風の中のマリア(百田 尚樹)



風の中のマリア (講談社文庫)

[感想]

不思議な作品。スズメバチの生態が意図せずに詳しくわかってしまう。別に知りたくもなかったのに知らされてしまう。オオスズメバチの戦士マリアの生きていく姿を追いかけていくうちにそうなってしまう仕掛けだ。
ストーリーが実に面白い。これが事実に基づいているというから驚きだ。途中で科学書的な解説が混じってきて、単純な小説(フィクション)ではないことに気付かされる。描かれている内容がわずか1年の間に起きるということに驚かされる。
スズメバチとかミツバチとかの社会について知ることができたことに感謝したい。
作者はなぜこの作品を著したのか?
こんなにも一生懸命に生きている生物、そして集団の中で、それぞれが自分の役割を果たしている様子。おそらく一番は、オオスズメバチの驚くべき生態を知って、それを世間に知らしめたいと強く思ったのではないか?
スズメバチというと、見ただけで駆除しなければと最初に感じてしまうのが当たり前になっているが、単純にそういう対応でいいのだろうか?それも問いかけたかったのではないか?
また、この作品を読んだ読者は、自分の生きざまと照らしてみる。ちょっと立ち止まって考えてみる。そういうことも期待したのかもしれないな。これは考えすぎかな。(2017.10.13)
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