[感想]
高嶋さんの作品は、読んでいて作中のシーンが目に浮かぶように描かれる。この作品もその一つ。事実、2007年に映画化されている。
登場人物が、大沢たかお、竹内結子、玉木宏、吉田栄作、藤竜也の面々。ぴったしのはいやく。DVDが借りられたら見たくなる。
話自体は、猛吹雪の北アルプスで、こんなに活動ができるのか?まるでスーパーマンの活躍のように思えた。
アメリカの核戦略に穴を開けようとして北朝鮮が引き起こした事件。
山中に墜落した米軍のステルス爆撃機に搭載されている核爆弾を巡っての戦闘シーンが続くが、結局的に包囲されて刻一刻と絶望の淵へ進んでいく。
夫婦の心の絆は強く結ばれたというエンディングだけれども、本当に困難でいいのだろうか。政治の世界の酷薄さに、ラストは虚しさが残るものだった。(2017.12.22)
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