雑談力 ストーリーで人を楽しませる(百田尚樹)


感想

作家の百田尚樹さんが「面白い話をする方法」を書きました。確かに氏の小説は読みやすくストーリーもわかりやすい。どんな秘訣があるのか興味を持って本書を読みました。
テクニックとしてはストーリーがあってはなしの急所を掴んでいること。思いつきで話すわけではないんですね。
自分が関心のある話題を選び、人を楽しませたいという気持ちを持つこと。この気持は持ったことはありませでした。
「話し上手は聞き上手」これはよくわかる気がします。全部で4章構成の中の半分はこういった内容でためになります。
3章と4章の後半は話のテーマ選びです。3章は初めて聴く話も多く、読むだけでためになりました。なかでも”あまりにも不遇だった日本の天才研究者たち」の項目の内容には驚きました。
西澤潤一さんが光ファイバー技術で特許が認められなかったこと、代わりに外国人に特許が取られかつノーベル賞までさらわれてしまった、その事実に驚愕しました。西沢さんといえばわたしが大学や大学院で光レーザーダイオードの研究のごく一端をかじらせてもらっていたときの雲の上の人でした。この方がこんな理不尽な目にあっていたなんてとても悲しい気持ちになりました。それにもまして、西澤さんは金や名誉を超えた業績や技術への貢献をされてきたことをよく存じ上げています。日本人はやっぱりすごいなと感じさせられました。
4章の真面目な話、これは百田さんの啓蒙活動を始めとして最近はようやく認知度も上がってきた、早期対したい話題が取り上げられています。「南京大虐殺」「従軍慰安婦」これらの大嘘。「靖国参拝批判」と日本国民の摂るべき態度。これらは、もっともっといろいろな機会に取り上げられて、日本人全体の世論が正しい方向に向かうように皆で意識を高めていきたい。またもそう再認識させられました(2021/02/22)
以下は本の帯の説明文の引用です。

面白さの7割以上は内容ではなく話し方!ベストセラー作家がスローリー仕立ての技術と必ず受けるネタ56を公開

  • つかみが大事
  • 質問から入る
  • 数字は重要
  • はなしの急所を理解していること
  • 失敗談ほど面白いものはない
  • ネタをどう仕込むか
  • 話し上手は聞き上手
  • 雑談に使える古典の物語
  • 歴史上の有名人の意外な裏話
  • 親友とする真面目な話

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