英語の音声変化に特化したリスニングを始めます

音の変化をリスニング開始のタイトル画像

はじめに:

英語の音声の変化の特徴に着目したリスニング練習を始めました。その内容を3回に分けて紹介します。本記事はその第1回目で、音声変化に着目した理由と音声変化のリスニングに適した教材を紹介します。

わたしは生の英語を聴けるようになりたくていろいろな練習を続けてます。”輝く星座を何度も聴く英語の歌のリスニング”など、英語の歌を教材にしたリスニング練習をしてきましたが、今回は英語の音声の変化の特徴に着目して繰り返しリスニングする練習方法を採用して、わたしのリスニング力をじっくりと強化していくことにしました。

ネイティブの英語が聴き取れない

英語のニュースとか英語の会話を聞いているときに、早口に聞こえて分からなくなってしまう部分にかならず出会います。英語の字幕とか追いかけていても、英語の普通の読み方をしていてはどうにも追いつけない部分が出てきます。英文自体は簡単な単語の集まりなのに、それが話されて音声になると、ある部分だけがすっ飛ばされて話されるように感じます。その部分をしっかりと聴き取るには、英語の母音や子音を正確に聴き取る力だけでは不十分だということを実感してきました。

ネイティブのニュース英語とか映画などを視て聴いてよく理解したいというのが私の本来の目的です。目的を達成するために、聴き取れない部分をなんとか聴き取れるようにしたいと思っていました。この聴き取れない現象(問題)は英語の音声が変化するために起きるということはわかっていました。

この対策には英語の中級レベルの練習が必要になるようです。面倒そうで避けていましたが、もはや私には避られない壁だと感じました。これからは英語の音声の変化の特徴を理解する練習をして、しっかりと英語の音声の変化の特徴を身につけていきたいと思います。ネイティブの英語がもっと聴き取れるようになりたいと思います。

テレビ英会話「大人の基礎英語」の番組の最後で、「ネイティブの会話のスピードについていくんは音声変化に着目した練習が大切」とのコメントが重要な動機になりました。

音声の変化を学び練習するための教材さがし

ネイティブの英語がもっと聴き取れるようになるための情報や教材を探してみました。

ネットの情報を調べる

いくつか見当たりました。英語の音の変化や消失について理論的に解説したりいくつかの例文を載せています。ざんねんながら的に練習用に使うには物足りないです。

市販の書籍を捜す

リスニングの学習本は数々ありますが、音声変化をそのものズバリのテーマにした本は意外と見当たりません。書店を廻って『英語の耳になる』というタイトルの本がようやく目に止まりました。『英語耳』の本と似ていますがまったく違います。今回の目的にしている「英語の音声の変化」を練習するための本らしいことが店頭でざっと見て分かりました。

”『英語の耳』になる”を教材に選ぶ

これしかありません。複数並んでいるシリーズの中から適当に3冊を購入。
どれから実践しようか迷いましたが、そのうちの1冊でシリーズの最初に出版された本がいいだろうと思いました。「『英語の耳』になる!リスニングの50のルール」をメインで練習することにします。

英語の耳になるテキスト表紙
英語の耳になるテキスト表紙

「『英語の耳』になる!リスニング50のルール」で練習を始める

本の構成

50のルールに分かれています。
beのルールとかIt…とかcentralのルールという具合です。

50のルール(目次)
50のルール(目次)

各ルールの特徴についての説明が冒頭に書かれており、それぞれのルールごとに、複数のフレーズとか単語が取り上げられています。
各ルールは3つの練習で構成されています。

beのルールの説明
beのルールの説明
  1. 練習1で、それぞれのフレーズや単語がCDで読み上げられます。
    can beとかIt’llとかcentralという具合です。
  2. 練習2で、それぞれのフレーズごとに5つの例文が、単語ごとに2つの例文が取り上げられCDで読み上げられていきます。
    If we leave now, we can be home by eleven.
    I think it’ll be a really hot summer.
    It’s central location makes it perfect for commuters.
    という具合です。
練習2
練習2 can beの練習
  1. 練習3で、ルール内で取り上げられたフレーズを盛り込んだ会話文(スキット)がまとめとして用意され、CDで読み上げられます。
練習3 Skitを聴いて練習
練習3 Skitを聴いて練習

ルール1からルール50までこれの繰り返しで、収容されている例文の量は1500以上です。

一通りリスニングしてみる

ざっとCDで音声を流してみます。
自分でも驚くくらい聴き取れません。
困りました。何度聴いても聴き取れないところは聴こえませんし何も残りません。

実践する練習法

本には特に具体的な練習方法は書かれていません。繰り返し練習し耳慣らしをしなさいと書かれているだけです。ただ漫然と聴いていても耳慣らしにもなりません。自分にあった練習方法を見つけなければなりません。

以下は、自分で考え出した練習方法です。

  • CDで音声を聴く。
  • 例文をノートに書き写す。
例文を筆写
例文を筆写
  • 例文を何度も読み上げる。
  • CDで音声を聴く。
  • 例文をつっかえないでスラスラと読めるまで練習を繰り返す。
  • 例文の日本語訳も例文に書き添える。
例文に和訳を書き添える
例文に和訳を書き添える
  • CDで音声を聴く。シャドーイングする。
  • これらを一つの例文に対してスラスラと読めて聴こえるまで繰り返します。
  • 一つの例文ができたら一つのフレーズにある複数の例文全てができるまで練習を繰り返します。

一つの例文をマスターするだけでも大変です。念仏を唱えるようにスムーズに口ずさめるようになればオッケーとします。
始めて2週間ぐらいで、ようやくルール2まで実践できました。
大変ですが、これだけ一つに集中すればなんとかなるということも実感できました。

フレーズの音声の変化の特徴が身につく

まだルール2までですが、上記の練習を繰り返すと、例文の音声がすべて聴こえるようになりました。
その中のいくつかは、暫く時間を置くとまた聞こえなくなります。
自分の不得意、習得が難しいものはどうしても存在するようです。
その例文はチェックしておき、繰り返し練習をしていくようにしていきたいと思います。

例文にチェックを入れる
例文にチェックを入れる

練習するフレーズと例文の多さへの不安と対処

取り上げている例文は1500個以上

本書では50個のルールを取り上げられています。
それぞれのルールには6個から8個ぐらいのフレーズを取り上げられています。
それぞれのフレーズには複数の例文が取り上げられています。
ざっと計算してみると、全体で1500以上の例文が収容されているようです。

全部の例文をマスターするには膨大な時間がかかりそう

練習を始めてみると、自分のリスニング力の低さを痛感しました。
あまりにも聴き取れないものが多い。
しっかり習得しようとすると時間がかかります。
練習に飽きてきます。やっているうちに眠くなります。続きません。
しばらくは途方に暮れた時間を過ごしました。

でも、他に良い教材がありませんでした。
あれもこれもやるよりも、これをやり遂げるしかない!

やり続けられなくなる点を克服するために、なるべく手を動かし、口を動かすことが大事と思います。

練習時間の見積もりと決意

1週間に2つのルールをマスターするとして25週間かかる計算です。
ゴールまでは早くて半年後かな?

最後までやり遂げられるかな?
でもやってみると、やった分だけ確実に聴き取り力が上がっていることも実感できました。

焦らずにコツコツと積み上げれば、新しい世界が開けてくる予感もあります。
とにかくやってみます!

商品へのリンク

私が使ったテキストは改版されているので、改版を紹介しておきます。

アマゾンの音声DL付 改訂版 絶対「英語の耳」になる!リスニング50のルールへのリンクです。

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この次の記事(第2回)はたくさんの例文をめげずに練習を続けるようすです。”英語の音声変化が含まれる多くの例文を徹底リスニング”です。

”英文の音が変化する多くの英文を徹底リスニング”の記事へのリンクです。

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