64ロクヨン(横山秀夫)


[感想]

個人の家庭の問題(娘の誘拐、妻のサポート)、自身の仕事への不満(刑事職から広報官という事務職への異動、それも2度目)、解決しない誘拐事件に絡めた警察庁長官の視察への対応、そして、匿名問題への対応)などなど、延々と語り続けられます。結局上巻はそれに終始して終わり。下巻の展開に期待。(2017.08.18)

[感想]

上巻からの続きが174ページまで続いた。D県警の抱える問題や、警察庁長官視察の真の目的が明らかになるにつれ、三上の葛藤の気持ちも何となく、わたしにも伝わってきた。そして、記者クラブでの記者とのやりとり、自分の仕事の本質は何なのか?客観的に外から見て、何をやることがたいせつなのか?広報室のメンバー全員が共有できた。そして、記者クラブのメンバー遠因も…。ここでお話が終わった感じで、良かった良かった。という気持ちでしたが、これからが、佳境に入るらしい。その前に気ここまでの感想をメモしました。(2017.08.13)

最後まで読み終えました。ようやくという感じ。最後の50ページを読み切るのに2日かかりました。最後まで一気読みというわけにはいきませんでした。
その理由は、三上と松岡の掛け合いによる謎解きが、すっきりと入ってこないこと。ロクヨンの犯人を追及しながら、最後まで追い詰めないという、一見不可解な追跡劇に、関係者の複雑な感情が織り交ぜられているわけだから、読者がそれを読み取るのに苦労するのも当然か。
わたしは読めない漢字があると、そこで読書がストップしてしまう。興ざめ。わたしと同じ年代の作者なので、漢字を使いたがる気持ちはわからないでもないが、いまの時代にはそぐわない気がする。せっかくストーリがよく練られていて面白いのにとても残念。
家出した娘のあゆみの今後についての両親の心境については、何か落ち着かない気持ち。
こんなに読み通すのが大変だったのは久しぶり。今の自分と本との相性がたまたま悪かったのだと思いたい。(2017.08.18)
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