逝年(石田衣良)



逝年 (集英社文庫)

[感想]

エイズに罹っても、心身ともにしっかりしていれば発症しない。
こころが弱ったりすると発症してしまい、いったんすると直しようがない。
そういう話を聞くとガンのような病気なんだなということを知りました。
いつの世にか治療法が見つかるんでしょうか?

ストーリーは、リョウが静香を想い、最後まで看取るという、石田流純愛小説です。

『娼年』は女性の姿を娼夫の目を通して描かれてましたが、これは、リョウが自分の母親のように慕う御堂静香に対しての愛を美しく描いています。
”死んでも思い出の中に生きている”そんな人が、だれにでも一人や二人はいますよね。
しかし、石田衣良さんは、こんなに気力を絞ったような作品をいつも書いていると疲れるんじゃないでしょうか?
(2013.10.14記、11.21追記)

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