聖なる夜に君は(奥田英朗)



聖なる夜に君は (角川文庫)

[感想]

6つの作品は、セブンティーン(奥田英朗)、クラスメイト(角田光代)、私が私であるための(大崎義生)、雪の夜に帰る(島本理生)、二人のルール(盛田隆二)、ハッピークリスマス、ヨーコ(蓮見圭一)。
奥田さんの作品を読みたくて買いました。角田さんにも興味があったし。
セブンティーンは娘を持つ母親の心情がよく書かれている。友達の家に泊まりに行くというのがウソと分っていながら、なかなか面と向かってそういえない母親。一日枚の心の動きが描かれていて興味深い。友達の母親から確認の電話がかかってきた時に、娘たちの嘘に口裏を合わせてしまった母親。どういう信条だったのだろう?はっきりとは書かれていないが、娘から大人のような視線を浴びせられるという形で終わっているので、きっとこれからも理解しあえる母娘でいられるのだろう。
最後の作品、ハッピークリスマス、ヨーコは文章の流れが今まで読んできたものとちょっと変わっている感じがして、新鮮だった(2017.06.27)
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