[感想]
半沢直樹シリーズの4冊目。
半沢直樹の性格や行動がだいたい分かるようになりました。一本筋を通すします。
今回の舞台は、破綻寸前の巨大航空会社。その再建にまつわる話。どうしても実際にあったことを思い出します。
そして、長く続いた政権が倒れて、野党が政権を取る。そして場当たり的な制作を実行して失敗する。これも実際にあったことを思い出します。
そして巨大な負債を棒引きにしたことも実際にあって、そのときには、なぜこんなことがまかり通るのかと、不思議さと怒りが混ざりあったことも思い出します。
話の展開がどう進むのか、とても興味深く読めました。
政治家は、結局自分の利益のために働くのだということが、強く刻み込まれる話でしたね。
すごく納得してしまいました。
権力とかお金を沢山手にしてしまうと、人間ってこうなってしまうのね。
ちょうどテレビで、資本主義社会のいいところと悪いとことを取り上げた番組を見ました。
資本主義社会というのは、結局行き着くところまで行ってしまうしかないのだ。
何かやるせない思いにもさせられる作品でした。
ところで、記録を見ると、シリーズ3作目の”ロスジェネの逆襲”をまだ読んでいなかったようです。本屋で探してみます。
(2018.01.21)
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