『感想』
「これまで日本は平和だったから日本国憲法は別にこのままでもいいんじゃないの」もしあなたがそう考えているならば、本書はこれまでのあなたの意識を覆してくれます。わかりやすい事例が満載です。私にとって新鮮な事例は2つありました。
・ヨーロッパのルクセンブルクという国が非武装中立を実践して、あっという間にドイツに侵略されてしまった事実。
・江戸時代に日本が鎖国政策を維持できたのは当時世界一の重保有数など抑止力が抜群だった事実。
最終章で、「今こそ(憲法改正に)命をかけられる政治家、出でよ!」百田さんは政治家の奮起を促しています。五人集まればよいといいます。
百田さん、青山繁晴さん、櫻井よしこさん、石平さん、あと一人集めて、例えば”憲法改正促進会”とかいう政党を旗揚げしてもらえれば投票します(2021/05/27)
以下、本の帯の紹介文を引用します。
わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えが来るほど怖い。
改憲派にも、護憲派にも、憲法に興味がない人にも読んでほしい!
・楽しみながら、憲法も安全保障も学べる
あなたは日本国憲法についてどれくらい知っているだろうか。著者は、この憲法は”突っ込みどころ”満載でおかしな点がいっぱいあると言う。その説明に、目から鱗が落ちるのはもちろん、思わず笑ってしまうところも。しかし、笑ってばかりもいられない。今や尖閣諸島沖には中国船が遊弋し、ロシア・北朝鮮・韓国など周囲は敵対国ばかり。この状況を作り出したのもまた日本国憲法である。はたして、この国はどのように守られてきたのか。安全保障について、日本史から読み解いていく。
まさに「わかりやすくて、爆笑するほど面白くて、震えがくるほど怖い。(百田尚樹・談)」憲法本!一家に一冊の必需品です。
こんなに面白い憲法論、読んだことない!
第一章 日本国憲法はおかしい
憲法は変えるのが、世界の常識/憲法のせいで救助に行けない!?/憲法が足を引っ張ったコロナ禍
第二章 第九条に殺される
非武装中立・ルクセンブルクの失敗/武装中立・スイスの戦略/日本とよく似た国の末路/専守防衛が招く最悪の事態
第三章 この国はどうやって守られてきたか
史上最大の艦隊が来ても、祈るだけ/鎖国ができるくらい強かった!/高杉晋作が阻止した租借地
第四章 日本における「天皇」の存在
日本史における天皇/「女系天皇」容認派の狙い/日本に別王朝ができる
第五章 憲法誕生時にしかけられた罠
GHQの恫喝/8月革命説/自署を焚書した憲法学者/今も残る、公職追放の影響
終章 今こそ憲法改正を!
安倍晋三が改憲できなかった理由/日本国憲法が日本を滅ぼす/百田尚樹が第九条改正案