レコードをオーディオアンプで聴きたくて、手頃な価格のレコードプレーヤーを買いました。ところが期待してレコードをかけてみると・・・、音がでるにはでるんですが、プレーヤーの近くを歩くと音が飛んでしまいます。原因は私が近くを歩く振動がプレーヤーに伝わり、その振動でレコードの針が弾かれてしまったからでした。いわゆる針飛びです。その対策としてレコードプレーヤーの下に低反発スポンジを敷きました。
はじめに
前回のオーディオ関連記事は音の出口の”FOSTEXスピーカースピーカー”でした。今回は音の入口のレコードプレーヤーの話題です。本記事の執筆は2017年です。AudioTechnica製のAT-PL30レコードプレーヤーをオーディオアンプにつないでレコードを聴いているときにプレーヤーの近くを歩くと、振動がプレーヤーに伝わってレコードが針飛びして困りました。その時に低反発スポンジを下に敷くという改善策がうまくいきました。
レコードプレーヤーは3年後の2020年に同様の形状のAT-PL300に買い替えてから現在(2023年2月)も使っていて、この防振対策は引き続き効果を発揮してます。
使っているレコードプレーヤーは軽いので余計に周囲の影響を受けやすいのかもしれません。低反発スポンジを敷く対策は、レコードプレーヤーの重量が軽い場合にだけ効果を発揮するのかもしれません。重いレコードプレーヤーで試していませんが、私のと同じような軽いレコードプレーヤーを使っていて同じトラブルに見舞われたときの参考になれば幸いです。以下、当時の記事とその後の状況を追記しています。
困った問題
アナログのレコードプレーヤーを設置したのですが、近くを歩くと針飛びして困りました。ゴム板や木の板を敷いたりしても治りません。硬いゴムは、かえって振動を強調してしまいます。
ある時、私が寝るとき使っている低反発マットレスが思い浮かびました。体重を全体で支えてくれ、腰や首など一定の部位に負担がかかりにくい。私は腰痛に悩まされるようになってましたが、相性の良い厚さの低反発マットレスを使いだしてから腰痛が改善しました。
対策の概要
低反発マットレスがヒントです。行きつけのDIYの島忠で低反発素材を捜すと、ありました! 20センチ四方サイズで1000円ぐらい。4つに切り分けて、プレーヤーの下に敷きました。
まるで魔法のように、トラブルが収まりました。試してみるものですね。
プレーヤー本体の重量でスポンジはへこみますが、しっかりと受け止めてくれてます。
スポンジを取り出した写真です。プレーヤーの足が当たった部分がへこんでいますが、スポンジ全体でプレーヤーを支えて、大小の振動をうまく吸収してくれているように思います。
このスポンジをレコードプレーヤーの下に敷いたようすです。
レコードプレーヤーの下の板の下に低反発スポンジを置きました。
水平をチェック
水平をチェックしますが、プレーヤーの後ろが重いためか、後ろのほうが下がり気味。
水平が保てるようにスポンジを置く位置や、さらにスポンジを追加して対処しました。
レコードプレーヤーを新しくしました
このAT-PL30レコードプレーヤーは何年か使っていました。ところが、いつの間にか聴くにたえない状態になってしまいました。
原因は、レコードを乗せて回転するターンテーブルにモーターの回転を伝える、ドライブベルトが、伸びきってしまったからです。ベルトはゴムでできているので寿命があります。
ネットを検索すると、ベルトを入手することは可能。ついでにレコード針の交換も、と欲が出る。そうすると、送料などを合わせると4千円以上かかりそう。もしも、このあとでモーターがヘタると、せっかくの投資が無駄になる・・・
--
レコードプレーヤーを新しくすることにして検索。お手頃の価格のもので、これまで使っていたオーディオテクニカのプレーヤーAT-PL30の後継機AT-PL300BKをネットで購入しました。
8000円ぐらい。
届いてすぐ、これまでと同じ防振対策をするのは当たり前、2時間ほど前から聴いてます。近くを歩いても針飛びしません。安心して聴けるようになりました。
レコードプレーヤーの防振対策の説明は以上となります。
記事を書いてから数年が経ちました。オーディオシステムの機材は変わりましたが、AT-PL300レコードプレーヤーはラックの中に収まってます。低反発スポンジも健在です。
そして現在はレコードプレーヤーの上に20cmのサブウーファーを乗せるという暴挙?に至ってしまいました。大きな音では再生しませんので、サブウーファーとレコードプレーヤーは共存できそうです。
さて、AT-PL300を使ううちにドライブベルトが伸びたり、使えば摩耗するレコード針の交換が必要になります。作業内容を紹介した次の記事をご覧ください。
レコードプレーヤーの関連記事
次の記事は、レコードプレーヤーを長く使っていくために必要なメンテナンスの話題です。モーターの回転をレコード盤を乗せているターンテーブルを回す力を伝えるための、ドライブベルトを交換します。
ドライブベルト同様に、レコード針も寿命があります。レコード針の交換作業の記事もどうぞご覧ください。
次に紹介するのは、レコードプレーヤー付属の電源ケーブルを交換してしまうという、かなり趣味の世界っぽい話題です。