水パイプの様子がこちらです。手前から撮影した関係で寸法が異なって見えますが、形状/寸法ともに同一です。

新旧の揚水パイプのようす
新旧の揚水パイプのようす

新しい揚水パイプを水洗いしてから、魔法瓶に取り付けます。

魔法瓶内部の様子です。右上に小さく空いている穴に揚水パイプを取り付けます。

魔法瓶内部、揚水パイプを取り外した状態
魔法瓶内部、揚水パイプを取り外した状態

新しい揚水パイプを取り付けた状態が下の写真です。

魔法瓶内部、新しい揚水パイプを取り付けた状態
魔法瓶内部、新しい揚水パイプを取り付けた状態

お湯を沸かして魔法瓶に注ぎます。蓋を閉めてプッシュボタンを押すと、以前のようにお湯が汲み出せれて注ぎ口から出てきます。不具合が解決です。

不具合対策-3

交換部品を待つ間の対策です。実質5日間でしたが、お湯をいちいち沸かすのは面倒。魔法瓶のありがたみを感じました。

最初はやかんでその都度お湯を沸かしました。

やかんでお湯を沸かしてセットする
やかんでお湯を沸かしてセットする

どうにも面倒です。Tifalの電気ポットを思い出しました。ずっと保管してましたが捨ててはいません。

Tifalの電気ポット
Tifalの電気ポット

電気代高騰の折、節電に励んでいる毎日ですが、ガス代も値上がりしています。背に腹は変えられません。便利さを取って、電気ポットを期間限定で復活させました。200mlぐらいだと2、3分ですぐにお湯が湧くのが、このポットのすごいところです。沸かしすぎないように気をつけながら、必要な都度、お湯を沸かしました。

今後の対応

ポットの取り扱い説明書をあらためて読んでみました。お湯を目いっぱいにまで入れないでポットの湯口から”4cm下”までにする、となっていました。これは発見でした。

ポットの取扱説明書の図を引用
お湯を入れる許容量の説明図

理由は、

入れすぎてふたを閉めると、飲み物があふれる原因になります。また、あとから漏れ出すことがあります。

確かにそのとおりでしょうが、私は、少しでもお湯の保温時間を長くしたくて、お湯をポットの上部まで目一杯注ぐことが多くありました。

考えてみました。

お湯を目いっぱいに入れたままだと、揚水ポットのプラスチック部分が高温のお湯に長時間浸されたままになるわけです。”4cm”というのは、たまたまかもしれませんが、4cm下までお湯を入れるようにすれば、プラスチック部分がお湯に浸ることはありません。

これからは4cm下を守ってポットを使っていこうと思います。

感想

今回の不具合対策で、魔法瓶の構造の一部を学びました。揚水パイプは一見シンプルな構造ですが、熱湯に耐えて長期間の耐久性を保ってきました。素晴らしいことだと改めて実感します。上蓋の中身については全くわかりませんが、こちらも気密性と耐久性を保つ構造になっているのだと推察されます。魔法瓶にはいろいろなノウハウが詰まっているんだろうなと感じます。

製品が壊れたからとか動かなくなったから簡単に買い替える、今はそれが可能ですが、長持ちさせられるものは大事に使っていくのも大切なことではないでしょうか。余計なゴミを出さなくて済んで良かったと思います。

”交換部品の使用期間の目安は約1年”となっていることも知りました。これはちょっと短すぎます。実際にはもっと長持ちします。大事に使っていきたいですね。

タイトルとURLをコピーしました