銀行仕置人(池井戸潤)



銀行仕置人 (双葉文庫)

[感想]

この作品は割と初期の作品。ストーリーの展開が少し飛躍が感じられる気がしないでもない。逆に、銀行の巨悪に一人で立ち向かう。ヒーローはただの銀行員。特に力があるわけでもない人物というところは、池井戸作品で共通した人物設定かな。不思議と周りの応援者に恵まれて、話が進んでいくところも共通。悪役は、どんどんドツボにはまっていくところも、予定調和。あまり人が死なないという印象だったけど、この作品では何人か死んでいる。そこら辺が初期の作品の部類に入るところかも。
いろいろ紆余曲折はあるにしても、最後は、”悪は滅び、正義は勝つ”みたいなストーリ展開は、読んでいて安心で、面白い。いつものように、最後のところは一気読みしてしまいました。(2017.01.28)
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