フルトヴェングラー ベートーヴェン交響曲第3番


感想

ベートーヴェンの第三交響曲を3人の指揮者で聴き比べます。カラヤン、ベームと続いて最後がフルトベングラーの演奏です。
カラヤンの正確さを感じさせる演奏とは違って、フルトベングラーの演奏は随分となめらかな印象です。ベームの演奏がさざ波が打ち寄せては帰ると表現しましたが、こちらはもう少し振幅の大きい波を感じます。
もう一つ感じるのが、弦楽器のハーモニーがとても美しく感じます。コントラバスとバイオリンの音が調和して聴こえてきます。太鼓の音で強調しなくても充分に曲の流れの中での強弱が感じられます。
弦だけではなくて全体がよく調和が取れている演奏です。フルトベングラーの「英雄」はイイ。そんな評価を何かで読んだような気がしますが、納得の演奏です。
3人の有名な指揮者の演奏を聴き比べてみましたが、最初に予感したとおりベートーヴェンの第三交響曲は曲が複雑すぎないので演奏の違いがわかりやすいのかもしれません。もしかして演奏者や指揮者冥利に尽きる曲なのかな(2021/02/15)

曲目

  • ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
  • ベートーヴェン 序曲「フィデリオ」「レオノーレ」
  • Beethoven Symphony No.3 in E Flat major Op.55”EROICA”
  • Overtures “Fidelio”op.72b “Leonore III”op.72a

演奏者

  • ウィルヘルム・フルトヴェングラー指揮
  • ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  • Wilhelm Furtwangler(conduct)
  • Vienna PhilmharmonicOrchestra

パッケージ

CD

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