まんがケトン体入門(おちゃずけ)

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サブタイトル:糖質制限をするとなぜ健康になるのか
監修:宗田哲男

『感想』

本書は、ケトン体をわかりやすく解説したコミック。著者のおちゃずけ氏は監修者の宗田哲男氏の著作『ケトン体が人類を救う、糖質制限でなぜ健康になるのか』をもとに、ケトン体を活用して医療や活動を行っている医師や関係者に取材下内容をまとめたもの。作中ではブドウ糖とケトン体の可愛いキャラクタがケトン体がいかに有効なものなのかを順番に理解していくようになっている。

今回私が2度読みして理解したことは以下の通り。まんがなので短時間で読み切れるのがいいですね。
・人間がエネルギーを作り出す仕組みに解糖系とミトコンドリア系の2つあること。
・現代の偏った食事が解糖系にたよりがちとなって、ミトコンドリア系が十分働けずにエネルギー不足になっている。それが様々な疾病を引き起こしていること。
・ブドウ糖を摂りすぎるとインスリンが多量の活性酸素を発生させる。それが人体に悪影響を及ぼす。
・脳のシナプスには大量のミトコンドリアが存在。認知症はミトコンドリアの栄養不足が原因。認知症ではインスリンが働かない。ケトン体であれば栄養を直接供給できる。だからケトン体質になれば認知症が防げる。
・ケトン体には脳神経を保護する作用もある。
・ブドウ糖が余ると肝臓内で脂肪として蓄えられる。肝臓の脂肪からケトン体が合成されてエネルギーになる。
・がん細胞にはミトコンドリアが壊れているものが多い。そのためがん細胞はブドウ糖を好む。なので糖質制限すればがん細胞を弱らせられる。ケトン体質になってブドウ糖が必要ない身体に変わればガンが克服できる可能性がある。ケトン体がガンの治療に役立つと期待できる。
などが理解できたことかな。

結論としては、バランスのよい生活を過ごすことが大事ということのようです。

ただし、わたしの頭の中は混乱してます。
・ケトン体質になればよいのか?
・ケトン体質になるには断食療法が良いようだが、それ以外に方法はないのか?
・これまでわたしがやってきている運動と食事の注意をこれからも続けていってよいのだろうか?それで効果が上がるのか?

本質的なことはやっぱりなんかよくわからない、むずかしい。

というのが実感ですが、”ケトン体”が注目していくべきキーワードであることは確かなようです。これからも気にしていくことにします。

最後になりますが、本書はケトン体のことをよくは知らないひとが関心を持つきっかけにするのに役立つと思います。その意味で入門としているのは適切でしょう。(2021/12/07)

以下、本書の帯の説明文を引用しておきます。

「ブドウ糖代謝」から「ケトン体代謝」へ
衝撃的事実!!!
糖尿病・ガン・アルツハイマー病・うつ病を撃退する新常識
2016年上半期アマゾンランキング大賞(*暮らし・健康・子育て部門)3位の新書をコミック化

今までの常識は間違っている!!
☓ 糖尿病にはカロリー制限とインスリン投与
☓ ガンに効果的なのは外科治療、放射線、抗ガン剤
☓ 脳を動かすのは「ブドウ糖」だけ

体質改善をみるみる実感!
「ケトン体」の驚くべき実力を日本一やさしく解説します

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