「出る単特急」の英単語で分からない単語を確認する

はじめに:

「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」略して「出る単特急」を使い、分からない英単語を減らす取り組みを5回に分けて紹介します。第1回の今回は「出る単特急」に収められている英単語が自分でどれだけ分かるかの実力を確認します。

英単語を知らなすぎることに気づく

英語力を高めるためには、ある程度の数の英単語を分かっていることがたいせつです。この基本的なことに気づいてませんでした。

もっとよく英語を聴き取れるようになりたくて、これまでに音の変化に着目してリスニング練習をしたりしてきました。取り組みの中で感じたのが、分からない英単語の数が自分には多すぎるということでした。そこで、わかる英単語を増やす練習に取り組むことにしました。およそ2ヶ月間かかりましたが、取り組みのようすを振り返っていきます。

分かっておくべき英単語がたくさんある

わたしは英文を見聞きして知らない英単語に出会ったとき、わざわざ意味を調べるのは面倒とか、分かってもどうせすぐに忘れてしまうという理屈をつけて、分かるための努力をしてきませんでした。

でも、いろいろと英語に触れていると、わかっておくべき英単語が自分にはたくさんありそうなこと、英語の理解レベルを上げるためには英単語がもっと多くわからなけれならないことに気づきました。いつまでもこのままではいけない!と一念発起です。

教材選び

わかっておくべき英単語が学べる教材は何がよいか?調査を始めました。

英単語帳を選ぶ

英単語を習得するといえば英単語帳が頭に浮かびます。書店に行ってみると、TOEIC L&R TEST(略してTOEICと呼んでいきます)関連の書籍がたくさん出ています。わかっておくべき英単語をTOEIC受験対策に絞るのは、具体的な目標でよいと思いました。

TOEIC関連の英単語集を何冊か買ってすこし試してみました。そのなかで一番コンパクトな「TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ」をずっと使うようになります。

収録されている見出し語の数を確認する

この本には見出し語(英単語)が全部で1000語収録してあります。TOEIC TESTのレベル別に分類されて収録された内訳は以下のとおりです。

  • 600点レベル 400語
  • 730点レベル 300語
  • 860点レベル 200語
  • 990点レベル 100語
見出し語の収録数

見開きのページに10個のフレーズが並べてあります。

見開きページ
出る単特急の見開きページ

左のページには”頭文字だけを表示した見出し語”を含んだ英語フレーズと日本語訳が対になって並んでいます。

左のページ
出る単特急の左側のページ

右のページには見出し語とその意味や解説が載せられています。

右のページ
出る単特急の右側のページ

この英単語帳を練習に使います。練習の進めかたを考えながら、まず実力をチェックしてみます。

英単語帳で実力チェック

練習方法は指定されてませんので、私は次のように取り組みました。

見開きの右のページ側を赤のプラスチック板で隠します。

見出し語のチェック
赤のプラスチック板を使って見出し語をチェックします

左側のフレーズの見出し語の部分は頭文字だけの空白になっています。その見出し語が思い浮かべられれば、その見出し語はわかっているとします。思い浮かべられなければ、わかっていないとします。

プラスチック板をずらしてその部分の右ページの見出し語を見て確認します。わからなかった見出し語は別のノートに書きだして記録していきます。

わからない見出し語を記録
わからない見出し語をノートに記録します

最初の実力が確認できた

全ての見出し語をチェックしていきます。一通りチェックが終わったら、別のノートに記録しておいた、わからなかった見出し語の数を集計します。

わからなかった見出し語の集計
分からなかった見出し語の数を集計します

チェックは何回も繰り返します。最初のチェックでの結果は以下の通りでした。

  • 600点レベル 119語(28%)
  • 730点レベル 128語(42%)
  • 860点レベル 133語(66%)
  • 990点レベル 92語(92%)

カッコの中の数字は、それぞれのレベルの全フレーズ数のうちで分からなかったフレーズ数の割合を示しています。わからなかった内訳には、その見出し語そのものを知らなかったもの、そのフレーズでの意味を知らなかったり、思い出せなかったなどさまざまです。

この結果からわかることは、レベルが上がるほど分からない見出し語が多い、という当たり前のことです。

600点のような低いレベルでは、見出し語そのものは知っていてもそのフレーズで使われた時の意味は知らなかった見出し語が多くありました。高いレベルでは、見出し語そのものを知らなかったり、意味がわからないものが増えてくるということもわかりました。

練習の繰り返しで分かる英単語を増やす

各レベルでのチェックを何度も繰り返しました。わからなかった見出し語の解説を読んだり、何度も発音練習を繰り返して頭の中に残りやすくします。練習を繰り返すうちに覚えられる数が増えてきます。3回から5回ぐらい繰り返したあとでの結果は次のように変わりました。

  • 600点レベル 77語(19%)(3回)
  • 730点レベル 31語(10%)(4回)
  • 860点レベル 21語(10%)(5回)
  • 990点レベル 44語(44%)(3回)

600点レベルの見出し語は、ほとんど知っているものばかりですが、意味と英語が結びついていないものがほとんどです。これからもっと練習をすれば覚えられると思います。

730点レベルと860点レベルを重点的に練習したので10%にまで減りました。

990点レベルは、ほとんど知らなかった見出し語ばかりでした。発音、綴り、そして意味など色々覚えなければなりません。

わからない程度は違いますが、練習を繰り返せば覚えられる見出し語の数は増えていきました。繰り返し練習するのが大事ですね。

分かる見出し語の数をもっと増やしていきたい

さらにわからない見出し語の数を減らしたいのですが、ちょっと大変だと感じています。

なぜか覚えにくいんです。スペルや意味などが似ている見出し語が多いんです。ごちゃごちゃになってきます。その時覚えたつもりでも、しばらくたつと思い出せません。

今回の記事は、自分がわかっていない英単語の数がどれだけあるかを調べる方法と、何回か繰り返し練習をすれば分かる英単語が増やせることが実感できたところまでのようすでした。

次回は、分からない英単語の数をもっと減らす取り組みについてまとめます。

商品へのリンク

アマゾンのTOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズへのリンクです。

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