トランプの真実(ダグ・ウィード)


サブタイトル:トランプ・ファミリーとホワイトハウスの素顔

『感想』

本書を読んでわたしのトランプ像とアメリカ像が一変しました。
ドナルド・トランプ氏について伝えられてきた独断的でメチャクチャという私のイメージは全くの誤り。不動産事業でトップにまで積み上がった真の実力者。下層で苦しむ人たちの真の味方だったんですね。

大統領在任期間に成し遂げた業績の数々。日本はおろかアメリカ国内でも周知されてはいない現実。アメリカの失業率を大きく改善させ経済を大きく立ち直らせた。”アメリカファースト”が決して排他主義を目的としてはいませんでした。

アメリカが上流階級とその支配下に置かれたメディアに牛耳られてきたこと。そのおごりがトランプ大統領を生み出してしまったこと。トランプ大統領の業績を決して認めようとしないこと。それでも、残念ながら、大統領の再選を阻止してしまいました。
アメリカの腐敗はすごいものですね。自分や自分の周りの利益しか考えていない。アメリカのことを決してロマンティックに捉えてはいけないと思いました。

合衆国という名前の意味が初めてわかった気がします。なんとなく国としての体制を整えているだけのように思えました。でもいつバラバラになるか、その方針が180度転換するkわからなくて危険です。日本はアメリカをいつまでも当てにしていては危ない。中国寄りのバイデン氏が大統領になり、中国への強硬姿勢のフリがどこまで貫けるか?

そういう状況なのに、というか、日本でも岸田政権がどんどん中国にすり寄っていくばかりの今日このごろ。相変わらず、その危機感を伝えてくれるのはネットの一部だけ。なぜ中国に強い態度で出られないのか、そのように後押しするような世論が沸き起こってこないのか?やはり中国の大きな戦略(野望)にすでに絡め取られてしまっているのでしょうか。

本書から脱線してしまいました。

本書は2016年から2019年までの実録のようになっています。
530ページほどの大著です。翻訳本ということもあり読み始めるのに躊躇しましたが、よくこなれた日本語で読みやすく、監修・解説者の藤井厳喜(げんき)氏の細やかな解説、特に登場人物やトピックの解説があったので、途中ところどころで数ページは読み飛ばしはしましたが、挫折せずに最後まで読み終えることができました。
ホワイトハウスの中のようすや、トランプファミリーが選挙活動で一体となったようすが事実に基づいて細やかに描写されていいて楽しく読み進むことができました。

さて、最後になりますが、トランプ大統領のおかげでせっかく好転しかけたアメリカの状況が今後どのように進んでいくのか?本書で得た知見をもとにして今後を見守っていこうと思います。(2021/11/22)

以下は本の表紙の説明文の引用

ドナルド・トランプ大統領公認の伝記
独占インタビューで赤裸々に明かされた真実の数々……
「ここにあるのは私と金正恩が個人的にやり取りした手紙だ。
これは驚くべきものだ。まさに歴史だよ」—ドナルド・トランプ大統領
本書を読めば、あなたの
トランプ像とアメリカ像は一変する。
・トランプと金正恩が取り交わした、極秘の往復書簡の内容は?
・なぜアメリカ国民はトランプ大統領を選んだのか?
・トランプがマイク・ペンスを副大統領に選んだ真のいきさつは?
・メディアはなぜトランプ批判ばかりを繰り返すのか?
・トランプにロシア疑惑をかけられた真の理由とは?

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