エンジェル(石田衣良)



エンジェル (集英社文庫)

[感想]

わけもわからず殺されてしまった主人公が、成仏できずに霊となり、想いを遂げるまでこの世をさまよう。
この題材に、石田衣良さんがチャレンジ。
自分の生まれたときから自分の人生の節目をさかのぼってくるという展開や、その過程で巡り合った小暮という例に教わって、霊としての適性を磨いていくという内容が面白いです。
誰が殺したか、なぜ殺されなければならなかったかについて、最後に説明されていますが、殺人までしなければならないその必然性がちょっとわかりにくかったかな。
--
石田流に、幽霊の存在について、理論的?に解説してくれます。
幽霊について、いろいろ語り伝えられていることが、妙に腑に落ちてきます。なるほど、なるほど、です。

一番おもしろかったのは、幽霊って、けっこう好き勝手に瞬間移動できたり、無料でコンサートが楽しめたりして楽しいことがたくさんありそうなことですね。
私もできれば、死後は幽霊になって、死後の人生を楽しみたくなりました!(2013.07.11記)
:本の表紙の画像をクリックすると商品ページへ移ります

ネットショップへのリンク


コメントをどうぞ

名前も記入してください

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。