震災キャラバン(高嶋哲夫)


感想

東日本大震災が発生してから直後に神戸から震災物資を現地に車で届けに行き、現地で1週間後まで支援活動を続ける日々を綴った物語。
阪神・淡路大地震を経験した主人公たちが、その経験も踏まえて現地の状況に対処していく。
大きな避難所では支援物資が豊富だが、そうでない避難所では食料にも事欠く状態。
キャラバン隊も片道切符なわけで、タイヤがパンクしたら被災した車からタイヤを交換したり、ガソリンがなくなれば被災したガソリンスタンドのタンクから拝借する。そうすることに罪悪感を感じながらもやるしかない状態。
フィクションとは言いながら、被災時の状況はこんなだったろうなと思わせる。
わりと淡々とストーリーが進んでいきます。
高嶋哲夫が描く震災後の現地の状況はこうです。そういう作品でした。
(2019/08/19)

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