『感想』
政府の政策立案に関与し経済の専門家の高橋洋一氏が2020年に社会で話題になったことへの論評を集めた本。
数字に裏打ちされた事実をもとにして語るので、信憑性が高いと思います。
”はじめに”の章から、大阪都構想の実現を邪魔した捏造記事を取り上げており、読者の食い込ませ方が良い。捏造記事が大阪市民の判断を少しでも狂わせたとしたら、そのマスコミと官僚の無知と悪意(高橋洋一)マスコミの罪はとても重いし、大阪市民にとってはとても不幸なことだと思います。
消費税の増税がそのたびに景気を悪くしている事実。それが事実だということがよくわかりました。
財務省がよく財政破綻しているという決り文句も嘘だということがよくわかりました。国債をいくら発行しても、それが現状の無金利で日銀が買い取っている限り、政府と日銀が一体という観点からは、国債が負債(借金)だとしても、日銀が保有することで資産となり、負債と資産が帳消しあって、バランスシート上は財務健全状態であること、それが高橋氏の説明でよくわかりました。
だから、コロナ対策で緊急対応としてどんどん国債を発行しても、それが緊急対応である限り日銀が買い取れる。そういうしかけなので、将来につけを回すことにはならないそうです。なるほどです。
こういうことをもっともっと私達にわかりやすく説明してほしい。それが本当に国民に説明することになるのではないだろうか。
国会はこういうことを国民にわかりやすい形で議論するべきではなかろうか。
R党やK党が選挙目当ての目先の政策を最近テレビで流したりしているけど、いつまでも国民は騙されないぞ、そう信じたい。(2021/09/27)