痛風状態で尿酸値を下げる対処法

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はじめに:

この記事は、身体に尿酸結晶が蓄積してしまったあとで、尿酸値を下げるために私がいろいろと対処したことを説明していきます。

痛風の痛みは何度も味わいたくありませんが、前回”通風の発作が起こったら身体はこうなるで説明したように、通風の発作は再発しやすい病気です。発作は体内に蓄積した尿酸結晶が剥がれ落ちた時に身体が反応して起こります。そのため、尿酸結晶がたくさん体内に残っている”痛風状態”のままでは、再び発作が起こる可能性が高まります。

尿酸結晶を体内に蓄積させないことが痛風の発作予防の一番の対処法になります。尿酸結晶が蓄積しだしてもそれ以上増やさないことが大切ですし、尿酸結晶をゆっくりとなくすことができれば根本的な解決になります。発作の再発予防に結びつきます。

この記事では、尿酸結晶が蓄積してしまったあとの対処法について説明します。

記事の後半に”断酒と運動と薬で痛風発作の再発を防止する”を統合して、私の取り組みを時系列的に紹介してます。

尿酸値の目標値

血液中の尿酸値7.0㎎/dl以上を継続すると尿酸結晶が蓄積しだします。

一方で、尿酸値6.0以下を長期間継続すれば、尿酸結晶が血液中に溶けだし体外に排出して尿酸結晶は減っていき、いずれはなくなります。長期間が具体的にどれだけ減るのかをいうのは個人差がありそう。ネットでも諸説がありますが、だいたい1年半から3年くらいの感じです。

尿酸値6.0以下を3年間は継続すればいいことになります。

尿酸値を下げるための対処法

尿酸値を高くした原因に思い当たる節があれば、それに対処します。たとえば、

  • お酒の飲みすぎであれば禁酒します。
  • 太りすぎならば、運動したり食事の内容を改めます。

ただし、禁酒や食事療法では、せいぜい尿酸値を1.0下げられる程度との話もありました。私の場合は、尿酸値が7以上8近くが多かったかな。

尿酸値が高くなる原因には、体質的な影響によるのが全体の7,8割を占めるという話もあります。本当にそうであれば、自分の努力だけではどうしようもないことになります。

発作未経験者の場合は、禁酒や食事療法で目標値を達成することも可能とのこと。私の過ぎた日はもう帰ってきませんね。

一度痛風発作を起こしてしまうと、食事療法などだけでは目標達成は難しく、薬で尿酸値を下げる治療が必要なようです。

その理由についての説明は見当たりませんでしたが、”一度でも発作を起こしたということは、体内のほかにも尿酸塩結晶の蓄積が多数あるということなので、蓄積した尿酸塩を食事療法などだけで減らしていくのは困難だ”という意味だと解釈しています。

私の場合は、体質的な影響が大きいのではと思ってます。でも、飲酒や食事の偏りも、かなりの影響があったとも思っています。

だとしても、やってみないことにはわかりません。本気で禁酒を継続して、どれだけ尿酸値が下がるかをしばらく見ていきます。その結果をみて、医者と相談して薬物療法を視野に入れることにしました。

とにかく尿酸値を6.0以下にまで下げないことにはお話になりません。これからの目標は尿酸値をなるべく早く6.0以下に持って行くことです。

70歳になるまでがまんして耐えるのもあり?

こんなうれしい?話がありました。

痛風患者は、30歳~60歳頃の方が圧倒的多く、70歳を超えると少なくなります。この理由は、尿酸産生量が、20歳~40歳頃に増加し、その後減少することが上げられます。60歳を過ぎると尿酸産生量が低下して高尿酸血症の頻度が減少することが報告されています。また、高齢になると免疫機能の低下により痛風発作自体を起こし難くなることも知られています。

私は7月で63歳になります。70歳まで乗り切れば、痛風発作に悩まされる恐れがなくなる?ということで、これも人生の目標にはなります。でも、再発する間隔がどんどん短くなっていく現状を思うと、70歳までの道はかなり険しそう…。

普通に生活できることの幸せ

普通に立ち上がれる、歩ける、腰掛けられる、横になれる、起き上げれる、これらの動きを実現するのに足のいろいろな部分が関わっていることが、痛風発作を経験するとよくわかります。

元気に歩く
元気にウォーキングできる幸せをイメージしたイラスト

普通に生活できることがいかに幸せなことか、痛風発作はその幸せを奪ってしまいますし、その幸せを実感させてくれます。

ここまでのまとめ

痛風発作の痛さやつらさについての情報提供が少ない。

痛風発作後の対処がとても重要で、放置すれば発作の再発は必ず起こるのだという情報提供が特に少ない。

血液の生活習慣病だけが注目され過ぎ。確かに心筋梗塞や脳卒中などは命取りで怖い病気です。それに比べて、痛風は命取りの病気ではありませんが、痛風発作の苦痛は耐えがたいものですし、生活に与える影響がとても大きい。放置するとどんどん悪化する病気だという認識が世間に広まってほしいと思います。

痛風は贅沢病だという迷信は払しょくすべき。今の世の中、身体によくないものほど手に入りやすくなっています。それに対抗するにはかなりの努力が必要です。重要なのは、痛風は現代病の一つとして認知されるべきで、痛風がもたらす害や、痛風の対処法は広く世間に認知されて、本気で痛風予備軍が対策をする機運を盛り上げていくべきだとわたしは思います。

体の中に地雷原(痛風発作の源)を抱えてこれからもずっと生きていくのはイヤだ! Remember Pain of Tsufu!(痛風の痛みを忘れるな!)私の造語です。

気が緩みそうになったら、この言葉を思い出して、これからも気を引き締めて、痛風の発作再発防止に対処していきます。

痛風が痛くて大変
二度と通風の痛みは味わいたくありません

その後の状況

痛風発作の痛みを再び味わいたくないと、痛風状態で尿酸値を下げる対処法を調べ、処方された薬も飲んでいましたが、その後も発作を再発して苦しい思いを味わいました。その間の状況と発作が収まってから尿酸値の推移をみていきます。

時系列的に推移を見ていきます。

痛風発作が収まってからひと月半経過(2017年8月)

8月になりました。前回の痛風発作が大体治まってから、ひと月半が経ちました。まだ左足に違和感が残っています。左足の人差し指が蒼黒くなって、どうやら痛風結石が初めてできてしまったようです。

人差し指の根元とかその周辺の痛みや、くるぶしや左ひざの違和感がずいぶん続いてましたが、それもようやくあまり感じなくなり、人差し指がやたらとかゆくなるというところまで来ました。ようやく一安心と思ったら、今度は右足の甲が痛み出しました。また再発か?以前から、歩くと甲が痛むということはよくありました。通初再発の予兆なんですね。このまま治まってほしいと思ってます。

明日は、市の特別検診を受けてから10日ほど経ちます。結果を聞きに行こうと思ってますが、まだお盆休みかもしれません。その時は明々後日の予定です。

尿酸値の値がどうなっているか?一番気になる点です。
お酒を止めてからほぼ3か月、その効果が現れるか?あまり効果がないか?数値があまり変わらないようでしたら、尿酸値を下げる薬の処方を先生と相談するつもりです。

尿酸値を下げる薬を飲み始めました(2017年8月)

幸い、痛風の発作は予兆で終わりました。健診の結果を聞きました。

尿酸値のほかは全て正常値。
血圧を下げる薬とかコレステロール値の薬を飲んでいるのと、特にお酒をやめているのが効きました。
γ-GTPが55。
2009年7月の測定値が60がでそれ以来ずっと数字がオーバーしてましたが、8年ぶりに正常値を見ることができました!
お酒を1週間ぐらい飲まないぐらいでは正常値に戻りませんでしたが、ずっとやめれば数字が下がる。やはりγ-GTPがお酒を飲んでいるかどうかの指標となるというのは確かですね。

ASTが21、ALTが11でγ-GTPが55と肝機能関係の3指標とも正常値。これは続けたい。
血圧はまだ高めですが、コレステロール値も正常。

で、肝心の尿酸値ですが、8.1。前回(7.8)よりも悪くなりました。
これにはショックを受けましたね。

諦めました。先生はもう1回様子を見ようかとおっしゃいましたが、先生にお願いして薬を飲むことにしました。

自分の気持ちの中では、尿酸値とお酒の関係は大きくないことがわかり、薬に頼るしかないとはっきりしましたから……。

処方された薬は、フェブリク錠20mgを毎朝1錠です。

ネットで調べると、
作用と効果については、

  • 体内で尿酸を作る酵素の働きを抑え、血液中の尿酸の量を低下させます。
  • 通常、痛風や高尿酸血症の治療に用いられます。

ということで、様子を見ながら、必要に応じて徐々に増量されるようです。

ひと月後に、採血して経過をみることになりました。これから長い付き合いが続きます。
がんばります。

痛風発作が再発しました(2017年8月)

前回の痛風発作があってから約3カ月半、その発作が治まってから2カ月経ちました。最近発作の予兆もありましたが、発作にいたらなかったので一安心。尿酸の作成を抑える薬ファブリクを飲み始めて2週間ほど経ちました。

そこで、突然やってきました。痛風発作。
始めは、左足の人差し指が赤黒く変色。色が薄くなってもう安心かなと思いだした矢先のことでした。

すぐに治まるかなと高をくくっていたら、どんどん悪化。
人差し指の付け根とその周辺が痛み出します。腫れてきました。こうなると週2回の温水プールには行けません。

さらに、悪いことに左ひざが痛み出します。膝を伸ばすとピリッと傷みます。そのうち立っていられなくなりました。立ち上がることもできません。

土曜日に予約してあった眼科の診察をキャンセル。痛みはひどくなるばかり。右足のくるぶしも痛くなりだします。こうなると、もうトイレにも行けなくなります。悪夢の再来。悪化した原因で思い当たることは2つあります。

一つは水分を摂らなかったこと。
そして、身体を冷やしてしまったこと。台風15号が通過する中で、北風が吹いて気温が急に下がりました。それなのに、家の窓は暑いときのまま開け放っていました。夜の寝ているときも同様で、患部を冷やしてしまったのが原因と思います。

昨日からは、身体を温かくするようにして、きちんとタオルケットをかぶるようにしました。汗はかきますが、身体は暖まります。

今日からは、少しずつ快方に向かいだしたようです。
左ひざの内側が痛みますが、少しずつ歩けるようになりました。

早く良くなりたいです。

火曜日です

発症の日から6日目。左ひざは、ピリッと来る痛みは治まりました。
右足が、最初のくるぶしからかかと、そして今は甲が痛みます。昨晩は歩けないほど右足が痛みましたが、治まりました。
患部はもちろん、身体をタオルケットをかぶせて朝方にしっかり眠れるとよいみたいです。

寝苦しくなって足で蹴飛ばしてしまっていることもありますが、しっかり汗をかき患部が熱くなっていれば、なにがしかの改善ができています。

それでもまだ、部屋の中をゆっくりゆっくりと歩ける程度の回復。

発作の時で痛みがひどいときは、これで本当に治るのかと不安になります。痛風発作っていやです。

今回も時がたてば解決しそうな雰囲気はあります。治り方が段々すっきりしなくなってきている気がしますけど。

何日か家の外に出ていなかったので、外の空気を吸いたいと、家を出てみましたが、最初の階段を4段下った踊り場で断念。全然歩けません。ベランダに出て、チョッピリ夕方の空気吸うだけにしておきました。

木曜日です

発症の日から数えて1週間が経ちました。多少違和感が残る程度で痛みはなくなりました。
昨日もそんな感じで、車で買い物にも行けましたし、家でのお掃除もできるようになりました。でも夕方になって、右足の甲の痛みがぶり返してきて……。

昨晩も早めに寝ました。ここ数日は、夜中に何度も目が覚めてトイレに行ったり、水分を摂ったりしてますが、トータルでよく眠ってます。やはり体が欲しているんでしょう。
寝たい時に自由に眠れる今の環境には満足してます。
そして、立ち上がる時や、歩くときにいちいち気をつけたり気合を入れなくてよくなっているのにも幸せを感じてます。健康ってとてもいいです!

今(2018年3月)振り返ると、これは薬の副作用だった気がします。
薬を飲むことの副作用の一つに発作が起こることが明記してあります。薬で尿酸値が下がったおかげで尿酸結晶がさっそく溶けだしたんですね。その溶け方が急すぎたからだったんでしょう。

尿酸値を下げる薬を飲み始めてひと月が経ちました(2017年9月)

採血をしてその結果を聞きにクリニックで受診してきました。

結果は、
前回が8.1だったのが今回が5.9。

値が劇的に下がり、目標値の6以下をクリアーです。

先生からは、”値が下がったのはお酒を止めたことも原因しているかもしれない。薬の量を減らせるかもしれないので、もう一度採血してみますか?”と尋ねられましたが、

”値をしっかり下げたまま維持していきたい”とお答えし、薬の量もそのままで、次回の採血は2カ月後にしてもらいました。先は長いので、毎月通うのはつらいです。

さあ、これから長い闘いが始まりました。目標通り、3年はこの状態を維持するようにしていきます。

尿酸値を下げる薬を飲み始めてから三か月が経ちました(2017年11月)

3日前にクリニックで採血をして、その結果を聞きに受診してきました。結果は、前回が5.9だったのが、今回は4.6。

値がさらに下がり、怖いくらいです。
先生に「値があまり下がっても大丈夫ですか?」と思わず聞いてしまいました。

「この次も下がるようなら、薬の量を半分に減らしましょう」との返事。

このままの値を維持していければと思います。温水プールへも通い出しました。

現状について感じること(2017年11月)

痛風の発作については、また再発するのではないかとビクビクしていますが、幸いありません。

薬を飲み始めて起こった発作は、薬の副作用だったのかもしれません。副作用の一つに書いてもありましたし。

お酒は飲むのをやめています。ようやく半年が過ぎました。
やめていられるのは、痛風の発作を繰り返したくないという思いが強いからですね。

クエン酸とスポーツドリンクパウダーの麦茶割りは飲み続けています。重曹を混ぜて炭酸水に変えると、甘くなって飲みやすくなります。

重曹を入れると中和してしまうわけですから、本当にこれが良いのかは半信半疑ですので、入れる量を少なめにしています。

体に害はないだろうというのと、飲みやすくなるので水分補給が確実にできるからです。

左足の人差し指にできた結晶の黒ずみはかなり薄くなりました。
でも指の関節が少し曲がったのは完全には戻りませんね。
足を地面に強く押し付けると、指の付け根に違和感がまだあります。

温水プールでクロールで泳ぐのには支障はなくなりました。
準備運動での膝の曲げ伸ばしは、あまり深く曲げるのが怖いので90度までにしています。

散歩も普通に歩くことができます。ただ以前のような大股や早歩きはしない(できないの)で、かなりの小股になってます。トボトボ歩きという感じですかね。

しばらく同じ姿勢を続けていると、次に動き出すのに、体の節々や筋肉のこわばりがあります。これは痛風とは関係ないのかな?

いまは小康状態といえばいいんでしょうか。
このまま過ごせれば、発作の再発はないかも?という希望が、少し芽生えてきました。

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お酒をやめるためと水分補給のためにクエン酸に興味をもって実践しています。

”痛風対策でクエン酸入り麦茶を飲む”へのリンクです。

その後も痛風対策を継続できて悩みから開放されました。

”尿酸値管理で痛風発作の悩みから開放された”へのリンクです。
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