キャロリング(有川浩)


感想

有川さんの得意なほんのりとでもちょっぴりほろ苦い物語です。登場人物に本当の悪人がいないのがいいですね。
会社が倒産するまでの日々の中で色々なエピソードを描く展開になっています。
真っ直ぐな航平と、ちょっと煮え切らない俊介。
それぞれが最後に幸せになったかどうかは読んでみてのお楽しみ。
それが著者の有川さんから読者へのクリスマスプレゼントなのかもしれません。
最後に裏表紙の紹介文を引用しておきます。

クリスマスの装さんが決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。同僚で元恋人の柊子に密かな思いを残していた。そんな二人を頼ってきたのは、会社に併設された学童に通う小学生の航平。両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに……。逆境でもたらされる、ささやかな軌跡の連鎖を描く感動の物語。

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