ギャングスター・レッスン ヒートアイランドII(垣根涼介)


[感想]

前作「ヒートアイランド」を読んだのがどうも3年前のようで、内容は全然覚えてません。本作だけの感想になりますが、主人公のアキはなんか頼りない若者に書かれている。それを桃井がOJTとしてフォローしていく。柿沢は詰めてく突き放しているようですが、全体としてはチームとしてまとまっていく。裏金強奪チームという、犯罪小説の設定で、決して人殺しはしないという暗黙の了解があって、その分安心して読んでいられる。
Lesson5実戦で、網代の沖の島で繰り広げられる、強奪の後の脱出劇、脱出用に用意しておいたゴムボートがアキのへまで穴が開いてしまい、空気が抜けて、穴をふさがないとどうしようもなくなる場面から、途端に話が面白くなります。
自分の意志とは裏腹に3人の逃亡の手助けをすることになる明美(アケミ)の登場がそのカギ。元ヤンキーで、考え方は単純、ただ現状に不満があって、いざというときに根性を発揮する、そういう性格付けなんだけど、アキをしのぐ姉御っていう感じ。
後日談もおさまりがよくて、いい作品でした(2017.01.09)
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