わたしはネイティブに通じる英語を話したり、ネイティブの話す英語が聞き取れるようになりたいと思って英語の練習を続けています。
ネットでいくつかの英語教材の評判や販売ページを調べ、ネイティブスピークが正しい発音の矯正に目的を特化しているのを気にいって購入し、その特徴が実感できて満足しています。
このサイトでは、”ネイティブスピーク”を実際に使って感じたことをおはなしします。
もしあなたが、わたしと同じように”英会話の勉強をやってみたけれど、うまくなれない”というような悩みをお持ちでしたら、どうぞこの先を読み進めてください。
”これから英会話を始めたいんだけど何からやっていいかわからない”、そんなあなたにもきっと参考になります。
目次
教材の構成
テキストとDVDが2枚、CDが1枚の構成になっています。
ネイティブスピークの特徴
一つ一つの発音がしっかり習得できる
ネイティブスピークは英語の発音矯正に特化したプログラムです。発音方法が、コンピュータグラフィックス(CG)や講師が発声する音声と画像でくわしく見られます。
口の中の舌の置き所や舌の動かし方が紙芝居よりもスムーズに動いて見え、要所要所で補足説明の音声と字幕(テロップ)が流れるので、口や舌をどう動かせばよいかがよくわかるようになっています。
ネイティブスピークは、CGで口の中の動きを見せて発音方法を教えてくれるので、自分の間違った発音方法に気づきやすくなります。
英語の母音と子音の発音を学ぶ
英語の教材の中ではちょっと多めの16個の母音と24個の子音を学びます。
口の動きが大写しで見られます。上の歯を見せて発音するとか笑顔を作るとかの大切さが、画面を観察すればするほど分かってきます。
細かな点までそっくりまねできれば、発音がよくなっていきます。
39パターンのリエゾンを学べる
リエゾンとは、英語をナチュラルスピードで話したときに単語と単語がくっついて発音される現象です。他の教材ではリンキングと表現されたりします。
会話のスピードが速くなると、文の中で単語の終わりと次の単語がくっつりたり音が消えたりします。会話の中で急に聞き取れなくなる部分がリエゾンであることが多いんです。
単に単語が正確に発音できるようになるだけでは、ナチュラルスピードの会話についていけません。
ナチュラルスピードの会話についていく手段として、リエゾンを学びます。
教材には、身体になじませておきたい基本的なリエゾンが39パターン収録されています。基本的というのは、これを抑えておけばリエゾンの意味が体得できるという意味です。
ボイストレーニングの基礎が学べる
講師のケイトリン先生が、DVDのスピーチでボイストレーニングの様子を見せてくれます。
わたしは、まだ、ボイストレーニングはできていませんが、先生の話しぶりや、きれいなスピーチに魅力を感じました。こんなに生き生きと英語を話してもらえるというのはちょっと驚きでした。
ネイティブスピークを使っての感想
発音のしかたが具体的にわかる
発音方法の説明では、”上の歯茎の裏にくっつけるとか、口の中のある位置に置く” と説明されます。これまでの教材では舌の置き所がいくぶんあいまいでした。
ネイティブスピークでは、口の中で数字で割り振られた8つの位置のどこに舌を動かすか置いて発音します。説明にあいまいさがなく明確で新鮮に感じられました。。
舌がうまく動かせなくて、すぐにはまねできないものもいくつかありますが、そっくりまねできるように練習すればネイティブの発音に近づける、そう信じられます。
手鏡で自分を見ていて気付いたことですが、口先をもじゃもじゃ動かさずに、笑顔をつくる。頬を持ち上げる筋肉を鍛える。あごを動かす。とにかく英語の発声は、ほおの筋肉を運動させることがたいせつだと感じます。
笑顔を作ることは英語を話すのには大切ですね。これまでも知っていたはずですが、実際に意識してやってみて実感できます。
「腹式呼吸で息を出して一息で単語を発音するとか英文を話す」というのは、かなり新鮮です。ボイストレーニングの話も実際にケイトリンさんがおもしろおかしくやって見せてくれるので、自分もそれをまねて近づきたくなります。
まだボイストレーニングの練習だけは、恥ずかしさが残っていて、なかなか実践できませんけど… やれば、発音がよくなるだろうなと感じました。
発音記号が随所に出てきます
各母音・子音、単語などには発音記号が添えられています。発音記号を知っていることが前提のようにテキストが書かれています。発音記号をまったく知らないと、教材を見た最初はびっくりするかもしれません。
はじめは、発音記号はあまり気にしないで、目と耳で発音をまねることから始めればいいですね。
そのつど、この発音はこういう発音記号で表現するんだということも覚えるようにして、その数を増やしていけばいいです。そのうちに発音記号と発音との対比が身についてきて、ほかの単語の発音を練習するときにも役に立つようになります。
ほかの教材には、発音記号は不要というのもありますが、知っていて決して損にはなりません。初めての単語も発音記号さえわかれば正しく発音できるようになるので、知っている単語を増やすための効率が上がります。
単語や例文の練習では最初はとまどいます
教材では、いろいろな母音と子音を順番に練習していく構成になっています。
例題の単語や例文の練習では、一つの単語にいろいろな母音や子音が含まれます。まだ練習していない母音や子音が含まれていると、その発音が正しくできていないことになります。教材の使い始めは、その単語をどう発音していいか、不安でとまどってしまうかもしれません。
わたしは、”一度で完璧にはできないのはあたりまえ。そこで練習すべき母音や子音のみに集中して練習する。すべての母音と子音の練習が一通り終われば、単語全体が正しく発音できるようになる” そう割り切りました。
こまかい観察力が必要
DVDの使い方では、舌の動き、唇の動き、口の動きなどをよく観察するようにと指示されます。微妙な動きのところがあるので、違いを見つけたり、実際に自分で差を出すのがちょっと難しく感じられます。
DVDをぼんやりと眺めていても発音は上達はしません。ほかの似ている母音や子音との違いを意識しながら練習するのが大切だと思います。
ここまで書いてきて、それを読んだあなたは、”ちょっと難しそうな教材”に思えたかもしれませんね。実は、ボリューム的にはあまりありません。シンプルな教材です。私がいろいろと書きすぎたかもしれません。
ですが、”まじめに発音練習に取り組みたいときに、ただしい発音方法を習得できるための材料を提供してくれている”という点はおすすめできます。。
いろいろなことがてんこ盛りになっている教材よりも、この教材を使って、自分のできないところだけ重点的に取り組めばよいと思います。この教材では、この観点で細かく観察できると思います。
口の動きや舌の動きをなんどもまねて練習
繰り返しになりますが、口の動きなどをよく観察しないといけません。そうでないと、発音ごとの口の動きの違いをよく感じ取れません。
ほかの発音が似た母音や子音との違いを意識しながら練習するのが大切です。発音方法の同じところと違うところを、自分でわかるまで練習を深める必要があります。
舌の動きをまねるときに、たとえば舌の根元とか奥のほうを持ち上げるのが難しいですね。できるようになるまでには、何度も練習して時間をかけないといけません。私はまだ途上です。
やってみて、舌の動きは発音方法の中で特に重要なポイントだと感じます。日本語の発音とは全く違う動きです。
ほかの英語教材でも指導してますが適当に考えて見過しがち。ネイティブスピークが具体的に教えてくれているからこそ実感できると思います。
DVDの内容全体がとても聞き取りやすい
ケイトリンさんのスピーチでは、ボイストレーニングが解説されます。発音がとても聞き取りやすい。ボイストレーニングは英語の発音改善に効果があるのだと納得します。カラオケで英語の歌が上手に歌えるようにもなるでしょうしね^^!スピーチそのものもリスニング教材としてしっかり聞き取りたい内容です。
商品の構成についての評価
ネイティブスピーク(以下、NSと表記)は、テキスト、DVD2枚とCD1枚で構成されています。
似たような構成で本屋さんで売っているCDやDVD付き発音本と比べてみます。
- テキストは100ページぐらいで、発音本に比べて薄い。
- DVDの枚数は、NSが2枚。発音本は1枚。
- CDの枚数は、NSが1枚。発音本は2枚とか3枚。
発音本と比べるとNSの価格は高いですが、ネットで販売している英語教材の中で比較すると、とても安い部類に入ります。
ネットだけで販売している商品は、販売数の点で発音本よりも少なくなるので、価格を高くせざるを得ないという面もあるんでしょうね。
口の中の動きをCGで表現やボイストレーニングの講義などは、他の教材にはついてきませんし、使ってみて、ずいぶん真面目に作ってある教材だと思います。
この教材のコンテンツをどれだけ使いこなせるかで、”教材の値段が妥当だったかどうかが”が決まってくると思います。
商品の販売についての評価
注文してから入手できるまでの連絡などについては、まったく問題ありませんでした。届いた商品の梱包も問題ありません。
この商品をネットで注文して購入することについて、心配になることはありませんでした。
詳しくは、関連記事の”英語の発音をネイティブスピークで練習してます”を参考にしてください。
ネイティブスピーク評価のまとめ
評価を4つにまとめてみました。
- 英語の発音矯正に特化して、内容を整理してまじめにつくってある
- 正しい発音を身につけるための具体的な方法を他の教材よりも詳しく学べる
- 16個の母音と24個の子音、39パターンのリエゾンやボイストレーニングができる
- 発音に特化しているので他のリスニング教材も併用したい
ネイティブスピークはだれに向いているか?
ネイティブに通じる英語を話したい人むけ
わたしのような中高年の年代ですと、中学生のころから英語を学びました。ほとんどの英語の発音は、日本語の発音に置き換えて音読をくりかえします。自分でも気づかないままに、日本語なまりの英語、いわゆるカタカナ英語の発音が身体にしみ込んでしまっています。
あなたがネイティブとスムーズに会話したいのでしたら、英語の発音から見直すのが早道です。発音がよくないと、自分の言いたいことが伝えられません。じつは、自分が思っているほどには英語の発音が正しくできていないことが多いんです。
日本人英語を知っているネイティブとの会話でしたら、カタカナ英語でも意味をくみ取ってくれますが、会話がぎくしゃくしてコミュニケーションとはほど遠くなります。
わたしは発音の基礎から勉強しなおしてみて、自分の発音方法がいい加減だったことに気づかされました。
むかしは仕事の関係でネイティブの方たちと話す機会が多かったんですが、その時のことを思い返して、”あの発音では通じていなかったな”と恥ずかしくなります。あの時に正しい発音を身につけられなかったことが残念でなりません。
TOEICの受験対策はさんざんやりましたが、いくらやっても発音をよくすることには直接関係ありませんでしたね。
ネットの情報とか英語教材をみると、”自分で正しく発音できない英語は、聞き取ることもできない”ということが書いてあります。
勉強をし直してみて、発音を意識して英語に取り組むことが基本でありとても大事なんだなと思うようになりました。
ネイティブが話す英語を聞き取りたい人むけ
なぜ英語がよく聞き取れないのか?
その原因について、松澤喜好さんの「英語耳」という本では、”英語の正しい発音ができていないから聞き取りができない。発音ができれば聞き取りもできるようになる”と書いてあります。
安河内哲也さんの「ゼロからスタートリスニング」という本にも、”発音と聴覚は密接な関係がある、発音ができれば聞き取りもできてくる”と、松澤さんと同じようなことが書いてあります。
英語の発音をよくすれば話が相手によく通じる。同時に自分の耳がよくなり、話がよく聞き取れるようになる。
よい発音はコミュニケーションを円滑にするための基礎になるわけです。松澤さんが提唱された「英語耳」を養うということです。
わたしは、松澤さんや安河内さんの教材を使い始めたころは、発音をなおすことでリスニングの力がついてくることを、あまり信じられませんでした。
ですが、教材での練習を進めていき、さらにネイティブスピークで発音の矯正を実践してみて、”英語を聞き取るには自分の発音をネイティブに近づけることがたいせつ”、を実感しました。もっともっと自分の発音を磨きたいと思っています。
発音の矯正に特化した教材を有意義に使う
英語には、日本語とは異なる母音とか子音が数多くあります。日本語にない英語独特の発音方法がたくさんあります。わたしは、教材を使い、ひとつづつ発音の矯正に取り組みました。
あわせて英語のリスニングを続けています。すると、それまで聞こえてこなかった音がだんだん聞こえてくるようになってきます。英語の力が少しずつ伸びていくことを感じ取れます。
いまでは、発音矯正をしながらリスニングを繰り返して、その相乗効果で英語力を高めていく方法が、英語上達への早道だと思っています。
わたしは、発音の大切さを感じるにつれて、これまで使った教材に物足りなさを感じるようになりました。
「ここの音が正しく発音できていないけど、どうすれば正しく発音できるか?」とか、「なぜかよく聞き取れない単語がある」とか、そういうところをどうすればいいか、詳しくわからない、そんな不満がたまってくるんですね。
ネットをよく調べると、そういう情報がないわけではありませんでしたが、ちょっと専門的すぎてわたしにはよくわからなかった。
前から気になっていたネイティブスピークを試して、発音の矯正方法のわかりやすさに手ごたえを感じられました。
”聞くだけで英語が話せる”という教材が目につきます。ある程度の英語力があれば、力が伸ばせるでしょうが、まだこれからの場合には効果が上がりにくく、途中で挫折しかねません。発音を少しずつ直しながら練習するのがいいんです。
CDやDVD付きの発音本もいくつかあり、それも使ってみました。それぞれ長所があっていいんですが、盛りだくさんの内容で途中で投げ出したくなりました。
その点、ネイティブスピークは、英語の発音矯正に特化した教材です。”正しい発音をしたいけど具体的にはどうもよくわからない” それにこたえる方法に特化して具体的に示されています。
ネイティブスピークと発音本やリスニング教材を併用すれば、英語が話しやすく聞き取りやすくなります。英語の力をつけるための補助として活用したい教材です。
ネイティブスピークは、「英語の基礎をしっかり習得したい」というときに試す価値があります。
英語の発音をきちんと学びたい場合にも、自分ができていないところを直したいという場合にも適しています。
公式サイトもご覧になってください。
どうか、あなたの英語の発音が上達されますように!
DVDの再生をいろいろな方法で使いこなす
どのような教材を使うにしても、注意して取り組みたいことを補足しておきます。
DVDをパソコンで再生するときには、アプリケーションソフト(アプリ)を別途用意します。英語のDVD教材を再生、一時停止、停止だけで見ていては十分な学習効果は得られません。
ネイティブスピークに限ってのことではないと思いますが、アプリを操作して少し画面を戻したり、再生速度を遅くしたり、速くしたりする操作をしながらDVDの再生を十分に使いこなしたいものです。
そのためには、DVDプレイヤーの操作方法をよく知って、それに慣れる必要があります。わたしはVLCメディアプレイヤーというアプリケーションソフトを使ってますが、これが使いこなせてなくて、ずいぶん時間をロスしてしまいました。
少し画面を戻したり、再生速度を遅くしたり、速くしたりする操作が簡単にできることがわかってから、練習が楽になりました。自分の思い通りに再生できるようにアプリの操作にもっと慣れて、練習の効率を上げたいと思います。
アプリの導入・操作などは、関連記事の”英語DVD教材をパソコン生成で使いこなすコツ”を参考にしてください。
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