ネイティブスピークで正しい発音を身につける

ネイティブスピークで正しい発音を身につけるのタイトル画像

なぜ正しい発音が大事なの?

わたしは、いくつかの教材で英語に再チャレンジしてみて、正しい発音ができるように心がけることが英語上達のための基礎の基礎だと気づきました。

ネイティブの話す英語を聞きとるためには、まず基本的な英語の音を正しく発音できないといけません。

ネットの情報とか英語教材をいろいろみると、”自分で正しく発音できていない英語は聞き取ることもできない”ということがよく書いてあります。まったくその通りです。

わたしは発音の基礎から勉強しなおしてみて、聞き取れないところが自分の発音方法が間違っていることが原因だと気づかされました。

発音をなおすことがリスニング力アップにつながる

なぜ、英語が聞き取れないのか?松澤喜好さんの「英語耳」という本には、”英語の正しい発音ができていないからだ”というようなことが書いてあります。

安河内哲也さんの「ゼロからスタートリスニング」にも”発音と聴覚は密接な関係がある”と同様なことが書いてあります。

このごろは聞くだけで英語が話せるという教材が有名ですが、私は聞くだけでなしに、実際に口に出して発音を矯正しながらどんどん英語を聞いてリスニング力もアップさせることの相乗効果で英語力を上げる努力をするのが、結局は早道だと思います。

というのも、英語の母音にしろ子音にしろ、正しい発音を身につけてヒアリングやリスニングを続けると、今まで聞こえてこなかった音がどんどん聞こえてくるんです。一つの音を正しく発音できるように
なると、その音を含むいろいろな単語が聞き取れるようになります。

そうなれば、「もっと英語を勉強しよう」という意欲が湧いてきて、英語を話すことができるなるという、良い循環に自分を乗せることができます。

このサイトの記事を読んでくださるあなたが、「英語の正しい発音を身につけよう」そう思い立ったなら、あなたはその瞬間から英語力アップの道の一つのスタートラインに立てました。

ここからは、私が実際につかった、具体的にわかりやすく発音の矯正に取り組める教材、ネイティブスピークについて紹介していきます。

ネイティブスピーク公式ページへ

ネイティブスピークの特徴

ネイティブスピークテキスト
ネイティブスピークテキスト

一つ一つの発音がしっかり習得できる

英語の発音は一音一音が日本語の発音方法とは異なります。カタカナ英語に慣れてしまった自分の発音を正しく直す。

ネイティブスピークは、そのための英語の発音矯正に特化したプログラムです。英語の基礎的な発音方法がしっかり学べます。ひとつひとつ素直に指示に従って練習するという心がけがあれば発音がうまくなります。

付属のDVDで、コンピュータグラフィックス(CG)で口の中の動きが見られます。舌の置き所や舌の動かし方が紙芝居的に動いて見えるのと、その動作の要所要所で説明の音声とテロップが流れるので、その説明も聞きながら目で見て具体的な練習ができます。

上の歯茎の裏にくっつけるとか、口の中のある位置に置く、という具合に、数字で指定された位置に舌を置いて発音します。これまでの教材では舌の置き所があいまいでしたが、この教材はとてもわかりやすくて、わたしには新鮮に感じられました。

あいまいさがなくて、従来の教材や英語本の発音方法よりも説明がシンプルでわかりやすい教材だということが一番の特徴です。

16個の母音と24個の子音の発音が学べる

NativeSpeak メニュー画面1
NativeSpeak メニュー画面1

母音と子音の分類方法にはいくつかありますが、この教材ではちょっと多めの16個の母音と24個の子音を学びます。それぞれをしっかり使い分けられるようになるのが教材の目的です。

口の動きが大写しで見られます。全画面モードに切り替えれば圧倒されるくらいの大写しになります。上の歯を見せて発音するとか、笑顔を作るとか、これまでも教えられてはきましたが、やはり一番大切ですね。

手鏡で自分を見ていて気付いたことですが、口先をもじゃもじゃ動かさずに、笑顔をつくる。頬を持ち上げる筋肉を鍛える。あごを動かす。とにかく英語の発声は顔の筋肉を運動させることがたいせつです。

ただし、この教材では口の動きなどを注意して観察しないといけません。なかなか発音ごとの口の動きの違いを感じ取れません。発音方法の同じところとか、ちがうところとかを、自分で認識できるところまで練習を深める必要があります。

この教材では、ほかの教材で説明されているような大きな動きでは見えてこないために、違いを出すのがちょっと難しく感じられます。 ただDVDをぼんやりと眺めていても上達はしません。

が、逆に考えると、細かい違いに注意しながらきちんと練習して違いを出せるようになれば良いのです。ほんとうに発音練習に取り組みたいと思う場合には、ただしい発音方法を習得できる可能性が高いと思います。

ほかの教材との違い

ほかの教材では、似た発音の単語を3つ続けて発音して、その違いを聞き取ったり、違いを意識づけるという手法のものがありますが、ネイティブスピークでは、一つの母音や子音について、そのものの発音、それを含む単語の発音、そしてそれを含む文章の発音をするのが一連の流れです。

要は、一つの発音を徹底的に自分のものにするという意図が感じられます。

なので、自分で聞き間違いやすいなと思う発音を重点的に何度も聞き比べたりするとかして、自分なりの教材活用のための工夫が必要になります。

DVDやCDのプログラムは、流しているだけですと、どんどん先に進んでしまいます。きちんと一つ一つの発音をマスターするには、いったん再生を止めて練習するとか、何度も同じところを繰り返して自分が納得するまで練習を繰り替えすとかして、自分に合った工夫が必要だと思います。

私のパソコンでのリスニング環境は、Windows10にフリーのVLCメディアプレイヤーを使っています。簡単なキーボード操作で繰り返し聞けるので便利です。このDVDをうまく活用して、いくらかでも自分なりに吸収できるようになれば、それだけ収穫が上がるということになります。

DVDを10回以上は見て練習する決意で、そうすれば。きっと新し発音の世界が見えてきます!

まとめますと、ネイティブスピークは、英語発音の矯正用の素材としてシンプルにまじめに作ってあります。シンプルなだけにいろいろと自分なりの応用が利くし、そういう使い方をしてほしい教材です。

ネイティブスピーク公式ページへ

ネイティブスピークDVDの構成

ネイティブスピーク DVD
ネイティブスピーク DVD
  • はじめに、講師のあいさつとDVDの使い方と、そして発音するときのポイントの説明があります。
  • アルファベットを順番に、基本的な発音・ゆっくりはっきり発音、語尾を伸ばして発音の3種類で画像が音声と共に流されます。
  • 16個の母音について、口の中の動きのCG・顔の正面の映像・顔の横からの映像が音声と共に順に流されます。
  • 24個の子音について、母音と同じ要領で画像と音声が流されます。

たとえば、nの発音を例にした画像がこれです。

ネイティブスピーク”n”の練習

DVD DISC2

  • 39個のリエゾン(様々な音のつながり)について、母音と同じ要領で画像と音声が流されます。

たとえば、”What do you”を例にした画像がこれです。

ネイティブスピークの”what do you”の発音練習
  • 講師のスピーチ

講師のケイトリン先生のボイストレーニングの実演がくわしく見られます。このパートがあることでこの教材の価値が高まっています。

教材を実際に使ってみて感じたこと

  • 講師のケイトリン先生はボイストレーニングの講習を受けていて、発音がとても聞き取りやすい。ボイストレーニングは英語の発音改善に効果があるのだと感じました。
  • DVDの使い方で舌の動き、唇の動き、口の動きなどをよく観察するようにと指示されますが、結構微妙なところがあるので、ほかの母音や子音との違いも意識しながら練習するのが大切だと思います。
  • 各母音・子音ごとに、それを含むいろいろな単語の発音練習があります。様々な母音や子音が組み合わされているので、すべてが正しく発音できていないと、その単語の発音も正しくできていないことになります。

わたしも最初は戸惑いましたが、一挙にはできないので、はじめは、そこで練習すべき母音や子音のみに集中して練習します。すべての母音と子音の練習が一通り終われば単語全体がキチンと発音できるようになります。そう割り切って練習すべきです。

  • 各母音・子音は発音記号で表記されています。発音記号を最初は知らなくても練習中に覚えられます。この教材で出てくるものをすべて習得すれば、ほとんどの単語は発音記号を見れば正しく発音できるようになるので、やりがいがありますね。
  • 舌の動きをまねるときに、舌の根元とか奥のほうを持ち上げものがあるのですが、これが慣れないとなかなか難しいですね。
発音練習画面1
発音練習画面1
  • 英語のDVD教材を十分に使いこなすためには、DVDプレイヤーの操作方法に慣れる必要があります
    わたしはVLCメディアプレイヤーを使っていますが、これがなかなか使いこなせていなくて、ずいぶん時間をロスしてしまいました。
    少し画面を戻したり、再生速度を遅くしたり速くしたりが簡単にできることがようやくわかりました。自分の思い通りに再生できるように操作にもっと慣れて、勉強の効率を上げたいと思います。

まとめ

英語の発音をしっかりと習得するためにネイティブスピークを活用する。いくつか教材をやってみたけど途中で投げ出してしまったといった場合にも試してみたい。

超初心者は、英語の発音方法の概略を理解するために、薄めの市販の書籍も読んでみて英語の発音学習の感じをつかんでみるのも良いと思います。

ネイティブスピークは、ボリューム的には少なめですが、その分シンプルで本当に重要なところをしっかり学べるようになっています。英語発音の矯正用に特化しているため、シンプルな構成ですが、それだけにいろいろと自分なりに応用ができます

公式サイトもご覧になってください。

ネイティブスピーク公式ページへ

One thought on “ネイティブスピークで正しい発音を身につける

  1. ピンバック: 英語の発音練習の成果をカーペンターズの歌を聞いて確かめる

コメントをどうぞ

名前も記入してください

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。