風をつかまえて(高嶋哲夫)


感想

テーマが風力発電で技術関係出身の高嶋氏らしい作品。
技術関係とはいえ、風車という誰にでもイメージしやすい題材なので、読んでいても特に難しく感じるところがないのが良い。
最初はおもちゃのような風車を作って挫折し、その後で本格的な風車の建造に取り掛かる。祖の展開がとてもわかり易く、読んでいてワクワクしてきた。
風力発電というと、ただ大きな風車が回っているだけという感じしか持てないのは普通だと思うが、本書を読むと風力発電の良いところも問題点もその実態がよくわかってくる。小説として読みやすいストーリーにしながら風力発電を身近に感じさせてくれる作品だと思う。
(2019/10/27)

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風をつかまえて (文春文庫)

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高嶋 哲夫
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