都立水商!(室積光)


感想

室積光さんのデビュー作。映画・テレビの俳優を経て作家になったというだけに物語が目の前に浮かんでくるように描写されています。
水商売のプロフェッショナルを養成するための東京都立の高校が舞台というありえない設定がユニークですけど、そのおかげで水商売のイロハが読者にわかるようになっています。それだけで面白い。
野球部を結成し甲子園出場だけでも大変なのに決勝戦まで行ってしまう、という奇想天外さがお話を盛り上げています。これだけ大風呂敷を広げられると、エンターテイメントと割り切って、わたしは存分に作中に浸ることができました。
(2019/09/09)

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