赤猫異聞(浅田次郎)



赤猫異聞 (新潮文庫)

[感想]

3人が解き放ちになるまでの説明がやたらと長く続いた。それも難しい漢字と言い回しがあって、読み進むのに時間がかかった。
解き放ちのあと、3人それぞれの意趣返しの様子が描かれるところから、話のペースが上がってきてだんだん引き込まれていく。
だんだん話が神がかりというか怪奇物っぽくなってくる。
その謎を、次に出て来る登場人物の話によって解き明かされていく筋立てになっている。
一見ミステリーっぽい作品だが、実は侍の時代から明治に移る時代の間での混乱の中で、信念を持って生きることの難しさと大切を作者は描きたかったようだ。
練りに練った作品との印象を受けた(2017.10.09)
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