衆愚の果て(高嶋哲夫)



衆愚の果て (幻冬舎文庫)

[感想]

政治家の実態がものすごくよくわかりました。確かに1日やったらやめられないわけだ。なぜ政治家になりたがるのかがよくわかった。
比例代表制が何のためにあるのかがわからなかったが、本作品を読んで、不要だと確信した。
政治が数の倫理で動いているというのもよくわかった。

何より腹立たしいのが、国家のために政治を志している政治家が少ないこと。
現状を見えていると、本当に感じさせられることである。

作品では、外国から来た介護士が、国家試験で漢字が読めなくても合格させるための制度改革が、具体的なテーマに挙げられた。
確かにこれぐらい具体的だと、政治家が頑張れば改革できそうで、とてもわかり易い。

改革できない理由ならいくらでも挙げて、改革を阻むことは容易い。

考え方の根本は、国民が暮らしやすくなるようにするという視点が一番大事なこと。
そういうことを納得させられた。

以下、作品の内容から離れて、私見。
議員の数が多すぎるから減らせという議論の一つの解決策を思いついた。

議員の持ち場で役割分担を明確にすればよい。

議員には、村会、町会、市会から県会、国会と多くいる。
何か、それぞれが、重複して仕事をしていないか?

それぞれの役割は何か?
村会から県会議員までは、それぞれの地域の生活を面倒見ること。

それでは、国会議員の役割は何か?
答えは自ずから出てくるだろう。

国会議員は国政を論ずるために存在する。
決して、出身地域の利益を代表するものではない。

そう考えてはどうだろうか?

そうすれば、各県に最低一人必要だとかという主張はなくなる。
国会議員は、幾つかの県の県会議員とコミュニケーションを取って政策を進めれば良い。

議員の役割分担がはっきりする。
参議院は必要なくなるし。

とにかく各議員の役割分担と相互の協力関係を明確にしてしまおう。
そうして重複する部分をなくせば、ずいぶん無駄が減る。
全体の議員の数だって減らせる。

名案だと思いますが、どうでしょう?
政治家の役割分担を考え議論するのが、国会議員の重要な役割じゃないのかな?
(2018.02.08)
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