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はじめに:
映画「ローマの休日」のいくつかの場面で、ジョーの英語のセリフが一つずつ、音声で聴けるようにしました。繰り返し聴いてみてリスニング練習にお役立てください。
ジョーのセリフを聴いてみよう
「ローマの休日」のいくつかの場面(シーン)からジョーのセリフを以下のように選びました。リストのタイトルをクリックして場面を選んでください。各シーンの下にはシーン番号(S1-S6)で各シーンへのリンクを貼っておきました。
S1:ジョーのアパートでの場面から
ゆっくり眠れるようにと主治医から安定剤を処方されたあとで、アン王女はこっそり寝室を抜け出して外出してしまいます。道端で眠りこけるアン王女を見かけた通信社特派員のジョーは、アン王女をそれとは全く気づきませんが、そのまま見捨てがたく自分のアパートにしかたなしに連れてきたところから次の場面は始まります。
眠くてたまらないアン王女は部屋に泊めてもらえるようジョーに頼みます。アン王女はナイトガウンを用意するように言い、ジョーはパジャマを渡します。
That’s the general idea.(そう考えるのが普通だ。) |
I’m afraid you’ll have to rough it tonight ? in these.(あいにくだが、今夜は我慢してくれ、これで。 |
Sorry, honey, but I haven’t worn a nightgown in years.(ごめん、寝間着は何年も着ていない。) |
【各シーンへのリンク】
ジョーと支局長の賭けの場面から
S2:独占インタビュー記事をほのめかす
アン王女をアパートに寝かせたまま通信社支局に出社したジョーは、アパートにおいてきた女性がアン王女であることを知ります。ジョーはアン王女の個人的密かな憧れ、深く密かな願いが明かされる独占インタビュー記事が取れるかもしれないと考えます。
そのことを支局長にほのめかす場面です。
I’m talking about her views on everything.(王女のあらゆる分野に関するお考えのことを言っているんですが。) |
The Private and secret longings of a princess…her innermost thoughts as revealed to your Rome correspondent in a private, personal, exclusive interview.(王女の個人的な密かな憧れ、王女の深く密かな想いがこのローマ支局特派員の独占インタビューで明らかにされたら?) |
Can’t use it, huh?(使えませんね。) |
I didn’t think you’d like it.(お好みじゃないと思っていました。) |
【各シーンへのリンク】
S3:ジョーと支局長との賭け
ジョーは、支局長からは記事は5000ドルの価値があると確証を得ましたが、記事が取れなかったら500ドルを支局長に支払う賭けをさせられます。それでもジョーは強気です。5000ドルを勝ちとり、支局長の束縛を断ち切ってニューヨーク本社の編集部に戻ることを宣言します。
一方で支局長は、ほとんどジョーの言うことを信用していません。500ドルの賭けに勝つことを確信しジョーをカモ呼ばわりしてこの場面を終わります。
You have practically owned me for a couple of years now.(この数年は実質、支局長の奴隷でした。) |
But that’s all over. I’m going to win that money and with it, I’m going to buy me a one-way ticket back to New York!(それもすべて終わり。その金を勝ち取って、ニューヨークへ戻る片道切符を買います。) |
And when I’m back in a real newsroom, I’ll enjoy thinking about you,(そして本社の編集部に戻ったら、支局長のことを思い浮かべて楽しみますよ。) |
sitting here with an empty leash in your hands and nobody to twitch for you!(ここに座って、空の手綱を握って、誰もいじめる者がいない姿をね!) |
【各シーンへのリンク】
S4:相棒のカメラマンへの電話の場面から
5000ドルの価値のある独占インタビュー記事にするには写真が欠かせません。相棒のカメラマンのアービングに来てくれるように電話で頼みます。
「電話でははっきりしたことは言えないが大きな記事をものにできそうなので写真(カメラマン)が必要だ」ということをアービングに訴える場面です。
Look、Irving, I can’t talk over the telepone.(いいか、アービング、電話では話せない。) |
One word in the wrong quarter and this whole thing might blow sky-high.(間違った筋にひとことでも漏れたら、すべてが空中分解するかも。) |
It’s front-page stuff, that’s all I can tell you.(一面トップネタだ。それしか言えない。) |
It might be political or it might be a sensational scandal, I’m not sure which, but it’s a big story.(政治的なものか世間が騒ぐスキャンダルか分からないが、とにかく大きな記事になる。) |
It’s got to have pictures!(それには写真がどうしても要るんだ。) |
【各シーンへのリンク】
S5:真実の口にて
”真実の口”にジョーとアン王女とカメラマンのアービングがやってきます。「嘘をついていると手を食いちぎられる」とジョーに驚かされたアン王女。身分を隠して嘘をついているためにビクビクしているアン王女。
ジョーは手がなくなったふりをしてアン王女をからかいます。アン王女が驚いて抗議しているときのジョーの反応に集中してみましょう。
The Mouth of Truth. The legend is that if you’re given to lying, you put your hand in there, it’ll be bitten off.(真実の口だ。言い伝えでは、もしウソつきがそこに手を入れると食いちぎられるんだ。) |
Let’s see you do it.(やってごらん。) |
hello!(コンニチハ!) |
I’m sorry, it was just a joke! All right?(ごめんよ、ただの冗談さ!) |
I’m sorry, I’m sorry, Okay?(ごめん、ごめん。大丈夫?) |
ジョーがアン王女に謝るセリフは聴き取りにくいですね。全部を言ってるわけではなさそう。どうですか?
【各シーンへのリンク】
S6:祈りの壁にて
”祈りの壁”でアン王女からそのいわれを訊かれたジョーはしっかりと説明をします。
全部を一度に聴くととても聞き取れませんが、一つ一つを別々に聴くとわかりやすくなります。
Well, each one represents a wish fulfilled.(それぞれ願いがかなったというしるしだ。) |
It all started during the war, when there was an air raid, right out here.(戦時中に始まったんだが、空襲があって、すぐそこで。) |
A man with his four children was caught in the street.(4人の子ども連れの男が通りで巻き込まれそうになった。) |
They ran over against the wall, right there, for shelter, prayed for safety.(ちょうどその壁の後ろに逃げ込んで、無事を祈った) |
Bombs fell very close but no one was hurt.(爆弾はかなり近くに落ちたが、誰もケガをしなかった。) |
Later on, the man came back and he put up the first of these tablets.(後日、男は戻ってきて、最初の札をかけた。) |
Since then it’s become sort of a shrine.(それ以来、一種の祈りの場になった。) |
People come, and whennever their wishes are granted, they put up another one of these little plaques.(人々がやって来て、願いがかなうと、また別の小さな札をかける。) |
【各シーンへのリンク】
部分的に集中して聴く
セリフ単位でリスニングができるようにしました。
わたしが選んだ場面は全体のごくごく一部ですが、しっかりとリスニングするためにはそれなりの時間が必要です。リスニングの練習では、漫然と聴き流さずに自分が聴き取りにくいところを一つずつ減らしていくのが大切です。
はじめは聴き取れなかったセリフが聴き取れるようになればとても自信になります。ジョーのセリフをしっかり聴き取りしてリスニング力向上の一助にしてもらえればと思います。
プレイヤーの操作方法
音声プレイヤーに付いているマークを押して操作します。
・左の”△マーク”か”リピートマーク”を押して再生
・左の”二本の縦棒マーク”を押して一時停止(再生と一時停止は交互に操作)
・右の”スピーカーマーク”を押して消音(ミュート)または復帰
・右の”スライドバー”で音量調整
【各シーンへのリンク】
参考図書について
私がリスニング練習で利用させていただいるDVDブックを紹介します。
『ローマの休日』を観るだけで英語の基本が身につくDVDブック(藤田英二、アスコム)
本記事で使用したセリフの英文と和訳は同書から引用しました。
同書を利用した感想を挙げておきます。
- DVDに収録されている映像は30場面にこまかく区切られていて、好きな場面を選んで見ることができます。
- 英語の音変化のルールがセリフごとに細かく説明してあるところに本書の特徴があります。わたしはこの音変化のルールをマスターするにはまだまだほど遠い状態……。
- くわしい対訳が付いています。欄外の説明も合わせて読むと、内容の理解が深まります。
- 各ページの欄外にある”この表現に注目”が参考になりました。裏話的なことが時折書いてあって、内容への興味が深まりました。
- 日常会話で使われる230フレーズが巻末に整理してあります。そのセリフが使われた場面を思い浮かべながら確認していけば、記憶の定着に役立ち、自分で使えるフレーズを増やせそうです。
- 本書を手元において不明点を確認しながらリスニング練習すれば、理解が深まります。「ローマの休日」がさらに楽しんで観られるようになるでしょう。
商品へのリンク
アマゾンの『ローマの休日』を観るだけで英語の基本が身につくDVDブックへのリンクです。
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別記事に、アン王女のセリフがリスニングできますを用意しました。
テレビの英語教育番組で取り上げたフレーズを集めたフレーズ集の紹介もしています。