クジラの彼(有川浩)



クジラの彼 (角川文庫)

感想

「空の中」と「海の底」の後日談として楽しいし、自衛官の特殊な環境で育む純粋な恋愛小説として楽しむのもいい。ほんとに純粋っぽいのがいいですね。
「ROLL OUT」でC1輸送機のトイレの話題はとても興味深かった。コックピットのすぐワキにトイレがあるんですね。それもカーテン1枚で仕切られているだけ。それを個室式に変えさせようとして、担当者が奮闘する話です。「飛んでいる間は騒音で気にならないんじゃないの?」とか思ったりしましたが、確かに臭いは問題。設計の上司たちを納得させるために打った手は傑作。確かにぐうの根も出ないよね。現在の実際の飛行機の様子がちょっと気になります。まさかこんなにひどくはないだろうけど。
「ファイターパイロットの君」の光希はかっこいいし、女らしく、そして可愛らしい。こんなパイロットが実在すればいいな!
(2018.09.24)
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