概要:
日本の経済とか経営の基盤を作った人の物語や、日本の現状についての問題提起や提言の本について、紹介します。まず、渋沢栄一関連の本が2冊、そして高橋洋一さんの著作です。
「渋沢栄一と岩崎弥太郎」
河合敦著、幻冬舎新書613
サブタイトルが、日本の資本主義を築いた両雄の経営哲学です。明治維新後に実業家として、渋沢は公益を重視し次々と株式会社を立ち上げます。岩﨑は三菱の創立者となります。それぞれの生き様が対比されて、読む価値アリの一冊です。
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現代語訳 論語と算盤 渋沢栄一
渋沢栄一著、守屋淳訳、ちくま新書827
新一万円札の肖像画として渋沢栄一がいよいよ登場します。機会があって、渋沢栄一翁の生家を訪ねました。いろいろな功績もその時に知ることができました。その人の生きる基盤が論語だということもその時に知りました。その著書です。なかなか敷居が高くて、まだ1ページも読めていません。たまたま入手できたので、必ず読みます。
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これが日本経済の邪魔をする「七悪人」だ!
高橋洋一著、SB新書430
高橋洋一さんの著書です。読み始めると、なぜか既読感。2年ほど前に読んでました。その時との感想の差は。高橋さんの言っていたとおりに日本の経済が進んでいるなということです。高橋さんは売れっ子になりました。
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未来年表 人口減少危機論のウソ
数字とデータで正しく読み解く! 少子化x財政の本質がよくわかる!全世代の必読書
数量政策学者 高橋洋一著、扶桑社新書286
人口減少が日本の危機だということが、ウソだと暴きます。人口が減ってもそれなりの経済が成り立つ。年金は保険なので人口見合いで成り立つ。など説明がされていきます。高橋流で、これだけ説明したからわかるだろうという姿勢はかなり鼻につきますが、まあ全体としては、そのとおりなのかなと理解してあげたい気持ちになりました。
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国民のための経済と財政の基礎知識
日本のお金の流れがよく分かる!社会人の必読書
数量政策学者 高橋洋一著、扶桑社新書373
珍しくこの本はわかりやすく書いてあります。国の財政もバランスシートで両方を見て判断すると何度も聞かされてましたが、ようやく納得できました。
初めて日本国債を買っちゃいました。
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国家の怠慢
高橋洋一・原英史著、新潮社新潮新書872
財務省出身の高橋氏と経産省出身の原氏が取り組んできた改革の経験をもとに、現在の日本社会のシステムの不備に問題点を洗い出していきます。
頭の良いエキスパートが粉骨砕身しても、なかなか良くならない日本の社会。問題認識はこれまでよりもより深くなったが、これから日本は本当にどうなっていくんだろうとため息をつくばかり。