[感想]
別冊Iは、笠原郁と堂上篤がいきなり結婚していたその間を埋めてくれます。著者があとがきで何度もことわっているように、郁と篤のベタあまのストーリーです。本編を読んでいるので、微笑ましく気楽に読ませてもらいました。
別冊IIは、その他の登場人物のエピソード。こちらはなかなか興味深かった。
緒方と加代子の学生時代の純粋さ、それは若さゆえと一応納得ですが、それをふたりともずっと引きずっていいる。ありえないようでありそうな話で心惹かれました。
奥村が柴崎のストーカーになる話、そこに水島と手塚が絡んでくるところが、なかなか話が寝れていて楽しめた。ストーカーの怖さというのも実感できた。特に水島の執念深さには怖さを感じる。自分たちは何も悪くないと思っている、それが怖い。こういう人たちも実際にいるかもね。
全6冊の図書館シリーズ、楽しく読ませてもらいました。
次は「塩の街」です。(2018.07.29)
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