シアター!シアター!2(有川浩)


感想

少劇団の内幕物。演劇が好きでたまらない若者たちの集団。金銭感覚に乏しく経営的に成り立たない実情をリアルに教えてくれます。

舞台で演技するヒトを間近に見るのは、気恥ずかしい気がします。
演技する方も観客を意識しているんですね。
その臨場感がたまらないらしい。

演劇には全く縁のなかった私にも、映画よりもある意味で面白い演劇の魅力を教えてくれます。

著者の有川浩さんの会話の文章がとても流れが良くて、どんどん読み進んでいってしまいます。
読むのに夢中になって、パソコンの仕事が疎かになってしまいます。

いじめられっ子だった巧が演劇の面白さに夢中になり脚本をこなすことで人と交流ができるようになる。
兄や廻りの助けによって人間として成長していく。第2巻も楽しみです。(2019.03.30)

感想

シアター2は劇団員演劇に掛ける熱意や恋模様が主に描かれていく。
どちらも仲間からの叱咤激励や助けがありそれがとても温かい。
ポンポンと投げかわされるやり取りが小気味よい。

300万円の借金を返せなくなるかもしれないと心配する劇団員、
ドジを踏んで返済を危うくしてしまい泣き崩れる劇団員、
結果を恐れるのではなくとにかく好きな演劇に打ち込めれば良い。
次第に、将来のことも考えながらさらに夢を膨らませていく。

困難に向かいながら、一致団結、表面的にはぶつかりあいながらも…、していく団員たち。
読んでいて心地よい作品です。

最後はハッピーエンドを予感させながらシアター!2は終わります。
ハッピーエンドでいいので読んでみたい!

その後何年も続編は出ていないようです。

ネットのレビューをずっと読んでみると、なにかがあって、もう続編は出ないのかな。
そんなレビューを見ました。

何があったのか知らないけど、残念です。(2019.04.15)
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