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はじめに:
ラジオ英会話講師の大西泰斗さんの著作から「ネイティブスピークの前置詞」を紹介します。
前置詞の基本イメージとそれぞれの用法との関係性を解説してあり、本書でネイティブの感覚で前置詞の基本イメージからさまざまな用法への派生のしかたとつながりかたがわかります。2度読み3度読みして理解を深めれば、前置詞を使いこなすネイティブの感覚に近づけるでしょう。
本書の特徴
前置詞のさまざまな用法の違いを、家族の顔の違いに例えて解説しているのが本書の特徴です。著者はこう説きます。
多くの場合、家族には全員に共通する特徴はありません。基本となる両親の異なった部分が子供や親に反映されるからです。前置詞の場合も同じで、すべての用法に共通した意味があることはむしろまれなことです。前置詞一家の顔とそのつながりを感覚的にマスターすることによって、私達は非常に自然に前置詞を見につけることができるのです。
引用元:ネイティブスピーカーの前置詞の16ページから抜粋
前置詞ごとに、基本イメージとそこから派生するさまざまな用法とのつながりを解説していきます。
基本イメージと各用例とのつながりかたを理解することが、ネイティブ感覚で前置詞を使いこなす近道という考えで全編が構成されています。
本書の構成
前置詞別の解説です。以下の構成となってます。
- 基本イメージとその代表的な用例を例文で列挙します。
- 前置詞の子どもたちの用例と例文を列挙して、基本イメージとのつながりを解説します。
- 一枚の絵で前置詞の用例の基本イメージとのつながり方の全体イメージを伝えます。
- EXERCISEで会話形式で多くの用例を一挙に例示します。
本書を読んだ感想
解説はなるほどとすぐに納得のいくものが多いですが、中には??というものもあって、一読だけではなかなか全部を理解する事はできませんでした。
本書は初版発行が1996年11月30日と大西泰斗さんたちの初期の作品です。大西さん作画のイラストは好みが分かれそうですが、英語学習への思い入れが当初から現在まで続いているのだと実感させられました。内容も決して古びてはいません。
最初の前置詞の解説は”over”です。2度読み、3度読みして、用例とその解説を見直します。EXERCISEの例文と解説を読み直します。家族の絵を眺めます。なんとなくネイティブの感覚が伝わったような・・・。噛み締めて読みたい本だと感じてます。
本書の初出が1996年で、私が入手した中古本の版数は2015年の44刷のものでした。2024年2月現在では新刊本は入手困難な状況なことがわかりました。これまでに7冊の著作を読んできましたが、ほとんどは今でも中古本を含めればネットで入手可能です。英語の感覚になって効率よく英語を身につけるというテーマは決して色褪せないと思います。
商品へのリンク
アマゾンのネイティブスピーカーの英文法2 ネイティブスピーカーの前置詞へのリンクです。
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